最新更新日:2024/05/18 | |
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本校を訪問された鳥取市立江山中学校から学ぶ
「本校を訪問された鳥取市立江山中学校から学ぶ 」
文責:校長 7月1日から3日間、鳥取市立江山中学校の先生が本校に来られました。この学校は、来年度新しく義務教育学校になる学校です。そのために京都大原学院を参考にしたいと訪れました。しかし、驚くべきはこの先生は3日間、大原の民宿に泊まり、本校に通い、ひたすら大原の子どもたちの様子を見て、先生方・地域の方と話をしていたことです。7月3日のHPにもありましたように、本校の児童生徒会総会も参観していただき、最後にはメッセージをいただきました。「京都大原学院のみなさんは、わたしたちのあこがれです。みなさんのような学校をつくっていきたいです」子どもたちからも学ぼうという姿勢がこの先生にありました。江山中学校が今取り組んでいることは、11年前、大原でも議論してきたことです。私は思いました。「11年前議論してきたことが、今、大原では活かされているのだろうか?」 そこで少し江山中学校のことを調べました。新しい学校づくりを成功させるために3つの委員会をつくられています。『すごい!学校創造部会』『教育環境整備部会』『江山の宝・応援部会』それぞれの部会の名前にも意気込みがうかがえます。さて本校は今「すごい!学校を創ろう」といえる活動がなされているのでしょうか?PTAは「地域の宝を応援します」と言いきれているのでしょうか? (参考) 江山学園(仮称)めざす子ども像と小中一貫教育ビジョンについて 【江山の子にこんな力をつけてやりたい】 ・改まった場所では緊張するので、自分の考えを大勢の場でも自信を持って発表できるようになってほしい。 ・挨拶の声が小さい。学校ではあいさつができても、学校外でできないことが多い。どこでも、誰にでも元気よくあいさつすることができるようにしたい。 ・自分に自信がない子が多いので、自尊感情・自己肯定感を高めるとともに、自信を持ち目標に向かって チャレンジする子に育ってほしい。 ・地域を大切にし、ふるさとを愛する子に育ってほしい。 【江山の子にこんな教育をしてやりたい】 ・ふるさとの伝統を引き継ぐような取組をしていきたい。 ・自信や夢を持ち、活力ある子を育てるために、様々な体験ができるようにし、子ども同士がぶつかり合うような切磋琢磨できるような環境づくり・教育をしたい。 ・経験の少なさが、自信のなさにつながっているのではないか。学級集団以外のところでも、様々な人と関わる取組・活動をし、新たな自己発見から自己肯定感の高まりにつなげるようにしたい。 ・自分が子どものころは、外によく出ていた。自然豊かな環境を活かしたいろいろな体験活動が必要ではないか。 ・叱ってくれる大人がいることで、大人に守られていると感じるのではないかと思う。地域・保護者・子どもがつながって、大人総がかりで江山の子どもを育てる取組をしていきたい。 ・固定された人間関係で伝えなくても伝わる関係になりがちである。言葉できちんと伝えるスキルもつけさせなければいけないと思う ・学校は集団生活の場であるので、誰もが居心地の良い、居場所のある学校であるべきではないか。そのためには、生徒同士の思いやりが基盤として必要だと思う。特色というよりも、そういった基盤を学校風土として根差すような学校でありたいと思う。 ・集団という言葉を聞くと、始まりは保育園だと思う。集団で過ごした後に帰るところは、家庭である。そういったことから、保護者支援ということも必要である。 ・コンピューターが子どもの習熟度を判断して、個別学習ができるようになるようなことを聞いた。これからICTを使った教育モデル校などがスタートしていくわけだが、横一列ではなく自分に合った学習ができる機会があればいいと思う。 (これら江山中学校の校長先生の許可をいただいて掲載しました) どれもこれも、本校が課題にし、大切にしてきた地域や学校、子どもたちの姿です。 本校には、毎年たくさんの視察校が訪れます。そのほとんどが、「浅い歴史の小中一貫校」か「これからつくろうとしている学校」です。来年度の小中一貫教育小規模校全国サミットの会場も長浜市立余呉小中学校(鏡岡学園)に決まりました。昨年度開校した学校です。 私たちは、それらの地域・学校から学び、いつまでも安心感を与える学校でありたいと思っています。 |
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