京都市立学校・幼稚園
最新更新日:2024/04/26
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4/25〜5/2まで個人懇談会があります。 ご予定ください。

人を大切にする    h28/4/30

 新しい年度がはじまって,はやくも1か月が経ちました。4月20日は初めての参観と懇談会,先週からは家庭訪問が始まり,学校や学級の方針をお伝えするとともに,書くご家庭の様子を拝見させていただいております。今のところ,各学級とも学習しようという意欲を感じる意欲にあふれた様子です。
 ところで,皆様は「割れ窓理論」ということをご存知でしょうか。「割れ窓理論」というのは,1枚の窓ガラスが割れていてそれをほっておくと数枚のガラスが割られたり,不法投棄や不法侵入が行われたりする。早期に対応する必要があるという理論です。この「割れ窓理論」を応用して見事に落ち着いた状況にしたのがニューヨークの地下鉄です。1980年代のニューヨークの地下鉄は落書きだらけ。犯罪も多く女性だけで地下鉄に乗車するのが危険であると言われていました。その当時の市長が割れ窓理論を応用し,地下鉄の落書きを消す取組をし始めたのです。批判がありました。そんなことに費用を使うのであれば,地下鉄の犯罪を徹底して取り締まることに使うべきだという批判です。しかし,落書きを消す方針は変わることなく続きます。すべての落書きが消えるまで数年かかりましたが,地下鉄の犯罪は激減し,安心して乗れる地下鉄に変わったのです。
 この理論はディズニーランドやユニバーサル・スタジオ・ジャパンでも使われています。クルーがちょっとしたゴミもすぐに集めてきれいにしています。落ち着いたいい環境をつくっているのです。
 唐橋小学校もこの理論を取り入れています。靴を揃える,カサを揃える,トイレのサンダルを揃える,雑巾を揃えるなど。皆様からこの3年で学校が落ち着いてきたと言われることがありますが,「割れ窓理論」の正しさが立証されつつあると言えるのかもしれません。
 「割れ窓理論」は裏を返せば,小さなルール違反を見過ごすと,大きな学校の乱れとなって返ってくるとも言えます。これからも些細なことにも気を配りながら学校運営を進めていこうと思っています。
 そういう点で重ねてお願いがあります。それは,参観・懇談の靴のことです。4月の参観・懇談でも南校舎の入り口付近に保護者の方の靴が置いてありました。「靴を持って校舎にお入りください」と書かれている看板の前に置いてあるのです。通行の妨げになるような置き方ではありませんでしたが,学校という教育の場にはふさわしくありません。小さなお子さんの靴も並んでもいました。保護者の方の中には私に「校長先生,職員室で預かったら。」と言われる方もおられました。個人の持ち物ですので勝手に持っていくわけにはいきません。しかし,1足の靴が置かれ,それを放置することで,さらに靴が置かれる,まさに割れ窓理論の負の部分が実証された場面でした。次回は入り口付近に置かれる靴の中に,「ここは靴の置き場所ではありませんので,下靴をもって校舎にお入りください。」というメッセージを入れることを考えております。
 子どもたちには,人を大切にするというのは,まわりのことを考えて動くことだと教えています。大人である我々が子どもたちの手本となって示していく。「仲間とともに育つ唐橋っ子」が育つよう重ねてご協力をお願いいたします。
 *画像は授業参観の様子です。
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