京都市立学校・幼稚園
最新更新日:2024/04/30
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明徳小学校 学校教育目標 「人とのつながりの中で、自ら学び、考え、これからの社会をつくりだす子ども」

校長の窓13(みさきの家での活動を終えて)

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 4年生のみさきの家での宿泊学習が終わりました。夏のさわやかな天候の下での活動から始まりましたが,最後は,台風の進路に悩まされながら活動の仕方や活動場所,時間の見直しなど苦慮するところとなりましたが,無事に充実した3日間を過ごして帰ってくることができました。雨の影響を鑑み,すこし帰校の時刻を遅くらせていただきました。また,土曜日ということでたくさんの保護者の方々にお出迎えしていただきました。その際にも,車での来校や学校周辺での駐車など,ご協力いただき,誠にありがとうございました。
 学年の目標が「ステップアップ〜見通しを持って行動し,助け合い協力し合って,お互いに高まり合う集団〜」となっています。そして,このみさきの家での活動のスローガンが「Let’s go!〜はじめての自然の中で協力し,きずなを深めるみさきの家〜」としていました。まさしく,ステップアップにむけてLet’s go!することのできた3日間でした。
 今回の宿泊学習もまた,今年の4年生らしさのあらわれた3日間となりました。1日目には,なかなか時間通りに進まず,すべてにおいて段取りなどに時間がかかり,次につながらない,自分でやると言いながら,やりきれない姿がありました。1日目の夜には,親元を離れた不安なのか,多くの子どもが体調の不調を訴えてきました。子どもの思いに指導者たちは寄り添いながらも,ここはがんばれ,というメッセージをおくり夜を過ごすこととなりました。しかし,1日目の反省では,しっかりと取り組みを見直し,次につなげようとする姿がたくさん見られました。2日目は,そのことをしっかりと認識をしながら進めていこうとするのですが,やはり,やりきれない姿があり,時間が大きく遅れることとなりました。そこで,一つの取組をやめ,行事を追っていくのではなく,行事のねらいを明確にして進めていくようにしたことで,子どもの姿が変わったように感じました,自分でやる,という意味が本当に分かってきたように思います。どこまでやりきるのか,任されるというのは,自分の行動に責任を持ち,周りに認められる行動でやりきらなければならないことを理解し始める子どもが増えてきたように思いました。そのことが,後半の取組の充実につながります。キャンプファイヤーでの姿は,とても素晴らしかったと思いました。また,グループでの活動の姿にも,メンバーをしっかりと意識して,つながりあって行動できる姿が高まってきました。何より,シーツのたたみ方の素晴らしかったこと。互いに声を掛け合いながら,2人で,グループで,協力しながら取り組む姿は,ほほえましくも気持ちよく,そして徹底して取り組むことができていました。
 不安や心配の思いが強かった子どもたちは,子どもたちとのつながりの中で,その不安や心配が少しずつ払拭されていったように思います。2日目の夜には,不調を訴えて保健室やリーダー室で指導者と共に寝る児童はだれもなく,すこし疲れが出ていた児童も,みんなと一緒に寝たい,という希望を申し出ました。仲間とのつながりや仲間の存在で自分の取組が充実できているという認識を持ってきたように感じました。うれしい姿でした。大人よりも仲間とのつながりを大切に思う姿勢が,子ども同士の関わりの中で感じることができたのでしょう。また,率先して,お手伝いをしたり,進んで,困っている人や悩んでいる人の手を差し伸べる姿の児童が多く,この学年のよりよい雰囲気を作ってくれているように思いました。前向きに楽しみ姿には,私もその空間にいていて,心地よく,楽しませてもらいました。
 子どもたちの姿を見る中で,この子どもたちには,大人である私たちが十分潜在能力を発揮させられていないのではないかと感じました。子どもを愛するあまり,子どもを愛おしく思うあまり,手をかけすぎたり,支援をしすぎたりしているところがあるのではないかと私は思いました。任せてしまうということは,もっと任せきることが必要ではないか,ここまでできてこの役割をこなしたことになる,という姿や到達点をしっかりと示してやることが大事ではないと私は思いました。
 まだまだできる子どもたち。まだまだ力を持て余している子どもたち,まだまだできることに気づいていないのではないかと思います。5年生の姿とは少し違うのですが,似たところがると思います。到達点をしっかりと示し,任せきった上で,少し離れたところから見ておく,そんなことを考えました。
 今回,とても貴重な時間に子どもたちはしたと思います。子どもたちの大きな成長を見せてもらいました。この姿をこのあとの夏休みの中でじっかりと熟成し,2学期からの取組に生かしてくれるとうれしいし,生かすことで,ますます素晴らしい力を発揮することとなるのでしょう。
 この3日間に,担任の指導者は,気象条件を考えて様々な視点からの準備をすすめてきました。指導者の思いをうけ,学校体制の中で工夫をしながら取組をすすめたつもりでした。梅雨明けからの活動開始であったこと,最終日には,台風6号の影響もあったことで,ご心配されたかと思います。保護者の皆様のご理解やご支援,ご協力があって行うことができている学校教育活動です。3日間の取組にご支援,ご協力,また,朝早くからの出発式や少し遅くなった解散式に多数の保護者の方々に来校いただきました。本当にありがとうございました。
 夏休み以降には,大きな行事が続きます。子どもの力をよりよくのばせるように,ここで得られた力をしっかりと高め,個々の成長につなげられるように取り組んでいきたいと思いますので,引き続き,ご支援ご協力のほど,どうぞよろしくお願いします。本当にありがとうございました

校長の窓12(1学期修了)

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 本日(23日),令和元年度の1学期が終了しました。明日から夏休みです。今日は昨日までの雨とは打って変わり,本格的な夏の到来という天候となりました。1学期最終日,終業式からスタートです,昨年度が猛暑のため,体育館での集会をやめ,各教室での放送による式でしたが,今年度は予定伊通り,体育館に全校児童が集まり,終業式を行うことができました。
 新年度がスタートして4か月。1年生111名をお迎えして,今年度は606名で始まりました。
 本日の終業式,子どもたちには,この1学期間の中での大きな出来事,6年生の修学旅行と5年生の長期宿泊学習をあえて取り上げ,その活動の中から,素晴らしいと感じたことをいくつかピックアップして伝えました。グループ学習の姿から,仲間とのつながりであったり,整理整頓であったり,来たときよりも美しくという姿勢であったり,自主的な行動や思考判断して取り組んだ姿など,うれしい姿を伝えさせていただきました。また,ねらいやめあてを立てるだけでなく,意識して生活ができたか,そのねらいやめあてに対して,1学期の生活はどうであったか,しっかりとふりかえり,夏休みの生活,そして2学期につなげてほしいということを話しました。
 1学期が終了しましたが,学習が終わったわけではありません。夏休みは学習の休憩時間でもありません。この時にしかできないことをじっくりと行うということが大切ですが,1学期に学んだことを試す期間でもあると考えます。夏休みは,チャイムや時間割があるわけではありません。自らが考えて,判断して,行動していく必要があります。それが,1学期で学んだことや今まで学んだことをもとにして,日々を過ごしていくことが求められます。まさしく「学びの連続性」です。学習内容もしっかりと復習をして確認する,できていなかったことをなんとか努力して克服しておくこととともに,自ら学ぶ姿勢,自らルールを守り安心安全に生活するための自らを律する姿が試される時だと思います。6年生は1〜5年生までで学んできたことも試されるときなのでしょう。そのことが2学期に学習や生活につながっていくと考えます。
「学びの連続性」,自ら学ぶ力と自ら律する力を高め,充実した夏休みにしてほしいと願います。体調には十分留意しながら,元気な毎日をつくっていってほしいと思います。
 保護者や地域の皆様には,この1学期間,登下校の見守りをはじめ,本校の教育活動にご理解,ご協力を賜り誠にありがとうございました。また,先日の個人懇談会では,足元の悪い中ではありましたが,お時間ご都合をつけていただき,ご来校いただきました。限られた時間ではありましたが,学校での様子を踏まえ,ご意見をいただいたり,よりよい子どもの育ちにむけて,話し合ったり,貴重な時間となりました。ありがとうございました。また,この1学期間に関わっても,学校の取組などご意見いただいたり,ご心配をおかけしたりすることもありました。われわれ教職員も1学期間の取組を振り返り,しっかりと状況等共通理解をして2学期に生かしていきたいと考えます。
 8月26日,2学期の始まりです。子どもたちとの再会を楽しみにしています。こんなことがんばったよ,こんなことに挑戦したよ,こんな発見をしたよなど,何か誇れるものをもって登校できると素晴らしいですね。まずは,笑顔と元気な姿を待っています。


校長の窓11(長期宿泊学習を終えて)

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 7月9日〜12日の3泊4日,花背山の家において5年生は長期宿泊学習を行いました。昨年度,猛暑の心配の中でのみさきの家での経験を生かして,2回目の野外宿泊学習。昨年度,「Let’s チャレンジ」というテーマですごしたこの3日間,日ごと成長する姿をみせてもらいました。今回のテーマは「挑戦」同じような言葉ではありますが,ねらいは大きく違うと考えます。自分への挑戦から仲間への挑戦,つながりへの挑戦,そのつながりは,人であったり,社会であったり,環境であったり・・・様々なつながりをどう深めていくのか,そこへの挑戦であると考えていました。
 この4日間も,子どもたちは日ごとに成長する姿を見せてもらいました。前半2日間は,まずはきっちりとこなしていく,役割を取り組んでいく姿。後半の2日間は,自ら考え判断して行動できる姿に。指導者の指示で動くことから,予定を確かめて自ら,仲間と共に考えて行動する姿に,とても大きな成長を感じました。
 4日間の中で多くのお褒めの言葉をいただきました。挨拶やお礼の声がよくきこえる,仲間を気遣って行動できている,後片付けなど,愚痴を言わずにもくもくと取り組むことができている,野外炊事などの後片付けがてきぱきとして,スムーズであるということを聞きました。また,スリッパもあまり乱れていません,それぞれが気を付けるとともに,気づいた人が整える姿,仲間を取り残さない姿,取組を楽しんで行おうとする主体性,〜した方がよいということはすぐに実践する,という点もたくさん見受けることができました。
 4日間,毎日のテーマ,「自立」「協力」「友情」「感謝」。それぞれのテーマを意識して,その日の取組に挑戦していました。そして,最終日の「感謝」。山の家やその所員さん,先生方や家族の方への感謝。そのことはよく出てくる言葉ですが,なにより,「仲間」に感謝という言葉が出てきたことには,とてもうれしさを感じました。仲間がいたから,この活動が充実できた,そんな思いは,きっとこれからの学校生活をよりよいものにしていけるでしょうし,これからますます人とのつながりを大切にできる人になってくれるのではないかと感じました。
 今まで,力のある子どもが多い中,大きな問題も少ない中,何か物足りないものを感じていました。子どもたちとともに過ごす中で,この子どもたちの可能性,潜在能力をわれわれ大人がどこまで引き出しているだろうか,引き出せる支援をしているのだろうかという思いをいだきました。今回のテーマは「挑戦」失敗をしてもいいから,とにかくやってみよう,やらせてみよう,というのは今回のわれわれのねらいでもありました。与えられたことや指示されたことを確実にこなすだけでは,指示や与えられなければ何もできないことなります。今回,子どもたちに任せてみようとすることで,子どもたちは考え,時には話し合い,次への1歩を進みだしていました。何かをやろう,やってみようとしていました。自分たちで相談をしたり,話し合い課題を解決したり,指示がなくてもてきぱきと行動する姿がたくさん見られました。とてもたくましく感じました。
 その姿から,前もって危険性を知らせすぎたり,段取りを事細かに伝えすぎたり,失敗をきつく指導したりすることがあるのではないかと,失敗をさせるのがかわいそうだから,失敗をすると面倒だから,この子はできないことが多いからなどで,子どもが考え1歩踏み出す力を削いでしまっているのかもしれません。そして,子どもの可能性を狭めているのかもしれません。失敗を恐れず,果敢に挑戦するその姿を誇りとし,支援できるように,取組を考えていきたいと思います。
 子どもの姿をみながら,そんなことを考えました。子どもたちからも,今回の経験を次に生かしたいという言葉がたくさん聞くことができました。この4日間を,4日間で終えずに,次につなげてほしいと思います。それも,より具体的に,より明確に実践していってほしいと願います。この4日間でできるようになったことをこれからの生活の中で続けていくことが大切でしょうね。
 またまた成長の大きい時間を,子どもと一緒に過ごさせてもらい,たくさんのうれしい姿と出会わせてもらい,とても貴重な時間となりました。これからの子どもたちの活躍を楽しみにしておきたいと思います。
 保護者の皆様には,出発式の朝からのお見送りや解散式でのお出迎え。また,この取組に関しての準備など,ご協力,ご支援本当にありがとうございました。サプライズの手紙など,指導者の思いを受け止めていただき,お忙しい中ご協力いただきました。とてもいい時間となりました。天候などでご心配いただきましたが,大きな問題もなく,過ごすことができました。この4日間の経験をもとに,また新たな学年経営に,これからの学校生活に取り組んでいきたいと思います。今後ともどうぞよろしくお願いしたします。
 また,この取組に関わって,多くの方々に協力いただいています。そのことを子どもたちは認識することが大切ですね。保護者の方々をはじめ,学年の先生方の企画や準備,4日間の引率教職員の協力や支援,山の家の施設の先生方のサポート,ボランティアの学生の方々があって,そしてなによりこの仲間がいたことに,大いに感謝の思いを大切にしてほしいと思います。感謝できる人は,きっと感謝される人になると思います。
 わたしにとっても,楽しい,貴重な,有意義な時間でした。本当にありがとうございました。
(ごみは,登山の帰り道,山道に落ちているごみを,子どもが自発的に拾って集めたものです。)

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