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最新更新日:2025/12/02 |
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【校長室から】自分の人生を生きるということ
アトリウムから見上げる、ガラス越しの空が澄み切った朝となった。
眩いほどの秋の陽光が校舎を照らし出した昨日、1500名を超える中学生と保護者の方々に、堀川高校にお越しいただいた。中学校3年生対象の進学説明会、そして中2生以下の学校説明会の一日。近い将来、本校で一緒に生活するかもしれない中学生に出逢える日であることを考えると、何日も前から胸が高鳴った。それは、日々関わる高校生との大切な時間に、毎日胸の高鳴りを感じるのと同様に。 学校説明会は、100名を優に超える高校生がスタッフとして作り上げた。リーダーがコアメンバーとなり、同級生、あるいは学年を超えたスタッフとともに、一つのプロジェクトを創造する。一ヶ月以上をかけて準備してきた成果を存分に発揮し、アリーナの舞台上では数名が渾身の発表を行い、各教室では学校生活、探究基礎の取組、探究道場の活動、宿泊研修のコース別準備などについて、工夫を凝らした展示とプレゼンを行った。個別相談の会場では、現役高校生の立場から、毎日の生活について存分に語り尽くす様子があった。語ったのは、等身大の自分について、いいこともそうでないことも。 舞台裏や廊下の陰では、黙々と準備と後片付けに取り組む生徒の姿がある。案内や誘導、帰って行く人々への見送りなども含めて、高校生たちは、見えるところでも見えないところでも、来場される中学生、保護者の皆さんへの想いを込めて、一日の活動が続く。長い一日も、過ぎ去ってみればあっという間。精一杯のおもてなしと、自己表現と。もちろん、早朝から夜遅くまで、バックヤードから生徒を支え続けた、教職員の姿があった。 学校説明会の前日、準備の様子を見ている中で、ふと数枚の写真に目が留まった。「堀川高校生の机」というタイトルが添えられ、整然とした机上の写真が掲示されていた。自宅の机の様子であろう。思わず近くにいた生徒に声をかける。「こんなに片付いているん?」すると、一人の生徒が少しいたずらっぽく笑いながら答えた。「片付いている生徒のものを掲示したんですよ。」そうか、と自然に頷く。本当は、片付け上手な生徒もいれば、そうでない生徒もいるだろう。それで自然。それが高校生。それこそが「人」というものの姿である。上手くいくこともあれば、そうでないこともある。いいこともあれば、そうでないこともある。 体育祭からちょうど一ヶ月が経過した。雨天が続いた一週間。その日だけ快晴となり、嵯峨野グラウンドは、眩いほどの太陽に照らされた。(急な真夏日に日焼けしてほころんだ笑顔も、今はすっかり落ち着き、全てが冬の装いへと変わりつつある。) 開会式直前、3年生の男子生徒の一人が、応援合戦に参加してほしいと頼みに来た。タオルを振り回して一緒に盛り上げてほしいという。「とても嬉しい申し出だけど、あなたの色のチームだけを応援するわけにはいかないなあ。全ての色、全ての生徒を応援しているから。もちろん、今日欠席していて、この場に来ていない生徒も含めて、全員を応援しているからなあ。」そう伝えると、はい、と言ってその生徒は自席のテントに戻って行った。10分後、6色全ての鉢巻きを束ねて、彼は戻ってきた。ここにいる全員が、あるいは、ここに来ていない人も含めて、堀川高校に関わる全員にとって、楽しい一日に。応援し合える一日に。そんな想いを込めて、ためらうことなく高校生たちと一緒にタオルを振り回し、青空に投げ上げた。 学校説明会、体育祭のみならず、秋は学校行事や各種イベントが目白押しの季節である。探究道場サミット、地域の文化祭への出演、教育研究大会での公開授業、春の選抜大会につながる部活動の公式戦、文化系部活動の発表会などなど。数え上げることができないほど、学校を取り巻いて、多くの取組、行事、イベントが続く。その中で、上手くいくこともあれば、そうでないこともあるだろう。高校生も、大人も。だが、それで自然。それが高校生であり、それが人というもの。 人生の中で、他人が羨ましく思える日もあれば、どうして自分だけ上手くいかないのだろうと悲嘆に暮れる日もある。そもそも、自らの人生を生きるうえで、他者と何かを比べることにさしたる意味などない。けれど、もし人生がすべて思い通りに進み、自分の望み通りにだけ世界が動くとしたら―それは一体、どのような帰結を生むのだろうか。 たぶん、気が付かないだろう。見えないところで支えてくれている誰かの存在に。光の当たる道ばかりを歩むことで、その陰で働く人々の想いに。陰影を解せぬがゆえに、自分と気の合う者だけで奇妙なグループをつくり、そうでない人々を排除する。−そんな生き方すら選んでしまうかもしれない。そんな人生を、一体誰が望むだろうか。 「失敗」という言葉は、「失い」「敗れる」と書く。「失わず」「敗れることがない」のであれば、「失敗ではない」ということになろう。立ち止まり、それを自ら敗北と決めた瞬間、それは初めて「失敗」となる。だが、歩みを止めなければ、それは「経験の蓄積」となり、やがて「未来への財産」となろう。昔から言うではないか。「失敗は成功のもと」と。言い換えるならば、「すべての出来事は、今この瞬間より先へ続く時間へのギフト」であるのかもしれない。上手くいく日もあれば、そうでない日もある。それで自然。それが高校生であり、大人も子供も変わらず、それが人というもの。 人々が集い、お互いにリスペクトし合い、相互に承認し合いながら、思い切って成長していける。それぞれが自分の人生を描く。高校生も、大人も。 それぞれが自分の人生を生きることのできる学校。そんな堀川高校として、歩みを続けてゆく。 船越 康平 ![]() ![]() ![]() 【27期生宿泊研修】金沢・能登方面研修がスタートです!
今年度3月に実施予定である、27期生(1年生)宿泊研修の事前学習の一環として、本日より2泊3日の行程で金沢市・能登半島方面へのフィールドワークを希望者対象で実施することになりました。
正午過ぎ、金沢に到着した1日目は、午後から班別による金沢フィールドワークを行いました。それぞれの班で訪れたい場所を調べ、作成した行程表にしたがって様々な場所を訪れました。 夕食後に行ったふりかえり交流会では、「金沢では金箔を使った商品が目立つが、そのルーツは何か」や「歴史地区において京都の町屋よりも間口の広い住宅が目立つのはなぜか」など、自分の足で訪れ、体感することで得られた疑問を見出すことができました。 文献調査では分からない、実際に行って、見て、聞いて、触れてみることでしか得られない「経験」こそ、フィールドワークの醍醐味ではないでしょうか。 明日はいよいよ、震災の爪痕が残る輪島市へ視察に向かいます。生々しい被害の痕跡、そこで暮らす人々の想いや葛藤、そういった「リアル」を経験して欲しいと思います。 ![]() ![]() ![]() 【11月学校説明会】明日です!![]() 午前中は、中学3年生向けに、英語・国語・数学の教員が25分の授業形式で、「人間探究科・自然探究科」の前期選抜独自学力検査の出題方針や、今後の学習アドバイスをお伝えします。 午後は、中学2年生以下向けに、本校1,2年生が、堀川高校を選んだ自分自身の過去・現在・未来や、探究活動を通して考えていることについてプレゼンテーションを行うほか、教頭より、本校の目指す教育や令和9年度からの新しい入試制度に係る本校の選抜概要についてお伝えします。そのあとは約1時間、堀川高校生が中学生のために、堀川高校生活や、探究活動、宿泊研修などに関して、自由に校内を探検し、堀川高校を知っていただけるようなコンテンツをご用意してお待ちしています。 こちらのフロアガイドを事前に見ていただき、ぜひ、存分に堀川高校探索をお楽しみください。 また、午前・午後どちらも、生徒・教員による個別相談も実施します。堀川高校生・教員一同みなさまとの対話を楽しみにしております!どのコンテンツも事前予約は不要です。上履き、参加カードをお忘れなくお持ちいただきますよう、よろしくお願いいたします。 【11月学校説明会】宿泊研修「ソウゾウ中」…![]() ![]() ![]() 宿泊研修ブースは、本校北校舎2階の演習室1234で開催予定です。国内・海外全5コースで、宿泊研修委員が今まさに「ソウゾウ」している宿泊研修を、ぜひのぞきに来てください!!委員一同、小・中学生を心からお待ちしています!!(「灯」の27期生宿泊研修委員会委員長) 【テニス部】京都府公立高等学校テニス選手権大会二次予選で準優勝!
11月8日(土)本校にて、第26回京都府公立高等学校テニス選手権大会二次予選が行われました。
この大会は、京都府の公立高校のみで行われる団体戦で、シングルス3本、ダブルス2本の勝敗を争います。7月に行われた一次予選と合わせた結果は、以下の通りです。 1・2R BYE 3R 対久御山高校 〇4−1 ※一次予選 4R(SF)対紫野高校 〇3−2 5R(F)対山城高校 ●0−3(打切) 生徒たちは緊張している部分も多々ありましたが、粘り強いプレーで準決勝を勝ち切ることができました。決勝では敗退しましたが、昨年に引き続き、準優勝となりました。昨年度から初の2連続入賞です。今後は、2026年1月5・6日に和歌山県で行われる、近畿公立高校大会 女子団体の部に出場します。 また、個人の部でも、本校から女子1名、男子1名が公立校大会近畿大会に出場することが決定しました。 日に日に寒さが厳しくなりますが、秋の大会を通して気づいた課題を踏まえて、練習に取り組んでいきます。今後も本校テニス部の応援をよろしくお願いします。 ![]() ![]() ![]() 【台湾TIYSF】オーラルセッションの発表終了。表彰状をいただきました!
台湾TIYSF、先ほど、全校のオーラルセッションが終了し、主催者側より、プレゼンテーションを行った学生たちに、表彰状が手渡されています。本校の登壇した2名も、しっかりと準備して臨んだ英語プレゼンテーションをやりきり、しっかりと賞状を受け取りました。
このあと、ポスタープロジェクト(イベント)、アカデミック訪問(国立台湾大学)、そして閉会式・送別夕食会と続きます。 ![]() ![]() ![]() 【台湾TIYSF】速報!オーラルセッションで発表中です!
本校生徒たちのオーラルセッションの発表の様子です!
大変立派な広い会場ではありますが、生徒たちは、これまでの準備の成果をいかんなく発揮し、慣れない英語を駆使して、精一杯プレゼンテーションに挑戦しています! ![]() ![]() ![]() 【台湾TIYSF】1日目無事終了。2日目のプログラム開始です。
昨日スタートした「台北国際青少年科学フォーラム(TIYSF)」。1日目のプログラムでは、ポスター発表形式での研究内容交流会があり、本校ポスターを含む、日本から参加の3校のところに、多くの聴衆が集まってくれていたとのことです。
昨晩、市街地探索等ののち、ホテルに戻った生徒たちは、付添教員と協力し、本日のオーラル発表に向けての最終調整を行っていました。 そしていよいよ本番!生徒たちのオーラル発表が始まりました!研究内容はもちろんのこと、生徒たちの研究にかける思いが伝わるよう、頑張って発表してほしいと思います。 頑張れ! ![]() ![]() ![]() 【家庭基礎】第2回調理実習「韓国料理」実施!
11月の家庭基礎の授業では、韓国料理をテーマにした調理実習をスタートしました。今回のメニューは 「ビビンバ」「ワカメスープ」「ゆず茶ケーキ」 の3品です。
ビビンバは 色鮮やかな野菜とお肉をバランスよく盛り付け、五味五色に仕上げました。混ぜ合わせることで、素材の味が一体となり、栄養も満点の一品です。 ワカメスープは 韓国料理の定番スープ。シンプルながら旨味がしっかり感じられ、ビビンバとの相性も抜群でした。 デザートには、爽やかな香りのゆず茶を使ったケーキを焼き上げました。ほんのり甘酸っぱく、食後にぴったりの味わいです。 実習を通して 調理の手順を確認しながら、班ごとに協力して作業を進めました。火加減や味付けの工夫を学び、完成した料理をみんなで試食をすると「初めてたべました。 おいしかったです。」とデザートとゆず茶も合わせて大満足の様子でした。 韓国料理の魅力を体験しながら、食文化の多様性や調理の楽しさを改めて感じることができた実習となりました。 ![]() ![]() ![]() 京大研修2025に参加しました!
11月8日(土)午後から、京都大学にて京都市教育委員会が主催する「京大研修2025」が開催され、本校から1,2年生あわせて約130名が申し込み、参加しました。
この企画は、ここ数年、毎年この時期に行われており、京都大学の様々な専攻の大学院で学んでいる学生の皆さんを講師に迎え、生徒たちが自身の興味関心から各講座を選択。講師の学生の方が今、研究していることから、日々の大学生活まで、近い距離でお話を伺ったり、質問したりできる、大変有意義な取組です。 8人の講師の方のうち2人が、博士課程で学んでいる本校の卒業生で、薬学・化学のそれぞれの研究内容を非常に興味深く話してくれていました。ご協力ありがとうございました。全8講座、全て、大変興味深い学びの場となっていました。 今回、各講座が終了後に参加者全員が100周年記念ホールに集合し、全体での振り返りの場が設定されました。全体会の司会や、各講座の内容報告に多くの本校生徒が活躍してくれました。何より、参加した仲間全員で振り返りの機会を設けたことで、今日の研修で感じた「学び」のおもしろさや、「学び」の深さにより気づき、記憶に残すことができたのではないかと思います。 この体験を、ぜひ、今後に生かしてほしいと思います。 ![]() ![]() ![]() |
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