最新更新日:2024/04/25 | |
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校長の窓11(長期宿泊学習を終えて)
7月9日〜12日の3泊4日,花背山の家において5年生は長期宿泊学習を行いました。昨年度,猛暑の心配の中でのみさきの家での経験を生かして,2回目の野外宿泊学習。昨年度,「Let’s チャレンジ」というテーマですごしたこの3日間,日ごと成長する姿をみせてもらいました。今回のテーマは「挑戦」同じような言葉ではありますが,ねらいは大きく違うと考えます。自分への挑戦から仲間への挑戦,つながりへの挑戦,そのつながりは,人であったり,社会であったり,環境であったり・・・様々なつながりをどう深めていくのか,そこへの挑戦であると考えていました。
この4日間も,子どもたちは日ごとに成長する姿を見せてもらいました。前半2日間は,まずはきっちりとこなしていく,役割を取り組んでいく姿。後半の2日間は,自ら考え判断して行動できる姿に。指導者の指示で動くことから,予定を確かめて自ら,仲間と共に考えて行動する姿に,とても大きな成長を感じました。 4日間の中で多くのお褒めの言葉をいただきました。挨拶やお礼の声がよくきこえる,仲間を気遣って行動できている,後片付けなど,愚痴を言わずにもくもくと取り組むことができている,野外炊事などの後片付けがてきぱきとして,スムーズであるということを聞きました。また,スリッパもあまり乱れていません,それぞれが気を付けるとともに,気づいた人が整える姿,仲間を取り残さない姿,取組を楽しんで行おうとする主体性,〜した方がよいということはすぐに実践する,という点もたくさん見受けることができました。 4日間,毎日のテーマ,「自立」「協力」「友情」「感謝」。それぞれのテーマを意識して,その日の取組に挑戦していました。そして,最終日の「感謝」。山の家やその所員さん,先生方や家族の方への感謝。そのことはよく出てくる言葉ですが,なにより,「仲間」に感謝という言葉が出てきたことには,とてもうれしさを感じました。仲間がいたから,この活動が充実できた,そんな思いは,きっとこれからの学校生活をよりよいものにしていけるでしょうし,これからますます人とのつながりを大切にできる人になってくれるのではないかと感じました。 今まで,力のある子どもが多い中,大きな問題も少ない中,何か物足りないものを感じていました。子どもたちとともに過ごす中で,この子どもたちの可能性,潜在能力をわれわれ大人がどこまで引き出しているだろうか,引き出せる支援をしているのだろうかという思いをいだきました。今回のテーマは「挑戦」失敗をしてもいいから,とにかくやってみよう,やらせてみよう,というのは今回のわれわれのねらいでもありました。与えられたことや指示されたことを確実にこなすだけでは,指示や与えられなければ何もできないことなります。今回,子どもたちに任せてみようとすることで,子どもたちは考え,時には話し合い,次への1歩を進みだしていました。何かをやろう,やってみようとしていました。自分たちで相談をしたり,話し合い課題を解決したり,指示がなくてもてきぱきと行動する姿がたくさん見られました。とてもたくましく感じました。 その姿から,前もって危険性を知らせすぎたり,段取りを事細かに伝えすぎたり,失敗をきつく指導したりすることがあるのではないかと,失敗をさせるのがかわいそうだから,失敗をすると面倒だから,この子はできないことが多いからなどで,子どもが考え1歩踏み出す力を削いでしまっているのかもしれません。そして,子どもの可能性を狭めているのかもしれません。失敗を恐れず,果敢に挑戦するその姿を誇りとし,支援できるように,取組を考えていきたいと思います。 子どもの姿をみながら,そんなことを考えました。子どもたちからも,今回の経験を次に生かしたいという言葉がたくさん聞くことができました。この4日間を,4日間で終えずに,次につなげてほしいと思います。それも,より具体的に,より明確に実践していってほしいと願います。この4日間でできるようになったことをこれからの生活の中で続けていくことが大切でしょうね。 またまた成長の大きい時間を,子どもと一緒に過ごさせてもらい,たくさんのうれしい姿と出会わせてもらい,とても貴重な時間となりました。これからの子どもたちの活躍を楽しみにしておきたいと思います。 保護者の皆様には,出発式の朝からのお見送りや解散式でのお出迎え。また,この取組に関しての準備など,ご協力,ご支援本当にありがとうございました。サプライズの手紙など,指導者の思いを受け止めていただき,お忙しい中ご協力いただきました。とてもいい時間となりました。天候などでご心配いただきましたが,大きな問題もなく,過ごすことができました。この4日間の経験をもとに,また新たな学年経営に,これからの学校生活に取り組んでいきたいと思います。今後ともどうぞよろしくお願いしたします。 また,この取組に関わって,多くの方々に協力いただいています。そのことを子どもたちは認識することが大切ですね。保護者の方々をはじめ,学年の先生方の企画や準備,4日間の引率教職員の協力や支援,山の家の施設の先生方のサポート,ボランティアの学生の方々があって,そしてなによりこの仲間がいたことに,大いに感謝の思いを大切にしてほしいと思います。感謝できる人は,きっと感謝される人になると思います。 わたしにとっても,楽しい,貴重な,有意義な時間でした。本当にありがとうございました。 (ごみは,登山の帰り道,山道に落ちているごみを,子どもが自発的に拾って集めたものです。) 5年生長期宿泊学習(花背山の家)30バスに向かうときには,山の家の所員の皆さんが,ハナコロの被りものをして見送ってくださいました。 5年生長期宿泊学習(花背山の家)29今日は,塩ラーメンと鳥照り丼から選びます。 今日の人気は塩ラーメンだったようです。 食後,少しゆっくりしてから退所式を行います。 5年生長期宿泊学習(花背山の家)28
全てのプログラムを終了し,4日間をふりかえる時間です。
一人一人が今の思いを綴っています。 5年生長期宿泊学習(花背山の家)274日間の思い出を形に。完成品は,秋に学校に届けられます。 楽しみが,また一つできました。 5年生長期宿泊学習(花背山の家)26それぞれが考えてきたアイディアスケッチを元に,思い思いに皿や器をつくります。 どんな作品ができるでしょうか。 竹箸に続き,世界に一つのオリジナル器。 山の家で乾かし,焼いてもらいます。 5年生長期宿泊学習(花背山の家)25食欲旺盛に,たくさんいただきました。 食後の荷物整理も済み,これから花背焼きに臨みます。 5年生長期宿泊学習(花背山の家)24昨夜もみんな元気に過ごすことができました。 朝食前に荷物整理とシーツたたみをしています。 3晩お世話になったシーツを同じ形に整えてたたみます。大きいので一人ではできません。友達と声をかけあって協力してたたんでいます。 いよいよ最終日。山の家での活動をふりかえりながら,『花背焼き』に挑戦します。 5年生長期宿泊学習(花背山の家)233日間家族と離れて暮らし,家族へのおもいをあらたにしている子どもたち。おうちの方々が心をこめて書いてくださったお手紙を,思い思いのスタイルで読みました。 笑顔で読む子,真剣なまなざしで読む子,そして涙する子。 それぞれに,少し離れてみて感じる家族への思いがあふれている様子でした。 5年生長期宿泊学習(花背山の家)22真っ暗な部屋の中で,火の神からいただいた火を燭台のろうそくに灯します。部屋を静かに照らすろうそくの火は,燃え盛るキャンプファイヤーの炎とは,また違う趣があります。 ろうそくの火の下で行うレクリエーション。そして,子ども達から担任の先生へのサプライズのダンスや手紙に涙する先生も。 明徳小学校のたくさんの先生たちも,下界から山の家の5年生に会いに来てくれました。サプライズいっぱいのキャンドルファイヤーは大いに盛り上がりました。 サプライズは,まだ続きます。 |
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