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最新更新日:2025/10/17 |
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【剣道部】公立高校大会男子団体戦で3位に入賞しました!
9月27日(土)に山城高校で第3回京都府公立高等学校剣道大会が行われ,本校剣道部は1年生4人,2年生1人のチームで男子団体戦に出場しました。
1回戦は北桑田高校に4勝1分け(不戦勝2を含む)で勝利し,2回戦は京都工学院高校と対戦。厳しい戦いでしたが2勝1敗2分けで勝利しました。 チームに勢いが出た3回戦は洛北高校に4勝1敗で勝利し,準決勝進出を決めました。準決勝の亀岡高校戦でもよく健闘し,2勝2敗1分けでしたが,本数の差で及ばず,惜しくも敗退し,3位となりました。 1年生の多いチームですが,みなよく集中して,夏休み中の稽古の成果を発揮することができました。これからも高みを目指して励みます。 ![]() ![]() ![]() 美術の授業の様子
今日は美術の授業の様子をお伝えします。本日が前期最終日となるため、みな鋭意制作に集中、作品を仕上げます。
テーマは「今」です。自分の現在地を描いたり、学校の勉強に勤しんでいる光景を描く生徒もいれば、自分の好きなもの、気になっているものを描く生徒、今までの人生を振り返ってみた生徒、これからやりたいことをたくさん詰め込んだ生徒…。それぞれの「今」を、自分なりのやり方で表現しています。使う画材も、今まで授業で使った画材を応用し、自分が気に入った画材、表現にあった画材、楽しい画材、それらを組み合わせたり、絞ったりして活用しています。 この課題の中から、27期生より12名の作品が、令和7年度京都市幼児・児童・生徒作品展 姉妹都市交歓作品展に出品されます。京都市京セラ美術館別館で10月1日(水)から10月5日(日) 10時から17時(入場は16時30分まで)開催です。たくさんの子どもたちの作品が一堂に集う作品展となります。ご興味ありましたら是非お立ち寄りください。 ![]() ![]() ![]() 前期期末考査2日前!
前期期末考査2日前、いよいよという雰囲気となってきました。先日お伝えした、放課後のラーニングコモンズでの自主学習の光景は、今日もたくさん見ることができました。仲間で学びあい、助けあう姿は、すばらしく美しいと思います。
また、各教室や、自習室、図書室での自主学習に励む姿も多く見られ、個人で深める事、集中しきってやり遂げる姿勢にも、やはり美しさを感じます。それぞれの深め方で、最善を尽くしてくれることを祈っています。 ![]() ![]() ![]() 前期期末テスト前です![]() ![]() ![]() 「小テストの白紙の問題を、追試の問題も含めて、やりたいんですけど…」 「来週、質問に行ってもいいですか?」 そんな言葉があちらこちらで聞こえます。テストがあるから、頑張る。それも、もちろん大切なこと。一方で、テストは自分の歩みをふりかえるための、静かな鏡です。どこまで来たか。何が見えてきたか。これからどこへ向かうのか。テストの点数や結果を、歩いてきた道の「足跡」として、次はどう進もうかという「問いかけ」として捉える。堀川高校全学年で、この前期末テスト期間が、学びの時間をより豊かにし、学びあう関係をより広げる、そんな時間にしていきましょう。 堀川図書室の〇〇さん![]() ![]() ![]() 「4月8日 ご入学おめでとうございます。今年は櫻も満開ですばらしい快晴の恵まれた日ですね。この日から始まる堀川の生活を充実したものになりますように。」 「4月8日 午前中は入学式もあり、桜も美しい良い日としてSTARTできましたね。図書館を“知の拠点”として活用していってください。」 「4月20日 堀高の1年は、かなり充実の年となる可能性が高いです。…行事や勉強はもちろんですが、健康で過ごす為の努力もしましょう。食事、睡眠!!」 「5月9日 新学期、入学式後、1か月が経ちました。とりあえずもがいてても余裕でも、何とか過ごせた自分を誉めてあげましょう!!そして次のチャレンジへ!!1つずつ朋を信じて進んでいきましょう。」 堀川高校勤務10年目になる司書の○○さんの、堀川高校生へのメッセージです。5年前ほどから毎日書かれています。 堀川高校生にとって母くらいの年齢なので、「母としては、これくらいはやってくれなあかんわ」、「堀川高校は小さな社会、堀川高校生は小さなおとな、と生徒に伝えている。少し先の未来に誰かの母や父になりうる人たちに、社会に出る上で身につけておくべきだけど、親に言われると素直に聞けないんちゃうかなと思うこと」を日々書いているそうです。 また、探究基礎JUMP研究発表会、文化祭など、堀川高校全体が非常に盛り上がるような行事の手前には、「すでに目一杯頑張り切っているはずだし、色んなところで頑張れといわれているはずなので、これ以上頑張れとは言わない。声を伝え合う大切さとかを伝えるかな。でも、行事が大盛り上がりしてるのに、図書室で我関せずとしていたりすると気になって書くかな〜」とも言われていました。 日々忙しい堀川高校の生徒・教職員ですが、図書室のメッセージに、エレベーター前でほっと一息ついたり、お尻を叩かれたり、文学の世界に惹かれたりした経験が必ずあるはずです。堀川図書室の○○さんの、明日のメッセージも楽しみです。 ペンが動く前のゼロ行目![]() ![]() ![]() 小問1「3x(二乗)+4xy-4y(二乗)+4x-16y-15=0を因数分解せよ」 小問2「3x(二乗)+4xy-4y(二乗)+4x-16y-28=0を満たす整数の組(x,y)を求めよ」 小問1を解いた上で、小問2に入る段階で、「3x(二乗)+4xy-4y(二乗)+4x-16y-15-13=0って見えたいよな〜、何でか分かるよな〜」という授業者の声に、うんうん、と頷く生徒、「え?」と顔を上げる生徒。 「そやな、(x+2y+3)(3x-2y-5)=13としたら?かけて13になるんは何パターンあるんや」 「1×13」「13×1」「マイナス…」「…」 「じゃあそっからは、もうこういうことやな…」 問題集の解答をスクリーンに映しながら、計算等は省略しながら、考えなければならない部分にポイントを絞って、授業が進行します。 「不定方程式の解き方って何があるんや」 「ユークリッド」「互除法?」「なんか倍数の…」 考えるべきポイントで生徒に問いかけ、テンポよくやり取りが進みながら、4つの解法パターンが確認されます。 「何や、君らユークリッド好きやな。でも使えるんか?」 「見つかったら終わりやから、言い方悪いけど勘でもいいんや。」 「絞り込みとかは、どういう時使えるんや。」 「そうやな。正の数に限定される自然数とかやな。」 教室全体に向けて、大きな声で発言をしない生徒も「○○ちゃうん」など周囲の生徒とそれぞれに話し合い、授業者の説明を聞き、「ほら!」と嬉しそうに顔を見合わせています。不定方程式のポイントについて、感覚が共有されたあたりで、 「はい、じゃあ282やってみい」 個人演習が始まるんだな、と思っていると、30秒ほどして、「ペンが動く前のゼロ行目が大事やで。どう考えるんかが大事なんや。どう考えた?ほな隣の人と…。」 一斉にペアで話し始め、指名された生徒は「まず次数を見て…係数を見て…yの方がやりそうやからyで降べきする…」と隣の生徒の助けも借りながら答えます。 解を求めるのではなく、問いとともに歩む。 ついつい、パターンプラクティスで解を出すような学習に陥りがちですが、一つひとつの枝葉に目を留め、なぜこの道を選ぶのか、どうしてこの光が差すのか、それを朋とともに学ぶ中で、各教科は「解く技術」ではなく、「考える力」として育っていくのだと感じます。 同じ時間、他のクラスでは國分巧一郎氏の『来るべき民主主義』を読解しています。この授業でも、「ハンナ・アレントのキーワードは?」という問いに「多数性!」「アクション!(活動)」「労働!」と自由発言が続き、クラス全体で主張のポイントを整理したのちに、個々人がカール・シュミットとハンナ・アレントの主張を互いにまとめ、言語化していました。 ペンが動く前のゼロ行目の思考を、日々育てる生徒たちです。 【茶道部】観月茶会に参加しました。
茶道部は、9月20日(土)に裏千家学園主催の観月茶会に、部員全員で参加しました。今年で三回目の参加になりますが、日々茶道の鍛錬にいそしんでおられる裏千家学園の方々が開かれるお茶会からは学ぶことが多く、部員も楽しみにしている行事の一つになりました。
受付では、細筆を使ってひとりひとり記帳を求められ、生徒たちも緊張しながら、少しでも丁寧に美しく書こうと努めていました。お席では、他校の高校生や大学生に交じって作法に間違いがないか左右を確認しながら、お菓子やお茶を味わいました。「観月」をテーマに様々なお道具が組まれており、説明を受けながら美しい品々に感動しているようでした。 8月に102歳で永眠された鵬雲斎大宗匠の手になる掛軸には「秋月照相心」とありました。学徒出陣により海軍に所属して出征され、特攻隊に配属されて多くの友人を失い生き残られた者として、世界平和を願い「一椀からピースフルネスを」と茶道を通じて貢献されてきた大宗匠のお気持ちが伝わってきました。 本席の後は、和菓子の落雁つくりを体験させていただきました。型抜きのときに力余って破壊してしまった生徒もいれば、日ごろのストレスが解消されます(ストレスをお菓子にぶつけてよいのかと疑問に思ったのですが)と勢いよく型をぶつけて美しいお菓子を取り出せた生徒もいました。 お茶会の後は重要文化財の裏千家兜門の前で、茶道の上達を願って写真を撮りました。ここで新旧部長・副部長の交代が発表され、茶道部も新体制に切替わりました。3年生の先輩方、お疲れさまでした。進路実現に向けて頑張ってください。 ![]() ![]() ![]() 【世界陸上2025】山西選手頑張れ!![]() ![]() ![]() 今回は、本校卒業生の山西利和選手が、世界陸上2025に20km競歩で出場されるタイミングに合わせて、後輩である陸上競技部員の様子を取材していただき、部員たちのにこやかな表情を引き出し、良い雰囲気を全国に紹介していただきました。 山西選手が世界最高峰の舞台に挑む姿は、陸上競技部員に限らず、堀川高校に関係する者にとって誇りであり、大きな刺激です。1年生の中には、山西選手と同じ中学出身で、高校、大学も同じになるかな、と考えている生徒もいました。 山西選手の20kmW決勝は明日9:50スタートです!!堀川高校生徒・教職員・関係者一同、母校から心を込めて激励のエールを送り、明日のレースでの健闘を願います。 <堀川高校陸上競技部一同より山西選手へのメッセージ> 山西先輩、世界陸上ご出場おめでとうございます。先輩の活躍する姿に日々勇気と刺激をいただいています。 学校生活の中でも山西選手のお話を伺う機会が多く、そのたびに競歩への真摯な姿勢と努力を積み重ねる大切さを感じています。一歩一歩を積み重ねて挑み続ける姿勢は、私たちの大きな励みです。 明日のレースではこれまでの努力が存分に発揮されることを祈り、遠くからではありますが心から応援しています。頑張ってください! 【27期生(1年生)】探究基礎HOP発表会![]() ![]() 探究基礎HOPでは、探究の手法を学びつつ、教員との個人面談や夏のミニ探究を通して、自分の興味関心、それをもとにした「問い」、さらには社会や学問と自分の接点、に向き合ってきました。2年生の探究基礎研究発表会とは異なり、HOP発表会では、自分が興味があるものが分からず問いがなかなか立てられなかったこと、仮説検証の見通しが甘く探究が行き詰まったこと、考察するにもデータ数が不足したことなども含め、「探究の紆余曲折」を語るというのがポイントです。 【一人の生徒の発表より】 そもそも興味がわからなかったけれど、HOPの授業で配られた新聞の記事の中で1992年の鉄道事故を報じる表現の中に「〜警笛が鳴り響いた」という表現を見つけた際、新聞という事実を伝える媒体に文学的表現が必要なのか、という問いが生まれた。「文学的」の定義を調べた上で、新聞社ごとの特徴をつかむことで各新聞社の目的や意義がわかるのでは、と思い、京都新聞、読売新聞、朝日新聞を取り上げ、同日・同内容を取り上げた記事の中の表現を比較検証した。調査対象を第一面に限ってしまったため、時事問題中心で文学的表現の使用度は低く、「新聞に文学的表現が適切か」という問いに対する答えは出なかった。新たに、各新聞社の一面に載せる記事の傾向や、その中でも文学的表現が多く見受けられる記事のジャンルは何か、など「新聞」を対象に社会科学的なアプローチでSTEP以降のゼミ活動を進めたいと思うようになった。 自分だけではなかなか掘り起こせない自分の興味関心の所在も、授業を通して考えたり、同じ学年の仲間と活動することを通して向き合えたりするのだろうと、十人十色の発表を聞いていて感じます。明日は最終日。5,6組の発表です。 【校長室から】目標と目的、手段と目的
気温38度の酷暑。それを上回る熱気を帯びた、8月末の文化祭。
残暑というには眩しすぎる陽光が校舎を包み、講堂に、廊下に、教室に、アトリウムに、熱気が漂っていた。 講堂では1、2年生が懸命に演じる舞台劇の声が響き渡り、アトリウムでは3年生が渾身のパフォーマンスを披露する。文化系部活動の展示や研究発表、有志による模擬店、生徒会執行部が施した校内装飾。その一つひとつが、この一日のために積み重ねられてきた日々を物語っていた。 時間を積み重ねたのは、主役の生徒たちだけではない。PTA・保護者の方々、地域の人々、卒業生、教職員…。そして二十年もの間、毎朝の開錠と毎晩の施錠を欠かさず続けてきた警備用務員のYさん。 この日がYさんにとって、最後の勤務日であった。閉会式での800人からの「ありがとう」は、万感の想いを込めて、一度だけ。拍手と感謝に包まれたその瞬間に、彼の静かな歩みが、この学校の歴史の一部を確実に刻んできたことを誰もが理解した。 Yさんは、最も目立たぬところで、最も確実に、しかも根底から、学校を支えてくださった。人知れず陰ながら二十年間、ずっと高校生の活動を見守り続けた。そんな存在に感謝の気持ちを伝える感性があるということ。それは、この日に残念ながら欠席していたクラスメイトや、その他、輝ける場面で表舞台に登場する機会がなかった大切な存在に、「ありがとう、また一緒に前に進んでいこう」との想いを表現した一場面であったと確信する。 文化祭で金賞を取ることは、確かに一つの大きな目標であるのかもしれない。しかし、それは果たして、「目標」か「目的」か。目標と目的を取り違えると、時に人の努力は思いも寄らないものへと変質する。自らの、自分たちのために懸命に取り組むこと。それは間違いなく尊い活動である。自己への有形の賞や称賛は、明日への原動力となる。だが、自己への有形の報いが、とどのつまりの「目的」なのであろうか。 世界のあらゆる叡智は、こう言う。「人のパフォーマンスが最大化されるのは、他者のために、無形の価値を求めて動くときである」と。 体育祭を一ヵ月後に控えている。学校行事でもう一度熱くなろう。年度は後半に向かい、1、2年生は、それぞれまとめの時期に突入する。3年生はその先に受験が控える。大学入試では孤独な闘いに立ち向かうことになるが、そのチャレンジは個人のものに留まらぬ。学年全体が一つになり、学校全体が「チーム堀川」として受験に立ち向かう。そこで求められるのは、短期的な目標を超えた、「目的」の意識であろう。何のために学び、何のために受験に向かうのか。何のために進学し、何のために学び続けるのか。あるいは一体、何のために私たちは生きていくのか。 変化を恐れてはならない。だが、変化することそのものが目的にすり替わってはならない。あるいは、変化することへの恐れが強すぎる時、変化しないこと自体が目的化する。「動機善なりや、私心なかりしか。」動機が私心である時に、手段は目的化するように思う。文化祭の余韻の中で、こうした根源的な問いが静かに立ち上がる。 学校で学ぶことの本質は何か。短期的な目標を達成する経験は極めて重要だ。しかし、それだけが学校という装置が持つ、本源的な目的ではない。究極の目的とは、自分自身の利益や成果を超えたところにある。他者を思い、公に想いを馳せること。その先にある「恩返し」や「恩送り」こそが、人が学び続ける理由であり、未来に手を伸ばす力になるのではないか。 文化祭の余韻が薄れていく。日常を取り戻した教室、笑い声の残響。それらすべてが、あっという間に過ぎ去っていくようでいて、確かに心の奥に刻まれていく。生徒も、私たち教師も、そして長年校舎を守ってきた警備用務員のY氏も、時間をともにした証人である。 現代社会において、あらゆる場面で「手段と目的の逆転」が生じていると感じる。そんな時代に、私たちは学校を舞台として生活を続ける。文化祭の記憶が問いかける。 ―目標と目的の達成に向かうことができたか。あるいは手段と目的とを、取り違えることなくやり切っただろうか。 ―変化そのものを目的にしていないか。あるいは、変化しないことそのものが最大の目的と化していないだろうか。 ―自己のみならず他者の利益へと、その活動・その取組は、広がりがあるだろうか。 文化祭は一つの通過点である。ここで生まれた経験や問いが、未来への歩みを形づくる。 帰って来た日常の中で問い続けよう。目標と目的とは。手段と目的とは。 船越 康平 ![]() ![]() |
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