京都市立学校・幼稚園
最新更新日:2024/05/01
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読書の秋

 昭和22年,「読書の力によって,平和な文化国家を創ろう」と,出版社,取次会社,書店と公立図書館が力を合わせ,さらに新聞・放送のマスコミ機関の協力のもとに,第1回「読書週間」が開催されたそうです。当時は1週間でしたが,第2回からは,10月27日から11月9日の2週間になりました。今年で第71回の「読書週間」となり,国民的行事として定着しています。「読書週間」に合わせて,読書に関する記事を目にすることが多くなりました。学校では,毎年冬休み明けから1か月を読書月間として取り組んでいます。ご家庭でも,ぜひ読書の習慣を。

     読書のすすめ (10.19発行「運営委員会だより」から)
 
 キンモクセイの甘い香りに秋を感じる今日この頃です。秋といえば穏やかな気候のもと,どのようなことにも集中でき,意欲が旺盛になる時期と言われています。「スポーツ・文化・学習・読書」・・・「〜の秋」と呼ばれるのはそれゆえのことかもしれません。
 今回は,読書について書かせていただきます。読書の効果はたくさんありますが,子どもたちには,「考える力,創造力がつく」,「心が鍛えられる」ことを話しています。7月に行った児童アンケートでは,「進んで読書をしている」の項目で,そう思う・だいたいそう思うと回答した児童は,約83%でした。6年生の全国学力・学習状況調査の質問紙アンケートでは,「読書は好きですか」の項目で,当てはまる・どちらかといえば当てはまると回答した児童は,約75%で,全国・京都府平均を上回っています。学校での朝読書,いつでも本を取り出せるマイバッグの活用や岩倉図書館との連携で国語科の関連図書50〜100冊を貸し出していただていること,また,PTA「本を楽しむ会」の皆さんによる読み聞かせ,「ブックポケット」の皆さんによる読書環境整備の取組などの成果が表れているのだと思います。
 後期始業式では,『「本を読んで甲子園へいこう!」村上淳子 ポプラ社』から朝読書によって力をつけた野球部の話(もちろん,読書だけの成果ではありませんが)をしました。
「読書の秋」です。ぜひ,ご家庭でも,テレビやゲームのスイッチを切り,少しでも読書の時間にあてていただければと思います。一生の宝となる読書習慣の定着を願っています。


修学旅行を振り返って

 6年生は,10月19〜20日に広島・岡山方面へ修学旅行に行きました。新幹線で広島へ行き,そこからは,貸し切りバスでの移動です。1日目は,広島平和記念公園での活動が中心です。平和学習の確かめの場でもあります。原爆ドーム前で記念写真を撮った後の,原爆の子の像の前での「平和の集い」では,全校児童に協力して折ってもらった千羽鶴を捧げ,「折り鶴」を合唱しました。心のこもった美しい声が公園内に響き,他の観光客も聞き入っているようでした。その後,平和記念資料館に入り,語り部さんのお話を聞きました。語り部の近藤さんは,4歳の時に被爆されました。悲惨な体験を分かりやすく伝えてくださいました。「生きているのが不思議だった。」「命はゲームのようにリセットできない。」「友達を大切に。」という言葉は子どもたちの心に強く残ったのではないでしょうか。感想では,「調べ学習では分からないことが聞けてよかった。」「平和のために自分たちが努力していかなければいけない。」などの発表がありました。その後に資料館を見学したので子どもたちはメモを取りながら真剣なまなざしで展示物を見ていました。大変有意義な見学になりました。
 それからバスで岡山の宿舎に向かいました。豪華な夕食が用意されていて子どもたちは大喜びです。4年生の「みさきの家」5年生の「花背山の家」での宿泊学習では,自分たちで準備しなければならなかったので,ぜいたくな気分を味わいました。しかし,何でも用意されていることが,逆に物足りないと感じた子もいたようです。これも成長の証なのでしょうね。夜の消灯後は,すぐに静かになりました。ぐっすり眠れたのか遅くまで起きていたのか,朝6時の起床時にはまだふとんに入っている子が多かったです。寝起きの児童が,「ああ,一生泊まりたい。友達と一緒に。」とつぶやいていたのが印象的でした。
 2日目は,倉敷美観地区での買い物と姫路城の見学です。3000円の小遣いをどう使うかは各自に任されています。何を買うか迷ったり,決めていた物を素早く探して買ったり,ちょうど使い切ったり,お金が余ったり,色々な子がいて大変良い実習になりました。
 世界文化遺産の国宝「姫路城」は,平成の修理が終わり昨年から見学できるようになりました。天守閣の外観は美しいですが,内部は,築城400年の歴史が感じられました。先人の知恵と工夫を学ぶことができたのではないでしょうか。あっという間の1泊2日でしたが,子どもたちは,ルールやマナーを守り,岩倉南小学校の6年生としてしっかり行動できました。大変充実した修学旅行となりました。この経験をこれからの学習に活かしてほしいと思います。
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やさしさと思いやり

 先日のいもほり大会で地域の方がおっしゃっていました。「この間,うれしいことがありました。近所の子が,庭に咲いている彼岸花を欲しいと言ってきました。なぜか聞いてみると,『明日はお母さんの誕生日だから,きれいな花をあげたい。』とのことでした。感動して,他にニラの花,フジバカマの花をつんであげました。さぞかしお母さんは喜ばれたでしょうね。その気持ちがうれしかったです。」と。また,学校運営協議会理事の方からは,「公園の前のゴミ袋がカラスの仕業か破れて散らばっていたので拾っていたら,中学生が『手伝います。』と言って一緒に拾い集めてくれました。そして『このごみは持って帰ります。』と言ってくれたので感心しました。」という話を聞きました。子どもたちが地域でそのような姿を見せてくれることが大変うれしいです。
 9月に行った5年生の花背山の家宿泊学習,4年生の奥志摩みさきの家宿泊学習でも子どもたちから,「大丈夫?」「手伝おうか。」「気をつけて。」「一緒にやろう。」「ありがとう。」などのやさしさと思いやりにあふれた言葉がたくさん聞かれました。たてわり遊びでも,低学年の手を引いてやさしい声をかける高学年の姿が見られました。朝の登校時にも「教室に飾るねん。」ときれいなコスモスの花を持ってくる子がいました。感性が豊かなのだなと思います。
 子どもたちに教えられることがたくさんあります。これからも「やさしさと思いやり」がどんどん広がっていくことを願っています。


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体験活動を活かす

 この1か月を振り返ってみますと学校では様々な体験活動が行われました。2年生は,地域探検。3年生は,スーパーマーケットの見学。4年生は,消防署見学,みさきの家宿泊学習。5年生は,花背山の家長期宿泊学習,6年生は,ロームシアター京都での演劇鑑賞教室(劇団四季「ガンバの大冒険」)PTAの方々にお世話いただいている,ふれあい会や本を楽しむ会スペシャルも行われました。地域行事では,「秋の味覚を楽しむ会(いもほり大会)」が盛大に行われました。
 子どもたちを取り巻く地域や家庭の環境,情報環境などが劇的に変化し,子どもたちが自然の中で豊かな体験をしたり,文化芸術を通して感性を高めたりする機会が限られているとの指摘がされています。そのような中,学校が子どもたちの貴重な体験活動を保障する数少ない場となっています。
本校でも,地域・家庭と連携・協働して,一年を通して体験活動の機会を確保していきたいと考えています。学校運営協議会の企画推進委員会も子どもたちの体験活動に大きな役割を果たしています。
 まもなく前期が終業します。今後とも,学校生活全般を通して,五感(見る・聞く・かぐ・味わう・触れる)を刺激し,感性を磨き,心で感じる活動を行う中で,子どもたちがたくさんのことを知り,感じ,考え,生きる力を育んでいけますよう。皆様のご協力をよろしくお願いいたします。

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