京都市立学校・幼稚園

しゃめんちちゃん
最新更新日:2024/05/01
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しゃめんちちゃん


新しい年を迎えました。今年もよろしくお願いいたします。

令和元年度卒業式 式辞

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令和2年3月23日 八瀬小学校から7名の子どもたちが卒業していきました。

 八瀬小学校の卒業式では一人ひとりが将来の夢を発表します。みんな自分の思いをしっかりと発表してくれました。

 卒業生の皆さん,夢の実現に向けてガンバレ!!

 そんな皆さんへのメッセージです。

 式では内容をごく短くしてお話しました。本来お話しするはずだった式辞を以下に掲載します。


 令和2年度卒業証書授与式 式辞

 柔らかな春の日差しを浴び,桜のつぼみもふくらみを増した今日のよき日に,多数のご来賓の皆様,保護者の皆様のご臨席を賜り,令和元年度卒業式を挙行できますことは,私どものこの上ない喜びであり,心から感謝申しあげます。

 さて,小学校六年間の課程を修了し,本日,八瀬小学校を巣立ち行く七名の卒業生の皆さん,ご卒業おめでとうございます。皆さんは六年間の小学校生活を立派にやり遂げ,素晴しい思い出をたくさん残して,今,とびたとうとしています。六年前,小学校に入学しました。雨の日も風の日も,暑さ寒さにも負けず,学校で,また,他の様々な場所で,勉強や運動に励み,心も体も大きく成長しました。
特に,最後の一年間は,学校生活のすべての場面で,下級生をリードし,最高学年としての責任を立派に果たしてくれました。みなさんには自覚がないかもしれませんが,みなさんはこの新しい体育館で入学式を迎え,新校舎で6年間を過ごした最初の卒業生です。どうぞこれから,この新しい八瀬小学校の歴史を後輩たちに伝えていってください。
 みなさんの学校生活を思い起こすとき,先生には特別な思い出があります。先生が八瀬小学校に来て,初めて教室に入って出会ったのが2年生の時のみなさんでした。「ただ,名前だけを聞いても覚えられないから,好きなものでも得意なことでもいいので一緒にして自己紹介してください。」と言って,一人ひとりの自己紹介を聞いたことを覚えています。あれから5年間,みなさんを見てきました。その中で素晴らしいなと感じているのは,同じ学年の仲間一人ひとりに対して,長所はもちろん短所もしっかりと受け止めて,みんなが仲良く過ごせるよう努力できるところです。また,下級生に対しては,さりげないけれど確かなリーダーシップを発揮できるところです。4月からは中学生になります。これまでとは違う,大きな集団や複雑な人間関係の中で過ごしていくことになります。そのような中では,うまくいかないことや思い通りにならないこともたくさんあると思いますが,みなさんの持つ“素晴らしいところ”に自信を持って常に前向きに進んでくれることを願っています。

 前段の話が少し長くなってしまいましたが,今日,八瀬小学校を卒業するみなさんに,心にとめておいて欲しいことを一つだけお話しします。少し難しい話になるかもしれませんが,小学校最後の授業をするつもりでお話しするのでしっかりと聞いて欲しいと思います。
 今日はみなさんの未来についてのお話です。みなさんが大人になったとき,例えば今から20年後,みなさんはどんな生活を送っていると思いますか。そんなこと考えたこともないかもしれませんし,そんなの今と同じなんじゃないのと思うかもしれません。もちろん未来のことは予測できませんが,確かなことは『今と同じ』と言うことは絶対にない。ということです。
 これから社会はどんどん変わっていきます。その変わり方は「小学生の一人ひとりが授業でコンピュータを使って学習するようになる。」などという小さなものではなく,通信手段が手紙しかなかったところに電話が生まれた時や,電話がインターネットにつながり,離れたところとのコミュニケーションが会話だけではなく画像や音楽・動画なども,しかも世界中のどこであってもリアルタイムで情報交換できるようになった時くらいの大きな変化です。社会が大きく変化するときと言うのは,これまでにはなかった,物や仕組みが新しく登場してくるときです。もちろん,歴史や伝統といった,どんなに世の中が変わったとしてもしっかりと受け継がなければならない物もありますが,生活の仕方については新しい物が生まれるたびにそれに対応していかなければなりません。
 これから,みなさんが大人になって社会で活躍する20年の間にはこの新しい物や仕組みがどんどん生まれてきます。そしてそのスピードはこれまでにないほど速くなっています。「これまでにないものがどんどんと生まれてきて,それまでの生活の仕方が変わっていく。」ということがどういうことかわかるでしょうか?それは「これまでの知識や経験が役に立たなくなる。」ということです。社会がゆるやかに流れている時代は,何かわからないことや困ったことがあったとき,お家の人や先輩・先生などに聞けば答えを教えてもらえます。若い人が知らなかったり困ったりしていることでも,大人の人は既に経験済みでその答えを知っているからです。しかし,まだ,誰も経験したことのない物や仕組みが生まれた時にそれは,子どもからお年寄りまでのすべての人にとって初めての経験ですから,誰も答えを持っていないのです。そのような時代に必要なことは「自分で考えて答えを見つけること。」です。例えばこんな問題を考えてみてください。“自動運転で走っている自動車が事故を起こしました。この事故の責任は誰がとるべきでしょうか。”みなさんがこの問題の答えを出す責任者だったとしたら,どのような結論を出すでしょう?この問題の答えはまだ誰も出していません。先生に聞かれても,「わかりません。」としか言えません。この答えをあなたが出すこと。「自分で考えて答えを見つける。」というのはこういうことです。
 現在,新型コロナウィルスが世界中に広がり,その解決方法が見つかっていません。これは,これまでお話ししてきた社会の変化によるものではありませんが,まさに『答えの見つからない問題』が目の前にあるのです。その被害を少しでも小さくするために多くの人が問題の解決方法を考えています。ある人は病気を治す薬を作り出すことを考え,ある人は感染を広げないために何をすべきかを考え,またある人は自分が感染しないために気をつけなければならないことは何かを考えています。このように,大人も子どももそれぞれの人がそれぞれの立場で『自分が考えるべきこと』についてしっかりと考え,そして行動することで,この問題を解決することがきっとできると先生は信じています。
 話を元に戻します。みなさんが歩んでいくこれからの社会では『考える道具としての知識』は必要ですが,それだけ持っていてもあまり役には立ちません。その知識を『これまでになかった問題を解決するためにうまく使いこなす』ことができないといけません。つまり,これからは『知っている』ことに加えて,答えが出せるとか解決できるなどといった『できる』ということが何よりも大切になってくるのです。そのためには『常に自分で考える』ことと『自分で答えを出す』ことにしっかりと取り組んでほしいと思います。
 みなさんはあと六年もたてば選挙権が与えられこの国をどんな国にしたいかを決める一票を投じる役割を担うのです。もうそんな年齢になっているのです。

 先ほどみなさんが手にした卒業証書には,「みなさんは,これから自分の夢の実現とよりよい社会を作る主体者となることに向けて大人へのスタートラインに立ちました。その自覚を持ってしっかりと前に進んでください。」というメッセージが込められています。みなさんにはすばらしいスタートを切ることのできる力がしっかりと身についています。自信を持って大きく羽ばたいてください。
 
 保護者の皆様に一言申し上げます。お子様が立派に小学校を卒業されますことを心よりお祝い申しあげます。小学校卒業という節目を迎えられ,これまでのご苦労も大きな喜びに変わっていることと存じます。この六年間,本校の教育活動に格別のご理解とご協力をいただきましたことを,全職員とともに感謝いたしております。これからも,お子様が健やかにたくましく成長されますようお祈り申し上げます。
 また,ご来賓の皆様にはご多用の中,ご臨席を賜り,誠にありがとうございます。高いところからではございますが,心よりお礼申しあげます。卒業生に対するこれまでのご厚情と本校教育へのご支援に対して,今一度深く感謝申しあげますとともに,今後も卒業生を温かく見守っていただきますよう心よりお願い申し上げます。

 卒業生のみなさん,名残は尽きませんが,皆さんの輝ける未来に幸多からんことをお祈りして,式辞といたします。

令和二年三月二十三日

 京都市立八瀬小学校校長
       星尾 尚志


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