京都市立学校・幼稚園
最新更新日:2024/05/20
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学校教育目標 『自ら学びに向かい、共に高め合い、未来を拓く子どもの育成』                       〜自分のよさに自信をもち、仲間とのつながりを大切にし、夢に向かう姿を求めて〜

本の世界を楽しむ子どもになってほしい

 ついこの間,平成29年度の学校開きが行われたと思っていましたら,もう7月の声を聞く頃となりました。水泳学習が始まり,プールからは,子どもたちの元気な歓声が聞こえてきています。夏ならではの風景が今年も見られます。当たり前の季節の風景が繰り返されることの喜びを感じています。
 さて,本校では,国語科を研究教科にして子どもたちが自分の思いや考えを進んで表現する力を高めようと取り組んでいます。子どもたちは,自分の思ったことや考えたことを言葉にして,書いたり話したりすることが決して得意ではありません。個人差がありますが,うまく表現できないことに困りを感じている子どもが多いように感じます。その原因として考えられることは,「何を」「どのように」表現すればよいのか分からないことのようです。授業の中でも,自分の思いや考えを表現する場面はたくさんあります。そこで,自分の思いや考えを表現することを数多く経験すること,表現する方法を学ぶことを大切にしたいと考えています。
 先日,2年生の研究授業で,「スイミー」の授業を教職員みんなで参観し,授業後の研修会をもちました。下の写真は,その時のものです。この授業のねらいは, 場面の様子について,登場人物の行動・会話を中心に読み,自分の経験と結び付けて感想を書く力を付けていくことです。また,今月には4年生の研究授業で,「一つの花」の授業を参観し,研修を行う予定です。この授業では,自分が選んだ視点から作品を読み,心動かされた叙述に着目しながら,自分の感想をもつことをめざします。そして,その感想を交流することを通して,お互いの感想の違いに気づき,自分の感想を深めることをねらいます。このどちらもが,「感想」を学習の中に位置付けています。
 国語科の学習では,1年生から6年生まですべての学年で「感想を書く」学習を経験します。そこで,子どもたちの「感想を書きたくなる気持ち」と「感想を書くことができる力」を大切にしたいと思っています。それぞれの学年で付けなければならない「読むこと」の目標があります。低学年では,登場人物の行動に着目しながら読みます。中学年では,場面の移り変わりや,登場人物の気持ちの変化を捉えながら読みます。そして,高学年になると,登場人物の相互関係や,場面についての描写を捉えながら読みます。求められる読み方が違うので,当然,感想のもち方が変わってきます。また,「感想」といえば,「おもしろい」「よかった」と同じ言葉ばかりで表現してしまいがちです。感想を表す様々な表現,言葉も獲得して,感想を豊かに表せるようになってほしいとも考えています。
 さらに,国語科の学習では,教科書の作品のみを学習するのではなく,その作品の関連図書を読み,作品に対する思いを膨らませる学習の仕方を学んでいます。多くの本に出会うことは,子どもたちの想像力や思考力を高めることにつながります。すると,「感想」も豊富になってくることでしょう。学年が進むと,一つの本を読んで感想を書くだけではなく,関連する複数の本を読んで感想を書くことも経験させたいと思います。一冊の本だけではなく,複数の本を重ねて読むことにより,自分の考えが膨らむことも体験してほしいと思います。
 そのためにも,少しでも多くの本を手にして,読む子どもになってほしいと思います。梅雨の最中,外で遊べない子どもたちは,図書室に来て本を読みます。1時間目が始まる前の帯時間を読書の時間にしています。授業の中でも様々な読み方をしながら,多くの本に親しめるような工夫をしています。おうちでも,家族で本に親しむ時間を是非つくってみてください。

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学校行事
7/3 朝会
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