最新更新日:2024/05/22 | |
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校長の窓9(長期宿泊学習を終えて)
6月5日〜8日で5年生は長期宿泊学習を行いました。5日,出発日はとてもすがすがしい天気で始まりました。子どもたちの意識も高まります。まずは,4日間の活動,すべておこなうことができました。3日目は朝から雨でしたが,場の設定を山の家でも工夫いただき,魚つかみ,魚さばきを行うことでき,キャンプファイヤーは雨のためキャンドルファイヤーになりましたが,子どもたちが考えたり練習をしたりしてきたことを表現することができました。
昨年度,4年生としてはじめての宿泊学習,みさきの家に行きました。その3日間と今回の4日間,やはり1年の成長は大きいですね。みさきの家での経験というより,あれから1年の時間の中で成長した子どもたちの姿と出会いました。 出発式で,私は子どもたちにめあてをしっかりともって活動し,そのめあてにそって振り返ること,そして二度ともどらない貴重な時間を大切にし,自分の成長を自分で感じられる4日間にすることをお話しました。4日後,こんなことができるようになったよ,こんなことががんばれたよ,こんな仲間の発見があったよなど,堂々と言える自分になれるよう生活をしてほしいと伝えました。 いかがでしたでしょうか?子どもたちはこの4日間でとても成長したと私は感じています。もっとお互いがもめたり,自分勝手な行動が目立ったり,グループや係の連携が十分図れない状況が出てくるのではないかと考えていました。確かに,当初はそのような面がみられることもありました。しかし,成長ですね。経験です。よくしよう,どうしたらいいだろう,なにができるだろうなどと考えて行動する姿の高まりが,よりよい活動に変わってきました。それと同時に,子どもたちの表情も変わってきました。厳しい顔の子どもが多かった,固い顔の子どもが多かった初めでしたが,徐々にやわらかな,やさしい表情が増えてきました。そして,言葉もやわらかく,あたたかい雰囲気の言葉があふれてきました。当然,空気感も変わります。 解散式でも話しましたが,リーダーの中に,この仲間がグループでよかった,とか,リーダーの私がグループの仲間に支えられていると感じた,とか,仲間のマイナス面をみていたが,いい面を見るようにすることでいいことがたくさん見つけられるようになったなど,よりよい成長につながっていったと思います。 明らかに子どもたちのつながりは深まったと感じますし,子どもたちの自主性や自発性も高まったと感じています。しかし,課題も見受けられました。寝食を共にして過ごすことで,発見できることはたくさんあります。私たち教職員も子どもたちの良さや課題に改め気づかされます。とても貴重な時間です。この時間を,子どもも私たちもしっかりとこれからの生活に生かしていくことが大切です。長期宿泊学習までの時間とこの4日間,そしてこれからの時間をどうつなげていくかで,この取組の意義は変わってきますね。この生活で意識して取り組んだことや意識して取り組もうとしたことを大切にして,これからの日常生活に生かしていきたいと考えます。まさしく「つながり学習」です。点の取組を線にして,その線を横や縦につなげて,面の力にしていきたいと思います。 今回,全員参加で山の家に行くことができ,そして,全員一緒に下校することができました。そのことがまずは,たいへんうれしかったです。途中,活動に参加できなかったり,少し休んでいたりする子どもはいましたが,下山することもなく,最後まで仲間と共に山の家での生活をすることができたことが,なによりうれしく思いましたし,子どもたちも自信になったでしょうね。 保護者の皆様には,出発式の朝からのお見送りや解散式でのお出迎え。また,この取組に関しての準備など,ご協力,ご支援ありがとうございました。子どもたちへのお手紙もお忙しい中,ご協力いただきありがとうございました。子どもの姿から,とても貴重な瞬間であったことがうかがえました。今後ともどうぞよろしくお願いします。 |
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