京都市立学校・幼稚園
最新更新日:2024/05/23
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気温の変化が大きい季節です。暑い日は、充分な水分補給ができるよう水筒をお持たせください。

校長室から(学校だより3月号より)

 寒かった気候もようやく和らぎ、少しずつ春を感じるこの頃です。令和4年度も残すところあと1か月となりました。月日の経つのは本当に早い気がします。
 9年生にとってはあと数日で開睛館での9年間の生活を終え、それぞれが選んだ進路先へと進んでいくこととなります。9年間の長きにわたって同じ仲間と同じ学び舎で過ごしてきた9年生。今卒業を間近に控えてどのような気持ちでこの開睛館からの巣立ちの時を迎えようとしているのでしょうか。
 先日、受験を控えた9年生が面接練習を行い、私も面接官として面接練習に関わりました。少し気の許せる学年の先生と違い、私が面接官だとかなり緊張した様子で面接に臨んでいる生徒もおりましたが、その姿が逆にほほえましくもありました。色々な質問をしていく中、「尊敬する人はいますか?」という質問もしてみました。この質問に対して生徒はどのように答えるのでしょうか。自分の好きなスポーツ選手、もしくは著名人やタレント等を答える生徒が多く、身近な人を挙げる生徒はかなり少ないのが現状です。私も以前中学校で担任をしていた時には「尊敬する人は野村先生です」と答えてくれないだろうかと心の中で淡い期待(?!)を抱いていましたが、残念ながら私の名前を挙げてくれた生徒は1人もいなかったように思います。
 今の子どもたちは身近なところに“モデル”となる人がいるのだろうか、と不安に思う時があります。以前、渡辺和子さん(「置かれた場所で咲きなさい」の著者)が講演会で次のようにおっしゃられていました。「子どもは大人が“言った”ようには育たない。“した”ように育つ」。確かに子どもは大人がどう言ったかではなく、どう振る舞っているかを見ています。そして子どもなりに大人のイメージが作られていき、子どもなりに評価をする。子どもたちの身近なところに彼らのモデルとなる人間がたくさんいる、それが子どもにとっての健全な環境であることはいうまでもありません。次の機会に面接練習をしたときには、「私の尊敬する人は校長先生です」と生徒に言ってもらえるように、また「将来私は〇〇先生のようになりたいです」と子どもたちが言ってくれるように、教職員共々頑張っていきたいと思います。
 最後になりましたが、1年間本校の教育活動にご理解とご支援をいただき心より感謝申し上げます。また至らぬ点も多々ありましたことをお詫び申し上げます。来年度も子どもたちのよりよい成長のため取り組んでまいりたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。
                        校長 野村 昌孝
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