最新更新日:2024/04/30 | |
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開校25周年・番組150周年記念式典 謝辞
6月14日(金)4年生以上の児童の皆さん・多くのご来賓や地域や保護者の方にご臨席賜り、開校25周年・番組小学校150周年の式典を執り行いました。6月2日に始まった展示ラリーをはじめ、本日の記念式典や記念行事は全校の子どもたちにとって、伝統文化を楽しい体験を通して学ぶよい機会となりました。歴史と伝統を大切にするだけでなく、次の時代を切り拓く新しい風を感じる取り組みばかりでした。とくに、子どもたちの活躍がすばらしい一日となりました。午後からの茶会にも子どもたちはもちろん、多くの大人の方々にも楽しんでいただけたことと思います。
記念式典での校長の謝辞です。 今日の佳き日に、京都市長様、京都市教育長様、各行政機関の皆様、歴代校長様、地域七学区の連合会長様はじめ地域の皆様方、多くの来賓の皆様ご臨席のもと、本日ここに京都高倉小学校開校二十五周年・番組小学校百五十周年記念式典を挙行できましたことに心より厚く御礼申し上げます。また、高倉会・PTAからは記念のお品を頂戴し、心より感謝申し上げます。大切に使わせていただきます。 現在わたくしたちの学び舎となっているこの地に明治二年六月に下京第四番組小学校のちの日彰小学校が開校しました。明治維新の新しい時代にふさわしい教育の在り方を地域の方々の手で作り上げられた学校でした。その礎をつくっていただいた西谷良圃先生は、現在の高倉小学校の近くの寺子屋で子どもたちを集めて勉強を教えておられました。新しい時代の学校はすべての子どもたちが平等に学べる近代的な学校でなければと考えて、今の学校のモデルを考えてくださいました、その西谷良圃先生の碑孫にあたられる深見様にもご縁をいただきご臨席賜り、ここまでの歴史の数々を教えていただきました。 明治維新当時は都が京都から東京に移り、町がさびしくなりましたがそれに負けることなくこれからの時代に必要なことを全国に先駆けて考えて町の人々が一体となって実行に移していったのです。そのことは京都の街を元気で魅力的な街へ創り上げる大きなきっかけとなりました。それが番組小学校です。 こうして開かれた学校では、今では当たり前のオルガンをつかった音楽の授業や理科の実験の勉強、日本画を取り入れた図画工作の勉強など、京都の歴史と伝統文化を大事にしながらも新しい教育をどんどん取り入れていきました。 それから何年も年月が経つ間に、学校は幾度も名前を変え、時代とともに形や教育内容を変えていきますが、番組小学校設立当初の理念は今もなお受け継がれています。 二十五年前、地域の方の未来を見据えた御英断により五つの小学校が統合し、七つの学区から子どもたちが通う高倉小学校が誕生しました。開校してから四半世紀、たゆみなく、つねによりよいありかたを求める高倉教育の理念のもと、そのときどきの社会の流れや要請を受けながら、京都の日本の小学校のモデルとして、高倉小学校はあり続けてきました。 とりわけ、PTAの皆様や地域の皆様がいつも子どもにとって大切なことは何かを考えて学校と手を携えてお力を貸していただいたことは何よりも誇れる学校の基盤であると思っています。本日の記念行事の企画や運営もその一つの成果として歴史に残る日となることを願っています。 児童のみなさんは、この記念すべき日にここに在籍し、ここに学ぶことを誇りに思い、やがて成長して大人になり社会に出たときにも、この高倉小学校で学んだことを誇りに未来にはばたいていってほしいと願っています。 本日の午後からは、六年生が児童を代表して、日ごろの学習の成果を発揮してお茶会の中心となってお客様のおもてなしをしてくれます。西谷良圃先生もきっと喜んでくださることと思います。 結びにあたりまして、これからもこの高倉小学校の発展のために、どうぞ皆様方にお力添えいただき、ご指導ご鞭撻いただきますようよろしくお願い申し上げまして、はなはだ措辞ではございますがごあいさつとさせていただきます。 本日はまことにありがとうございました。 令和元年六月十四日 京都市立高倉小学校 第六代校長 岸田蘭子 |
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