最新更新日:2024/05/02 | |
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校長の窓50(大文字駅伝を終えて)
2月12日(日)寒波の影響がたいへん心配された大文字駅伝でしたが,天気に恵まれ,無事に終了することができました。本校も4年連続22回目の出場ということで,48校の1つの学校として都大路を駆け抜けることができました。結果は24位。子どもたちの,チーム明徳の力として表現された結果であったと思います。
今年の6年生は,大文字駅伝に向けてたくさんの子どもたちが挑戦し,メンバーが確定した後も,メンバーだけでなく多くの子どもたちがサポーターとして,一緒に走ったり,タイムを計測したりするなどして,チームとしてメンバーを支えてくれていました。当日も,たくさんの子どもたちが応援に駆けつけたり,学校へ帰ってくる選手を出迎えてくれたりして,まさしくチーム明徳の力となって,今日の日につながったと思います。まずは,そのことがたいへんうれしく思いました。 駅伝の取組を通して,目標に向かって取り組むことのしんどさや達成感,継続して取り組むことの素晴らしさや苦しさ,仲間と共に取り組むことの素晴らしさ,自分だけでは得られない結果を仲間と共に共有できる喜びなどを経験することができたのではないかと思います。また,選手に選ばれる,選ばれない,陸上という競技ですので,タイムで結果が明確に突きつけられるシビアな面など,はっきりと結果をしめされる厳しさも学ぶことができたのではないかと思います。 今日1日のために取り組んできた時間,その時間をどんな思いで,どんな気持ちで取り組んできたか,どれだけ正面向いて取り組むことができたかによって,今日の満足度は変わってくるでしょうね。そして,その期間,多くの人の支援があって取り組めていることをどれだけ感じて大会に取り組めたのか,自分は本当に感謝できているのかを一日の行動で確かめることにもつながりますね。 この日のために取り組んできたことは,その子を成長させるのだと思います。競技をすれば結果はでてきます。陸上という競技は,数字で明らかに結果をつきつけてきます。それもしっかりと受け止めて,この日までの取組を振り返り,整理して,次につなげることが,この取組をますます有意義なものにしてくれます。 大文字駅伝には様々なご意見があります。大文字駅伝をどのように位置づけ,この取組を通してどんな力をつけたいのかを明確に持って,取り組むことで意義ある大会になるかと思います。今回,6年の学年団は,目の前の子どもたちにつけたい力を明確にして,こつこつと取組を続けてきました。共に歩んできたからこそ,メンバー選考には悩み,苦しみ,発表後にも子どもたちの寄り添い,大会につなげています。担任や指導者の思いも子どもたちは受け止め,取組を継続していたことも,充実した時間につながったと感じます。 子どもたちの成長にとって,経験はとても大切であると考えます。挑戦しようとすることは素晴らしいことです。何かやろうと一歩踏み出さないと何も得ることはできません。苦しさや悩み,緊張なども挑戦するから得られる経験です。また,何かをやりだすことはその分リスクも背負うことになります。それも受け入れた上で,やろうとしたことに対してどこまで正面むいて逃げずに挑戦し続けられるかも,大切な姿勢です。正面向けて取組続けることで,より一層大きな経験につながりますね。 大文字駅伝という取組を通して得られた経験を,次につなげる,これからの生活につなげていくことで,この取組に挑戦した意義がますます高まると思います。 保護者の方々には,たいへんお世話になりました。インフルエンザの流行など体調面などたいへん心配しましたが,大きく崩れることもなく全員参加で当日を迎えることができたのも,保護者の皆様方の支えがあってのことです。また,たいへん多くの方々に応援いただきました。お世話になりました。ありがとうございました。大文字のメンバーや区間が決まった時に,当然枠が設定されている以上,選ばれる人と選ばれない人がでてきます。頑張って続けてきたけれども,選ぶことができなかったことを指導者が保護者の方にお伝えしたときに,「選ばれなかったのは残念ですが,悔しい思いをもつことができたことがいい経験です。」「目標を持ってここまで前向きに続けてこられたことがうれしいです。」など,どのような結果であっても子どもの成長という視点でとらえ理解いただいたということを聞き,とてもうれしくとてもありがたいと感じました。保護者の方々に支えていただいているなと実感する機会でもありました。 大会は終了しましたが,子どもたちの人生はこれからです。そして,まずは卒業まで,あと30日ほど,中学へのよりよいステッップとなるよう,また気持ちも新たに取り組んでいきたいと思いますので,どうぞよろしくお願いします。 |
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