京都市立学校・幼稚園
最新更新日:2024/04/26
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児童生徒会による能登半島地震支援募金活動へのたくさんのご協力、ありがとうございました!

大原提言 その後

大原提言 その後             文責:校長

 多くの方から「すごい」の声が思わず出た「大原提言」そんな中、涼しげな顔の9年生たち「特別なことをしたんじゃないよ」と、ばかりにやり過ごす。

「アンケートにご協力いただきありがとうございました」発表の最中、言葉にして、礼をする9年生

「質問がある人は?」一斉に手が上がる。この質問があるから発表会が深まる。この会をつくっているのは9年生ばかりではない。参観している5〜8年生も「主役」です。今年はこんな光景をたくさん見ることができる。

「時間もないようなので質問はこれくらいにして」質問を打ち切る9年生。9年生だからできる大人の対応か。そんな技を学ぶ5年〜8年生たち

 かつて、大原中学生が始めた大原大掃除は、地域の大人や行政が関わる「大原クリーン作戦」に広がった。子どもたちが地域の大人たちを動かしていった。今も学校が地域を動かし、地域が子どもたちを見守る。「お互い様です」いい循環だ 子どもたちの発表が地域の大人たちの心に火を付けた、今日も。

 学校に帰ってきて、給食を食べて、昼休み。金曜日は週に1度の昼学習がない日 1年生の子らと一緒に遊ぶ9年生。遊びに夢中になる1年生に「もうすぐ終わりの時間だよ」とやさしく声をかける9年生 これまた日常の姿

「すごい」と言われた9年生も学校では「ただのお兄ちゃん、お姉ちゃん」これだからやっぱり「すごい」


今年の「大原提言」に思う

今年の「大原提言」に思う。2018.11.2

1.「大原観光アプリを作ろう」
◇すごいポイント
 アプリ作成もさることながら、「休める」場所を提示したところがよかったです。例に「見晴台」を示し、ベンチあり、テーブルあり、ガイドブックには書いてないところを提示する。観光地を点と点で見るのではなく、それらをつなぐ線上にも意味がある。そこから観光客自身に新たな観光プランニングをさせる。そうすると大原での滞在時間も増えてくる。線上からも、線からはみ出たところにも意味があることを教えてくれた発表でした。

2.「大原でコラボ商品をつくる」
◇すごいポイント
 京都大原学院には大切にしているキーワードがあります。「ふるさと」と「つながり」です。これを企画化してくれたのがこの発表でしょう。奈良とコラボした「マコモタケのしば漬け」広島とコラボした「わらべ地蔵型の宮島土鈴」ハワイとコラボした「大原デザインのハイドロフラス  ク」など、大原の交流校(交流地)に敬意を払い、お互がWIN-WINの関係になることでしょう。また、惟喬親王や出世稲荷神社など、大原の新しい魅力に目をつけたのもよかったです。

3.「学院生がより成長できるように」
◇すごいポイント
 「大原を卒業後、大きな学校に行っても大丈夫なんだろうか」という素朴な不安からの発表です。その結果、学院10周年にふさわしい内容となり、歴史と学校の存在意義を示してくれました。自らの多様な体験があったから、学校からの代弁ではなく、自分の意見が充分入った提言でした。まさに、大原提言の一番のねらいである、自分の生き方と学校で(地域と共に)学んだことのつながった発表でした。「大原での『競争』の意味は、一緒に成長することです」名言です。

4.「大原に教育施設を誘致する」
◇すごいポイント
 完璧。大原での農業の活性化そして大原ブランド化を切り口に、大学農学部を誘致してくるという大胆な町づくり計画。大学を誘致する根拠やそのために方策、誘致した後の具体的な研究テーマなど、これも大学と学校(地域)とのWIN-WINが見られます。一番いいのは外からの刺激で大原を活性化するメカニズムを肯定しているところ。何年か後、大原に高校や大学が設置していたら、その出発点はこの提言にあると思いました。

5.「大原にWi-Fiスポットを作る!!」
◇すごいポイント
 ターゲットを外国人観光客に特化し、その人に対する「おもてなし」が常に意識されています。随所に英語での発表を交え、その場に外国人観光客がいるかのようなプレゼンでした。昨今、大原に外国人観光客が多く来られるようになり、宿泊施設では、外国人への対応が迫られています。そんな大原の地に、実にタイムリーな提案です。本校の英語教育の集大成「Do IT IN OHARA」をさらに進化し、外国人観光客の困りごとを、日常的に解決する手助けになる提案でした。

6.「大原に体験施設をつくろう」
◇すごいポイント
 「大原に体験施設をつくる」という提言は前にもあったが、すごいのは大原の土地をマクロ的に見て、どこにどんな施設をつくったらいいのかまで提案しているところです。地形と地域の土地の役割を考え、町全体が活性化できるように考えられていました。また、世代別のアンケートから、幼少期から年を重ねること(成長と発達)で、遊び方が変わり、「遊ぶ」概念が変わってくることを論理的に検証していました。「遊ぶこと」の意味を教育・保育の視点からも考えました。

7.「充実した観光のために」
 ◇すごいポイント
 「観光マップを作る」という提言も以前あったが、「今の観光マップがどうなっているのか」を検証したのは初めてでした。「もう一度来たくなる観光づくり」という「リターン観光客」に狙いをしぼったのもよかったです。そして、観光客が無理なく大原を回れるように、移動時間に注目させ、観光客自身に大原観光をプランニングさせることの楽しさを与えた発表でした。

 ※今年は、観光をテーマをした提言が多く集まりました。アプリ、Wi-Fi、マップ、それぞれがコラボできたらおもしろいなあと思いました。

ジュニアオリンピックに行ってきました 1

ジュニアオリンピックに行ってきました 文責:校長

 ジュニアアスリートの祭典「第49回ジュニアオリンピック陸上競技大会」に行ってきました。京都大原学院からの出場ではないのですが、交流校の広島宮島学園から出場を決めた三舩歌音さんの応援です。
 小学校2年生から陸上競技を続けてきた三舩さん。今回設定記録を突破して、このジュニアオリンピックに出場しました。いよいよ中学校生活最後の大会です。
 6月には修学旅行で大原に来ていただいた三舩さんです。三舩さんのお母さんには、「第1回小中一貫教育小規模校サミットin大原」の際、宮島学園の地域代表として来校していただき、檀上からお話しもしていただきました。三舩さんのお父さんには、本校6年生が発見旅行で厳島神社に行ったとき、一般のガイドでは聞けないことを説明していただいています。大原とは、家族総出で関わっていただいています。
 この大会では残念ながら決勝には進めませんでしたが、縁のある宮島学園の9年生の活躍は、大原の私たちにも「明るい話題」を提供していただきました。
誇りです。三舩さん、ありがとう。


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ジュニアオリンピックに行ってきました 2

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文化祭講評  2018.10.11

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文化祭講評  2018.10.11 文責:校長

京都大原学院開設10周年、アニバーサリーイヤーの今年は、充実した素晴らしい文化祭になりました。今年の文化祭のテーマは、「響け、届け、笑顔あふれる10周年」です。学院生の熱い思いが、会場中に、「響き」、「届き」、「笑顔いっぱいになった」と思います。1年生から9年生までの劇を見ていて、3つのことを大切にしているように思いました。それは、「夢」「仲間」「挑戦」です。

 3・4年生劇「宝物を探して」 
最初からびっくりしましたね。♪Somewhere over the rainbow いきなり英語のソロから始まるなんて、「挑戦」したね。こんなセリフがありました。「宝物ってどんなものなんだろう?私もみつけてみたいな」疑問をもち、方針を立て、解決していく。まるで課題解決学習の授業のようでした。細かいところにも、見どころがありました。舞台を去る時に普通に去らないで、ハイタッチをしていた。亀の甲羅の上を歩くシーンはすごい。背中を踏みつけたりしていませんよ、念のため。竜宮城に行きたいという夢をいう。7年生の劇につなげようとしていた。中に何にも入っていなかった宝箱を前にして、「宝物は?」と言われた時の虹の妖精さんのセリフがまたすごい。
「それは・・・・・」ここで間を置くんですね。その間、先生はいろいろ考えてしまいました。「宝物は、冒険した強い心?出会った仲間たち?」みんな覚えている? なんだった?セリフ「宝物は夢そのものです」「もう一つ、励まし合える仲間」トップバッターの3・4年生が、今年の文化祭で大切のことをたくさん伝えてくれました。「夢」「仲間」「挑戦」 完璧、パーフェクトな劇です。

 1・2年生劇「よろしくニンジャ〜入学試験の巻〜
この劇のテーマは、はっきりしています。先輩の2年生が新入りの1年生を教える。しかし、今年はいつもの年とは違っています。今年は、1年生を4グループに分けられる幸せ。人数が多いっていいな。今は、先輩ニンジャが7人に増えた幸せ。〇〇〇ちゃん、大原に来て1週間でもう舞台に立っている。〇〇ちゃんもすご〜い。後半は、特技の連続。家で、何回も練習したんだろうなあ。お家の方々、ご苦労さまでござる。
ヨーヨー、コマ、けん玉、フープ、なわとび、一輪車、みんなよく頑張りました。縄跳びが、絡まってほどけずに困っていたら、助けに行く〇〇〇くん、「これつかえよ」2年生は、りっぱな先輩ニンジャです。最後には大切なことを言ってくれましたね。「見えなくても大切な物」2回繰り返していました。「見えなくても大切な物」そして、ダンス。みんなが集まるとすごい力になる。これは「仲間」の力ですね。体育と劇の合体、これも新しい「挑戦」でした。1・2年生がんばったでござる

 5年生劇「MOMOTARO The Peach Boy」
ドラえもんの元気な声から始まったこの劇、何が始まるの?ワクワクしました。そこで英語劇が始まりました。5年生の英語すごい。いい発音。転校してきた〇〇くんを中心にして、これからのクラスづくりを考えていました。〇〇くんのご両親、〇〇くんのがんばりとクラスの温かさに泣いていたんじゃないのかな。5年生の劇には「誇り」も感じました。
「I'm dog. NO.1 dog in Japan」おいらは日本一の犬だぞ
「I'm monkey. NO.1 monkey in Japan」おいらは日本一のさるだぞ
そして、きっとこう思っていただろう
「We are fifth grade. NO.1 fifth grade in Japan」俺たちは日本一の5年生だぞ
この劇にも、「仲間」の大切さがあふれていました。「We are good friends(私たちは仲間だ)」鬼退治した後もドラえもんは言っていましたね。「鬼たちも反省しているから、許してあげよう。これからは、みんな『仲間』だよ」。とても温かいものを感じました。そして『365日の紙飛行機』も、「この先クラスみんなでがんばっていこう」と聞こえました。5年生は、9年間の真ん中の学年です。折り返したところです。まだまだ学院生活が続きます。最後に、先生のツボは、I'm sorry ひげそーりー。阿部総理〜」でした。素晴らしい劇を演じてくれた5年生でした。

 6年生劇「アオギリにたくして」 
「あせらんでいい。ゆっくり」リハーサルの前の福島先生の声でした。福島先生にとっては、昨年から温めていた「沼田鈴子」さんの「アオギリの木」です。それを今年の6年生が、感動ドラマに仕上げてくれました。幸子の夢は「看護師になること。看護師になって私が助けられたように、今度は私がいろんな人を助けるの。夢に向かってがんばるの!」最後を知っている者にとって、悲しいセリフです。そして、涙涙のシーン。戦争で鈴子は、「親」、「友」、「足」をなくします。それでも鈴子には夢があった。「婚約者の英二さんと結婚して、子どもを産んで、幸せに暮らしたい」それなのに、兵隊さんからの、このセリフ「昨日知らせがあって・・・・」(間) 
次のセリフを聞きたくないと思いました。鈴子がツエを落とすシーンがありました。その音からも、会場中に鈴子の心が伝わります。戦争ってほんまにあかん。人もモノも、そして「夢」までも奪っていく。しかしそんな中でも、生きようとするアオギリの木がありました。植物の生命力のすごさ。生きていく勇気を与えます。今日の思いを、11月の発見学習では、広島の人に伝えてください。6年生の皆さん、大感動の劇でした。ありがとう。また、今年ももんぺを借りました。大原保勝会のみなさん、ありがとうございました。

 7年生劇「浦島太郎vs現代人」
楽しい劇でした。たくさんの有名人が出てきましたね。うらちゃん、おとちゃん。ひょっこりはん、ゆりあん、ブルゾン〇〇〇、サンシャイン〇〇〇 昨年の「折り鶴の少女、佐々木禎子」から一転して超現代劇。「おったまげたなあ」台本も大道具も、小道具もみんな自分たちで作ったんですね。「挑戦しましたね」しかも演技力はいつもどおり、安心して劇が見られました。最後の「海の声」の歌詞の意味を調べてみました。「この歌は、通信が無かった時代の人々は、会えない人に会いたいと思った時どうしていたのかなとイメージを膨らませていきました。風や波の音など、自然の音の中に、会いたい人の声を探したりしたのだろうか。自分の声を風に乗せて、遠くにいる会えない人に届いたらいいなと思ったりしたのだろうか…と。
また、昨年7月18日の海の日に、桐谷健太さんは、岩手県大槌町の子どもたちに歌のプレゼントをしています。大槌町の子供たちは、震災の影響で、海の楽しみ方を知らないまま育っています。子供たちの応援のために、桐谷健太さんが、「海の声」を熱唱されたそうです。」そんな縁の深い劇だったのかと思いました。先生のツボは、玉手箱のけむり。細かいところまで考えられていました。みんなを元気に、笑顔にさせてくれました。

 8年生劇「ベイマックス〜かけがえのない絆」 
「わたしはベイマックス あなたの健康を守ります。」
「人を傷つけることはできないようになっています。」
「タダシはこのようなことを望んでいるのでしょうか。」
「ヒロ、私はいつも一緒にいます。あなたの心の中に。」
つつみこむやさしさを前面に出したベイマックス〇〇〇くん。こんな優しいベイマックスの心を、アクションあり、様々な困難に立ち向かう姿ありで、8人の8年生が全員で演じてくれました。今日、見に来ていただいた委員会の先生がこう言っておられました。
「手作り感がいいですね」みんなが手作りでつくった劇です。たくさんの大道具製作も、大変だったでしょう。しかし、学級だよりでは、それを楽しそうにつくっている8年生の姿を綴っていました。〇〇くんがマイクが入らずに直ぐに切り替え、マイクなしで話し始めたのは、さすがでした。「大切なことに気付けたよ」これヒロの最後のセリフです。会場のみんなは、それが何かわかったかな?8年生のみんなどうですか?みんながわかったら、この劇は大成功です。ありがとう

 9年生劇「命の輝き」 
♪ざわわ ざわわ ざわわ 悲しい結末を予感させるオープニング
1945年の沖縄と2018年の今を、学院生が結んでいきました。動きの多い劇ではありません。それを、光や音で演出していきました。青色や赤色、色の違いで心情を表していました。光と影、その違いで心を表していました。高度なテクニック。夢を抱いた若者が、夢を奪われます。悲しいな。これが、戦争です。ガマの外の明るさは、生きていく喜び、そして未来への希望を表していました。そして、サトウキビ畑は、いつの時も私たちを見守ってくれています。最後に大きな「命」の文字。「命こそ宝」沖縄語で「命どぅ宝(ぬちどぅたから)」といいます。
「命さえあれば、生きてさえいれば、前に進める」「命さえあれば、どんな希望でも見えてくる。」
「命さえあれば、それだけで幸せ」命を粗末にするな、やれるだけのことはやろう、という意味です。
そして、「命」は、自分だけのものではないことも、「命こそ宝」なのです。今年も言わせてもらおう。さすが9年生!6年生のとき演じた「ピカドンの悲劇」米澤さん本人が見に来ていただいた劇から3年。小細工なく、真っ正面から、戦争・平和・生きること、を堂々と演じてくれました。今日は、修学旅行に一緒に行っていただいた大原記念病院の看護師さんを招待しています。ひと言感想を聞いてもいいですか。(感想)ありがとうございました。

 全校合唱「ふるさと」
全校合唱では『ふるさと』を歌いました。京都大原学院開設10周年の記念の年に、選んだ曲です。
 私は特に好きな歌詞があります。
     ♪雨降る日があるから虹が出る 苦しみ抜くから強くなる
      進む道も夢の地図も すべては心の中にある
      助け合える友との思い出を いつまでも大切にしたい
      進む道も夢の地図も それはふるさと (みんなで歌う)
今年の文化祭で大切にしたことは、「夢」「仲間」「挑戦」でした。10周年の今年、次の10年に向けて、学院生、教職員、保護者、そして地域の方と共に「夢」をもち、「仲間」とともに、これからの京都大原学院と自分つくりに「挑戦」していきましょう。本日は、ありがとうございました。これで私の講評を終わります。

挑戦する私学

 昨日24日、京都駅大階段会場で『挑戦する私学』が行われました。京都府内の私立高校の軽音楽部やダンス部などが、日頃の練習の成果を発表し母校の紹介を行う催しです。
 私はこの夏お世話になった京都外大西高校のチアリーディング部の応援に行ってきました。彼女たちが舞台全体を使いダイナミックに演技する姿に、観客席は釘づけでした。聞けば前日は野球部の応援に暑いスタンドで応援していたといいます。その疲れも見せずに精いっぱいの演技は、私たちにも元気をいただきました。
 本校卒業生がこんなすばらしい集団に在籍し、リーダーをもしていたことに、改めて驚きと感動しました。ご指導いただいた酒井先生、京都外大西高校のみなさん、ありがとうございました。

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百井への道 〜百井の人々に感謝〜

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百井への道 〜百井の人々に感謝〜 文責:校長

 京都大原学院では、毎年5年生が三千院長期宿泊行事を行っています。親元を離れ、地域の人たちの手を借りながら、地域を知る、仲間づくりをする、そんな3泊4日の行事 です。そして、その中でも一番大切なプログラムが、百井登山です。
 寂光院の御院主さまに、日頃の感謝と登山の安全を願い、スタートします。少人数の5年生に、その倍ほどの人数の大人が同行します。消防、駐在、病院、地域、学校・・・。それぞれの部署から5年生の安全確保と登山成功のために集まり、ゴールの百井をめざします。大雨の時は小出石方面から百井をめざします。中止はありません。今まで山登りが苦手な子でも仲間や 同行の大人の励ましで、ゴールにたどり着きます。そしてゴールには、地域の皆さんが昼食であるバーベキューを用意して待っています。「よくがんばったな」そんな声が飛び交う昼食です。
 9年続いたこの行事が今年中止になりそうでした。台風21号の影響です。百井までの山道が通行不能となりました。雨天対策の小出石からの道も大木や電柱でふさがれました。百井への道が閉ざされていました。登山を通じてしんどいことに挑戦し、しんどいことに負けない強い心を養い、達成感をもたせ、自信にさせる。それを地域の皆が喜ぶ。そして何年か後には、大原の青年になって、登山を助ける側として参加する。そんな願いのこもった行事です。「なんとか百井に行きたい。しかし行けない。」
 台風通過の夕方、道を遮る大木を大原消防分団の方々が切断してくれました。少し百井まで近づけました。しかし倒れた電柱はそのまま、どけることができません。道の続きは先が見えていてもつながりません。夜になって、百井から歩いて大原に降りてきた人がいました。様子を聞くと、「倒れた電柱の先も、道にはたくさんの大木が倒れ、木の枝が落ちている」と言われました。明日の百井登山は、中止せざる得ません。
 翌日は、大原地域中が停電。学校も臨時休校となり、5年生も自宅待機です。夕方、百井へ車を走らせました。すると、電柱がどけられて、狭いながらも道ができていました。坂道も小枝はあるものの歩ける道になっていました。途中、道路から木の枝をどけながら道をつくっている人に出会いました。昨夜、大原まで歩いて、情報を伝えてくれた久保さんでした。「5年生が楽しみにしていたのにね」そう言って黙々と道を作っていました。きれいしてくれたその道を通り、なんと百井までたどり着けることができました。
「一日で大原と百井をつなげてくれたんだ。」
 この三千院宿泊学習は、11月末へと延期することにします。百井への道は、単なる登山道ではありません。新しいことに挑戦する5年生のがんばろうとする思いと、それを支えようとする多くの大人たちの思いが結集する道です。休日に父親と登る練習をした5年生もいたと聞きます。親御さんにとっても大切にしていただいている道です。
 嵐の後たどりついた百井への道のゴールである百井分校は、台風にもびくともしない堂々とした姿で、5年生を待っていてくれていました。「地域の宝」である大原の子の姿と将来を、しっかり見届けるために。

7月8日(日)学校周辺の状況

 7月8日(日)午前3時40分に避難指示の解除により,京都大原学院内の大原地域の避難所は閉鎖となりました。しかし,まだまだ安心できませんので,安全には十分に気をつけて過ごしてください。引き続き,河川・側溝・水路等には近づかないようご家庭でも学院生への指導をお願いいたします。

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7月7日(土) 現在の学校周辺の状況

 午前11時現在で京都市内には,継続して大雨警報が発令されています。
 運休していました京都バスは運行が再開されました。学校近くの川では水位が下がってきています。しかし,まだまだ安心できませんので,安全には十分気をつけて過ごしてください。引き続き,河川・側溝・水路等には近づかないようご家庭でも学院生への指導をお願いいたします。

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涙の講演会 〜チョウ貴裁(チョウ・キジェ)監督講演会〜

 去る6月16日(土)、開設10周年記念講演会が行われました。講師は、大原小学校・中学校の卒業生である、Jリーグ湘南ベルマーレ チョウ貴裁監督です。ほぼ30年ぶりに訪れた母校での講演会で、涙を流されたチョウ監督。この講演会の裏側を「学校だより臨時号」でお伝えします。ご覧ください。
                        

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第4回小中一貫教育小規模校全国サミットin大原

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京都市立大原小中学校『学校いじめの防止等基本方針』

京都大原学院部活動運営方針

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