京都市立学校・幼稚園
最新更新日:2025/09/19
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10月4日(土)に秋のスクールガイダンスを予定しています。申し込み受付を開始しました。

ピアノ特設講座

 9月17日(水)、この日はもう一つ特設講座が実施されました。講師として、東京藝術大学准教授の萩原麻未先生を本校にお迎えしました。今回は、3年生ピアノ専攻の生徒3名がレッスンを受講しました。

 レッスンでは、音の響きやフレーズの作り方を中心にご指導いただきました。堀音のホールは音がよく響くため速すぎると音が十分に伝わらないこと、始まりは息を吹きかけるように語りかけること、アクセントはアタックではなくテヌートとして歌うこと、さりげなく支えるようにシンコペーションを弾くなど、表現に直結する多くのアドバイスをいただきました。

 「音楽のいいところは言葉にできないことを伝えられるところ」という先生の言葉に、生徒たちは改めて音楽の本質を感じ取っていました。和声を頭の後ろで鳴らすように意識すること、オーケストラをイメージして音を広げること、フォルテを満ち満ちた音にすることなど、技術的な指導も一つひとつが演奏を大きく変えるきっかけとなりました。

 質疑応答では「譜読みの際に大切にすること」「音楽を一緒に合わせるときの心構え」などについてお話がありました。萩原先生は「譜読みはゆっくり丁寧に進めること」「ピアノだけにとどまらず室内楽や他の楽器からも学ぶことの大切さ」を強調されました。また、演奏を合わせる際には「相手に単に合わせるのではなく、曲そのものにお互いが向き合うことが自然なアンサンブルにつながる」とお話しくださいました。

 先生の指導しながら紡がれる音楽の素晴らしさに魅了されました。また、「もっとピアノを信頼して。返してくれるから。」という言葉がとても印象に残りました。生徒たちは、ピアノ演奏における具体的な技術だけでなく、音楽をどう捉え、どう人に届けるかという視点を学ぶ貴重な時間を過ごしました。この経験を日々の練習や今後の演奏活動にしっかり活かしてくれることを期待します
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ヴァイオリン特設講座

 9月17日(水)、今年度の特設講座の6人目の講師として、京都市立芸術大学教授の戸上眞里先生を本校にお迎えしました。今回は、3年生ヴァイオリン専攻の生徒2名がレッスンを受講しました。

 レッスンでは、弓の使い方を中心に丁寧なご指導をいただきました。短い音でも旋律を引き出すこと、弦によって圧力を変えること、フラジオレットや重音における圧の違いなど、具体的なアドバイスが数多くありました。また、「良い音は弦を“つかんで”“響かせて”“出す”ことから生まれる」「一音一音を良くした上でつなげていく」といった言葉はとても印象に残りました。

 さらに、音楽を常に動かし続けること、休符も歌うように表現すること、拍やビート感は点や選ではなく重みをもって感じることなど、演奏を音楽としてつなげるための意識についても繰り返し強調されました。時には「ジェットコースターのようなイメージを持って」といった比喩も交えられ、生徒たちは楽しみながら深い学びを得ていました。

 質疑応答では、「緊張してしまう」「力が抜けない」といった悩みにも丁寧に答えていただきました。戸上先生は「緊張して弾くのが正解。普段から120%やりきることが本番での自信につながる」と励まされ、また「力を抜くのではなく視点を変える工夫を」とアドバイスしてくださいました。最後には、「曲についてもっと深く考えて学んでおくこと」「語学や積極性を身につけて、広くコミュニケーションがとれるようになること」など、高校時代に大切にすべきこともお話しいただきました。

 生徒たちは、技術的な学びだけでなく、音楽家としての姿勢や心構えについても多くの示唆を受けたのではないかと思います。今回の経験を日々の練習に活かし、さらに豊かな演奏へとつなげていってくれることを願っています。
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インドネシア ジョグジャカルタロイヤルオーケストラとの共演

 9月14日(日)と15日(月・祝)の2日間にわたり、「JAPAN DORAKU 2025 in 二条城」というイベントが開催されました。その中で、「京都府&ジョグジャカルタ特別区友好提携40周年記念」の企画として、インドネシアから「ジョグジャカルタロイヤルオーケストラ」が来日し、本校とのセッションステージが実現しました。

 本校からは弦・管・打楽器の生徒約20名が参加し、前日の13日(土)に初めて合同練習を行った後、すぐに本番を迎えるというスケジュールでした。

 本番では、両日とも民族衣装をベースにした異なる衣装を着用し、女子生徒は伝統的な髪型にセットしてもらい、ステージに立ちました。

 ジョグジャカルタロイヤルオーケストラは、ジョグジャカルタ王国の伝統に根ざしたガムラン音楽と西洋クラシック音楽の両方に深い知識と技術を持つ団体です。今回のステージでは、そのメンバーとともに3曲を共演しました。1曲は本校のオーケストラ定期演奏会でアンコールとして演奏した曲でしたが、残りの2曲はジョグジャカルタの民謡をガムランを交えたオーケストラ曲にしたもので、とても雰囲気のある曲でした。

 インドネシアのオーケストラと共演すること自体が貴重な経験ですが、ガムラン入りの曲を演奏すること、バティックの衣装を着てステージに立つことなど、普段ではなかなか体験できないことばかりで、生徒たちにとって本当に素晴らしい経験になったと思います。

 ジョグジャカルタロイヤルオーケストラの方々からは、生徒たちの演奏レベルの高さを大変褒めていただきました。とても嬉しいことでした。

 また、準備や終了後の時間には、生徒たちが積極的に英語でコミュニケーションをとっていたのも印象的でした。「ジョグジャカルタの人たちはとても面白くて優しかったです」と話す生徒もおり、笑顔で交流する姿が見られました。

 イベントの最後には全員で記念写真を撮影し、今回のセッションは終了しましたが、「次はぜひジョグジャカルタに来てください」と言っていただけるほど、素晴らしい交流ができたのではないかと思います。

 テントはあったものの、暑い中でのステージでしたが、生徒たちは本当に頑張ってくれました。

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イタリア語ディクション講座(第1回)を実施しました

 9月13日(土)、イタリア語ディクション講座を実施しました。ディクションとは、音楽において聴衆に言葉を届けるための「発音法」「発声法」を意味し、声楽にとって欠かすことのできない要素です。本講座は年間4回実施予定で、第1回目となる今回は、中学生や音楽関係者にも公開し、多くの方にご参加いただきました。

 当日は、大阪音楽大学より ジュリオ・バオリス先生(イタリア語) と 石橋栄美教授(声楽) をお迎えし、3年生2名の生徒がレッスンを受講しました。また、1〜3年生の声楽専攻生をはじめ、中学生やその保護者、地域の音楽関係者の方々にもご参加いただきました。

 レッスンは、まず歌詞を音をつけずにゆっくり朗読することから始まりました。その後、実際に歌いながら「言葉の響きをどう伝えるか」に重点を置いて指導が行われました。「強い言葉を平板に歌うと弱く聞こえる。ドラマを感じさせる表現を」「母音や二重子音をどう処理するかでニュアンスが大きく変わる」「ブレスの仕方や顎の使い方で声の響きが変わる」「やりたいことを大げさに表現してみる」といったアドバイスを次々とされていました。
 特に多くされていたのが「ためる」ことでした。「m」やアクセント、二重子音の前をいかに我慢するか、難しいと思うからこそすぐ歌いたくなるのをちゃんと待って発音するといった具体的なアドバイスを繰り返しされていました。
 指導を受けた生徒たちは懸命に吸収し自分の表現を変えることができていたと思います。

 後半は「みんなで読んでみよう」のコーナーが設けられ、参加した生徒・中学生全員で歌詞を声に出し、参加した小中学生も発音に挑戦していました。その後その後全員で歌い、講座全体が一体感に包まれました。

 最後に「イタリア人が10人いれば10通りの表現がある。基本を押さえつつも、それぞれの感性を大切にしながら気持ちよく歌ってほしい」というメッセージを伝えられて講座は終了しました。

 今回のディクション講座は、言葉の持つ力や表現の奥深さを改めて感じる時間となりました。参加した中学生や音楽関係者の方々にとっても、発音や発声の重要性を体感する貴重な機会になったことと思います。

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【授業紹介】演奏研究〜作曲〜

 「演奏研究」は音楽の専門の授業で、3年生に1時間設定されています。クラスを半分の講座に分けて半期ごとに2つの内容を学びます。今回紹介するのは小松先生講座の「作曲」についてです。

 半期の授業内容は、まず最初に与えられた旋律に和音をつけることから始まり、メロディを作ることを学んだ後、そこからは自由に作曲を行います。これらはすべてグループで行います。そのグループは生徒たちの専攻を考慮した3〜4人で構成されています。

 9月12日は、それぞれのグループが作曲した曲の発表会で、もう一つの講座の生徒たちも含めてクラス全員で演奏を聞きました。
 自分たちの中のイメージを曲で表現したり、気に入った詩に曲をつけたり、既存の曲や旋律の変奏をいくつも作ってみたり、小松先生の名前から受けたインスピレーションを曲にしたりと、それぞれアプローチの違う作品で、聴いていてとても面白かったです。最後の先生の名前の曲は、歌詞も自分たちで考えていて、聴いている生徒たちも大喜びでした。

 先生からは、「対照的なことを並べるのは効果的」「詩に曲をつけるのは難しい。いかに自然につけられているかが大切」「やりたいこと、できることをとにかく盛り込んだ超大作」「楽器編成がやりにくかったと思うがしっかりまとめてくれた」といった曲に対するコメントとあわせて、「先週まで曲が出来上がるかと思っていたが、底力を見せてもらった。曲を作るうえでいろいろ苦労したことや考えたことを活かして、演奏する曲の分析をしてほしい」というメッセージももらっていました。

 終わってから先生に話を聞くと、「生徒には『できることをやってくれたらいい、小さな曲でかまわない』と伝えているが、毎年作り上げてくる曲はみんな熱のこもったものになる。その姿に自分も勇気をもらいます。」とおっしゃっていました。ほんとに生徒たち、頑張ってるんだなぁって思います。

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声楽特設講座その2

 9月10日(水)、今年度の特設講座の5人目の講師として、京都市立芸術大学特任教授の小濱妙美先生を本校にお迎えしました。今回は、3年生と2年生の声楽専攻の生徒2名ずつが、オペラ・アリアやイタリア歌曲を題材にレッスンを受講しました。

 まずステージの上で名乗らせることからスタートしました。発音やイントネーションなど注意され、歌うということだけでなく最初のあいさつで相手に自分を覚えてもらうことの大切さにも触れて伝えておられました。

 オペラのアリアでは、オペラの場面をイメージしやすいように、聴講していた生徒や先生方を舞台に上げてサポート役を務めさせ、実際の動きをしながら歌うことを指示されました。生徒たちはそれまでそんな練習はしていなかったのにしっかり演技をして対応できていたこと自体が素晴らしく、そして、にわか演技でありながらも、歌と表現が一体となった時には、声がより安定し、表情も豊かになっていくのが感じられました。

 また、客席近くに移動しながら歌うことで「人に伝える意識」が一層高まり、表情や声の響きが生き生きと変化していく様子が見られたり、水を勢いよくバケツで投げるように、あるいは噴水が上がるように声を遠くに飛ばすイメージを持つなど、さまざまなアプローチで生徒たちの殻を破るような体験へと導いてくださいました。

 他にも、可愛らしく軽やかに声を前に出す工夫や、遊び心を持って演じること、声だけでなく仕草や息遣いによって相手を引きつけることなど、多面的なアドバイスをいただきました。

 生徒たちは「心も身体も解放して歌う」という成功体験を得ることができ、小濱先生のエネルギー溢れるご指導によって、自分自身の新しい可能性に気づいたように思います。今回のレッスンを通じて、それぞれの能力が大きく引き出され、今後の学びにつながる貴重な機会となりました。

小濱先生のご指導に、心より感謝申し上げます。
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2年 筝曲・尺八講座〜箏・尺八を体験しよう〜

 9月9日(火)3・4限目、本校音楽ホールにて2年生を対象に、「文化芸術探究事業 筝曲・尺八講座〜箏・尺八を体験しよう!〜」が行われました。

 3限目の冒頭では、本校で「日本音楽史」の授業をご担当いただいている京都市立芸術大学准教授・武内恵美子先生より、中国の楽器「古琴」について、実演を交えながらご紹介いただきました。日本の箏は、この古琴をもとに日本独自のアレンジが加えられて誕生した楽器であることを学びました。
 続いて、箏曲家の中川佳代子先生より、日本の箏について教えていただきました。筝を竜に見立てて、筝の各部分の名称がつけられていることや、筝の楽譜のこと、そして演奏方法等について説明していただきました。また、時代によって表現方法が進歩してきたことを、実際の演奏を交えながら教えていただきました。
 その後、都山流尺八の森田柊山先生より尺八について学びました。リコーダーや南米のケーナ等と対比させながら、音の出るメカニズムについて教えていただいた後、首ふりによるビブラートのかけ方等尺八独自の表現方法についても実演しながら見せていただきました。
 この時間の最後は、明治生まれの箏曲家、作曲家である宮城道雄の作品「春の海」を筝と尺八の二重奏で演奏していただきました。お正月によく聞く曲ですが、生で聞く音色は本当に美しいものでした。

 4時間目は生徒たちが筝と尺八のグループに分かれ、実際に演奏を体験しました。
 筝のグループは、指に演奏用の「つめ」をつけ、基本的な奏法について説明を受けながら、実際に箏を弾いていきました。指示された糸番号をすぐに弾けなかったり、音階を弾くだけでも「つめ」が取れたり、悪戦苦闘しながらも、徐々に「さくらさくら」を弾くことができるようになりました。さらに、「さくらさくら」の曲もアレンジを加えたり、人が歌うメロディーに合わせ、筝でメロディーと異なる伴奏を奏でたりと、少しずつ形も変えていきました。筝はもともと歌に合わせる楽器というところからスタートしているためか、歌と合わせるとずいぶん雰囲気が変わりました。
 尺八のグループは多くの生徒が音を出すのに一苦労。森田先生だけでなく、北原篁山先生も加わっていただき、身振り手振りや、様々な言葉で音の出し方を伝えていただきました。しかし中には、短時間で音が出せる生徒もおり、最後にはウエストミンスターの鐘(=学校でよく聞くチャイムの音楽)を演奏できるようになった生徒もいました。

 2時間という短い時間でしたが、濃密に日本音楽と格闘した生徒たち。音楽の奥深さを知るとともに、海外研修旅行に向け「自分たちの住む国の音楽」について、しっかりと語れるものを持ってもらえればと願っています。

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声楽特設講座

 9月8日(月)、今年度の特設講座の4人目の講師として、東京藝術大学教授の櫻田亮先生を本校にお迎えしました。今回は、3年生の声楽専攻の4名がレッスンを受講し、イタリア歌曲を中心に、技術と表現の両面から深い指導をいただきました。。

 櫻田先生はレッスンで、いろいろなことを伝えてくださいました。
 発音の明瞭さや音の立ち上がりに関しては、ホールの響きの特性で自分の声を「聴いてしまう」ことや子音が弱くなる傾向があること、言葉に関しては、歌詞に込めらえれた感情を深く掘り下げて、言葉の発音や響きコントロールすること、言葉一つひとつに込める思いを丁寧に扱うといったこと、また、言葉の流れと音楽的な自然さを両立させるために、単語ごとのアクセントや文章としての自然な流れを意識すること、フレーズの中にある休符やコンマの存在にも注意を払い言葉の間を感じながら歌うこと、Ah〜といった感嘆詞はどういう意味を込めるかは自分で決める必要があるなど、他にもまだまだたくさんのアドバイスをいただきました。
 中には、省略された音楽記号は、イタリアの作曲家の場合は一般的な意味合いとは違う略語であることも多いという、生徒たちが学んでいる一般的な知識とは違うものがあるんだといった知識の扉を開くようなこと伝えておられました。

 今回は声楽専攻の特設講座で、1年生2年生の声楽専攻の生徒たちも途中から客席で聞き、楽譜を見ながら真剣に吸収しようとしていました。アドバイスされていることは声楽のみならず、ほかの楽器であっても同じように注意を払う、意識する、コントロールする、そういった内容だったように思います。他の専攻の生徒たちにも聞いてほしい内容でした。

 今回のレッスンを通して、生徒たちは技術だけでなく、音楽に込められた感情や物語をどう表現するかという深い学びを得ることができたのではないかと思います。言葉の発音の仕方、ブレスの取り方ひとつで、表現がが大きく変わることが実感できたのではないかと思います。
 櫻田先生のご指導に心より感謝申し上げます。
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【授業紹介】アンサンブル(総合的な探究の時間)

 本校の2年生には「総合的な探究の時間」が3単位設定されています。そのうちの1時間はアンサンブルをテーマとして取り組んでいます。

 現在は11月に実施されるヨーロッパ研修旅行において現地で演奏会を開催する予定で、そこで演奏する曲に取り組んでいます。全部で10グループあり、それぞれ2名〜7名で、楽器等の編成はピアノのペアや弦楽器のペア、弦管ピアノや声楽のみなど、多彩な組み合わせになっています。

1時間の中で先生方に見てもらう時間と自分たちで練習する時間を区切って行っています。

4月5月でグループと曲を決めてスタートし、実技試験やオーケストラ定期演奏会、文化祭などがある中でも地道に練習を重ねてきています。自分一人の音楽力を上げるだけでなく、チームとして音楽を作り上げるための礎をこの時間に築いていってくれていると思います。

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ピアノ特設講座

9月4日(木)、今年度の特設講座の3人目の講師として、京都市立芸術大学准教授の田村響先生を本校にお迎えしました。今回は、3年生のピアノ専攻の3名がレッスンを受講しました。

 指導していただく曲をまず通して客席から聞かれた後、「最初のところはどんなことを意識した?」という質問からスタートされてました。細かいパッセージを引くときにどこに意識を持っているか、どんなイメージで曲を作っているかなど、生徒たちが何を考えて音楽を創っているかを大事にしつつ、それと実際に出てくる音との差を見られているような気がしました。

 音を連ねながら、「右向く?左向く?前?どっち向く?」と質問されたり、スラーを奏でる際に「ボールを自然に跳ねるように意識してみて」といったことや、「重力を感じるように、自然に寄りかかったとところに意識をもっていくことで、より自然に歌うことができる」といったアドバイスをもらっていました。

 また、「体のどことどこがつながっているか、どことどこが連動しているかがもう少しピントが合うともっと良くなるのでは」ということで、口の形や、肩の入り方、上体の動き、力の抜き方やピアノとの距離など、具体的な体の使い方の指示もありました。

 また、最後に生徒からの質問にも丁寧に答えていただきました。「いろいろなことを試すことで、引き出しが増える」「感覚と楽譜に書いてある音に対してちゃんとしアプローチができることが大切」「人間性を高めることも忘れずに」といった今大切にしなかればならないことをしっかりと伝えてくださいました。

 特設講座の時、いつも講師の方のアドバイス一つで、こうも生徒たちの音が変わるのかと思います。自分では気が付かない“何か”に対してアドバイスを受けることで、音がとても柔らかくなったり、響きがとても豊かになったり、響きの向きが変わったり…。無意識のうちに自分に付けている鎖を、うまく外すことができて本来の音が出せるようになったということなのかもしれません。
 自分の音が変わる、そんなとても貴重な体験を特設講座ではすることができるのは、ほんとに幸せなことだと思います。
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