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最新更新日:2025/11/07 |
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2年 ようぐあそび![]() だんだん用具にも慣れてきたようです。 2年 たてわり活動![]() ファーストリーダーの4年生が事前にいくつかのプランを考えてくれていました。 当日が楽しみです。 校長室から(学校だより11月号より)
2学期も半分が過ぎ、徐々に秋も深まってまいりました。様々な行事で見せる子どもたちの自信にあふれる姿はとても感動的です。今回は自分の小学校の時の経験をふりかえって書かせていただきます。
私が小学校に入学したときのことです。今この立場になり、少し恥ずかしく言いにくいことでもあるのですが、入学してしばらくの間、私は毎日のように忘れ物を繰り返していたのです。担任の先生からは忘れ物をするたびに「●●を忘れました」「▲▲を忘れました」と連絡帳に書かれていました。何度も繰り返し忘れ物をするので、担任の先生もさぞ大変だったことでしょう。このようなことが続いたために、「自分は忘れ物をよくする人間なんだ」ということを6歳の子どもながら悟っていたように思います。そして、それ以降は何か大な変化もなく、低・中学年を過ごす日々が続いていきました。 私が5年生になり、当時20代の若い男性の先生が新しく担任になりました。先生はとても熱く面白い先生で、授業の合間に自分の下宿時代のことを話してくれたり、けん玉や将棋、昔のおもちゃをたくさん教室に用意したりして私たちを楽しませてくれました。悪いことをしたら烈火のごとく厳しく叱る先生でありましたが、クラスのほとんどの子が先生のことが好きだったように思います。 私がけん玉に夢中だったある時、「野村は器用やな!将棋もほかの子には勝てる自信はあるけど野村には勝てる気がせんわ…。」と声を掛けてもらいました。私はそれまでは何となく自信が持てない子だったのですが、ふりかえってみると、そのあたりから少しずつ自分に自信が持てるように変わっていったように思います。自分の得意なことを評価してほめてもらった経験が、自信のなかった自分が変わるきっかけとなりました。先生に担任をしていただいた2年間があったおかげで、教師という仕事ができているのかもしれません。小学校の時には到底人前で話すことができる人間ではなかった私が、今、校長として人前で話しているのも担任の先生のおかげかもしれません。先生に最後にお会いして40年近くになりますが、あらためて感謝の気持ちをお伝えしたい気持ちで一杯です。 今の子どもたちを見ていると、以前の私のように自分に自信が持てずに悶々としている子が少なからずいるのではと感じることがあります。よいところを評価し伸ばすよりも、足りない部分を指摘し補うという、従来からの日本の教育方針が影響しているのかもしれません。子どもは自分に自信が持てたとき、大人が思っている以上に大きく変化し成長していくのです。大人ができないと思えるようなことを子どもは成し遂げる力を秘めています。もっともっと子どもに自信をつけさせ、持てる力を存分に発揮できる学校、そのような学校を目指してこれからも取り組んでいきたいと思います。 校長 野村 昌孝 |
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