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最新更新日:2025/08/09 |
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シュバリエカレッジ交流プログラム結団式を行いました!![]() 校長からの激励の言葉に続いて、担当部署のGC教育部国際担当の教員から、最後の諸注意や確認事項のお話をさせていただきました。 20名の訪問団は7月24日(木)、ジェットスター航空JQ16便にて日本を出発、約2週間、シドニー近郊ののどかな丘陵地帯サザン・ハイランドに位置するシュバリエカレッジに滞在し、JQ13便にて8月9日(土)に帰国します。 プログラムの様子は随時、本ホームページでも紹介していきます! 苫野一徳先生と本質観取しました!!【7/17(木)ユネスコスクール記念講演会】![]() ![]() ![]() 前半は生徒の問題意識や2年学年主任阿部先生の熱い思いを受け止めていただき、「苫野先生と哲学との出会い」「大学での学び」「本質観取のレクチャー」についてご講演をいただきました。アンテナを伸ばすことの大切さや、「学生時代の失敗は失敗ではない」という背中を押してもらえるお言葉など、高校生へのエールもたくさん送って頂きました。 また、後半の本質観取ワークショップに向けて例に出された「恋」の本質(苫野ゼミver.)は、はじめピンとこなかった生徒も、ご説明を聞くと「なるほど!」と目を輝かせていました。とても印象に残ったようです。 そしてこの記念講演会のメインである後半、本校の2年生・1年生修学旅行委員・本校教職員・市立高校教職員の約300名が本質観取をする空間は圧巻でした。 本校は「多様性を認め合い、他者と新たな価値を創造することを大切にする学校であり続ける」ことを使命と考えており、対話を通して「幸せ」の本質にたどり着こうとする本質観取は、まさに「他者と新たな価値を創造する」時間でした。 言葉を紡ぎだすのにう〜んと唸るグループもあれば、どんどん幸せの具体例が出てくるグループ、幸せと快感・喜び・嬉しさなど、似たような言葉の違いを探るグループなどが見られました。 シュークリームの具体例を巡って違う立場から様々な意見が飛び交う中、苫野先生のファシリテーションで会場全体で「幸せ」の本質に迫り、 (1)欲望/欲求が満たされている (2)当り前じゃないという自覚 の2つの要件に何とかたどり着きました‼ 皆さんはどう思われますか? もっともっと苫野先生と本質観取を進めたかったのですが、時間が過ぎるのはあっという間。 この続きは秋のGCIIの授業でやりましょう。 以下は、受講したてほやほやの生徒の感想です。 ・哲学的なことは自分には難しくて手を出しづらいものだったので貴重な体験をすることができてとても新鮮でした。 ・難しかったけど幸せという概念の本質を様々な視点から考えられたので有意義な講話でした、ありがとうございます。 ・幸せとはどういう時に感じるかグループで話し合ってみると、自分が思いつかなかったことがたくさん挙がって面白かった。そこで共通理解が進むことで自分たちのことをもっと深く理解できたと思った。恋についての話も興味深くて面白かったです。貴重な体験をありがとうございました。 ・自分もまだ小さい時に自分はなぜ生まれてきたのだろうかという哲学的な疑問を必死に考えていた時期があったので、今回の話はとても興味深かった。高校生になった自分ならまた違う自分の答えを出せると思うので、また機会があれば今回の経験を活かして考えてみたい。 ・あんまりこんな幸せについて考えたことなくて 、なんとなくこんな意味があるんだろうなというぐらいでしか考えてなかったけれど、話し合ったらこんなにもいろんな価値観を持った人がいるんだなーって思いました。 ・哲学って難しいものだと思っていたし、自分にはよくわからないと思ったけど、哲学というものは、本質を見抜くということがわかりました。本質観取をしてみて、なにを話したらいいのかが分からなくて難しかったけど、幸せというものの本質を見抜くための議論は楽しかった。 ・凄く面白い講演会でした。ワークショップ中の議論もすごく白熱していて聞いているだけでワクワクするものでした。欲を言えばもっと議論に参加したかったし、議論できるメンバーと話し合いたかったです。またこのような機会があればぜひ参加させていただきたいと思います。 苫野先生、貴重な経験をさせて頂き、本当に有難うございました。 また機会がありましたら、是非、宜しくお願い致します。 Global Citizenship1〜「貿易ゲームで世界の課題を体験しよう!」〜![]() ![]() ![]() 本日の1年生GC1の授業で「貿易ゲーム」を実施しました。このゲームは、国ごとに与えられた異なる資源や道具をもとに、紙製品を製造し、貿易によって富を獲得していく体験型の学習活動です。実際の世界が抱える「資源の偏在」「技術力の格差」「交渉力の違い」などを、ゲームを通じてリアルに感じ取ることができる内容です。 生徒たちは「資源が豊富で技術力のある国」「資源も道具も不足している国」に分かれ、最初から不平等な状態でスタートしました。豊かな国は大量生産し続ける一方で、貧しい国は製品を作るためのハサミや定規さえ持たず、途方に暮れる場面も。生徒たちは、「どう交渉すればいいか」「助け合うべきか、それとも自国の利益を優先するか」を真剣に話し合いながら進めていました! 振り返りの時間では、次のような声が多く上がりました。 「最初から道具があった国はずっと有利だった。これが実際の世界の不平等なんだと実感した。」 「貧しい国を助けたい気持ちはあったけど、自国の利益が気になってなかなか行動できなかった。」 「ルールそのものが不公平だと感じた。けど、それに気づいても変えられなかった自分が悔しい。」 「自分がもし現実のリーダーだったら、こういう格差にどう向き合うだろうかと考えさせられた。」 本校の教育目標である「一歩踏み出すGlobal Citizen」は、世界の課題を自分ごととして捉え、考え、判断し、行動する力を育むことを目指しています。 貿易ゲームを通じて生徒たちは、単なる知識としてではなく、自らが社会の一員であるという当事者意識を持つことができたのではないでしょうか?一人ひとりが世界に目を向け、「一歩踏み出す」行動のきっかけになることを期待しています♪ 苫野一徳先生を今年もお招きします!【7/17(木)ユネスコスクール記念講演会】![]() 苫野先生の推進される「哲学対話」の方法を用いて、昨年度は生徒たちが「自由」の本質観取に取り組みましたが、今年度は「幸せ」の本質観取に挑みます! 教育活動に「一歩踏み出すGlobal Citizen」を掲げる本校としては、道徳教育ではシチズンシップ教育に取り組むべきとする苫野先生の理念に共鳴し、道徳教育の一環として本取組を実施しております。 当日の様子は改めて本ホームページでご紹介します! 苫野一徳(とまの・いっとく)先生 哲学者、教育学者。熊本大学大学院教育学研究科・教育学部准教授。博士(教育学)。『どのような教育が「よい」教育か』(講談社選書メチエ)、『「学校」をつくり直す』(河出新書)、『ほんとうの道徳』(トランスビュー)、『愛』(講談社現代新書)、『親子で哲学対話〜10分からはじめる「本質を考える」レッスン』(大和書房)など著書多数。 ※本事業は、京都府・市の教員・生徒にもご案内する「京都市立高校fusionプラン」に申請し、京都市教育委員会の支援も受けて実施しております。 京都紫野ロータリークラブ様より、豪シュバリエカレッジへの贈り物をご提供いただきました!![]() 本校では、30年以上の交流を続けているオーストラリアの姉妹校シュバリエカレッジと、1年おきに相互に短期留学の取組を行っていますが、今年は本校からオーストラリアを訪問する年に当たっています。 京都紫野ロータリークラブ様には長年、本校の教育活動にご支援をいただいておりますが、シュバリエカレッジ訪問に際して、先方への記念品をご提供いただくことも恒例となっております。 今年の記念品は、上賀茂神社の加茂人形をルーツにもつとされる木目込人形の「ピカチュウ」と「イーブイ」です。 これまで羽子板、雛人形、五月人形の兜、そして直近の2023年は祇園祭の山鉾のミニチュアと、伝統的な記念品が主流でしたので、今年はポップカルチャーと伝統工芸の融合した逸品をお選びくださいました。 校長室にてささやかながら贈呈式を行い、引率教員の中上教諭がお預かりさせていただきました。 オーストラリアのシュバリエカレッジまで、しっかりお届けさせていただきます。 京都紫野ロータリークラブ様、今年も大変ありがとうございました! 生徒インタビュー@校長室Vol.1「アフリカの魅力発信します!」(2年3組石田天飛さん)
「一歩踏み出すGlobal Citizen」を体現する生徒の活躍を紹介する校長室インタビュー、第一弾は2年3組石田天飛さん(御池中出身)です!
今年度、本校からは文科省の推進する「トビタテ!留学JAPAN」になんと3名の生徒が選ばれました! その先陣をきって7月12日より南アフリカ共和国に行く石田さんを出発直前にキャッチ、お話を聞きました。 ――どうして南アフリカにしたの? 石 きっかけが二つあって。ジョーブログっていうYouTuberが6年前にアフリカ縦断やってるのをリアルタイムで見て憧れたのと、小学生のときに京大で開催された「キッズベンチャータウン2019」っていう起業体験イベントに参加して起業に興味をもったこと。将来、アフリカで起業したいと思っていて、手始めに比較的治安のいい南アに行こうと思いました。 ――……(絶句)。なんか、君には山ほど聞きたいことが出てきそうだよ。どんなきっかけでそういうイベントを見つけたの? 石 親から『この世界で死ぬまでにしたいこと2000』っていう本を幼稚園のときにもらって、それを読んで小さいときから世界に出たいって思いが強かったんです。(ここでネット検索して、同書の発行が小学校4年生時であることが発覚。)幼稚園はちょっと盛っちゃいましたね、トビタテに挑戦する高校生はみんな盛るのが基本なんで(笑)。 ――いいよ、盛ってナンボだよ、そうしないと世界と渡り合えないよ。どんな企画で挑戦したの? 石 (出願時の実際のプレゼン資料を見せてくれ)「急速に発展するアフリカ社会を調査し、日本を含む世界へ発信!」。大好きなアフリカを、留学中からどんどんソーシャルメディアで発信します。アフリカでの起業を睨んで、アフリカに対する認識を変えたいと思っていて。 ――なるほど。トビタテって、出願するのにどんな準備しなきゃいけないの? 石 全部決めて、一旦事務局に送るんです。渡航先から、ステイ先から、現地で通う語学学校から……。それを全部エージェントと相談して。 ――そういうエージェントはどうやって見つけるの? 石 ぼくはいつも使ってる大阪の梅田のビルの中のエージェントで……。 ――ちょっと待って、前にも使ったの? 石 去年、ドバイに留学するときに。 ――君、1年のときにドバイにも行ってるんか! 石 はい。年に1回開催される「留学フェア」みたいなのがあって、それに行ってみたらって親に言われて、そのエージェントはそこで見つけました。 ――きっと親御さんの君へのサジェスチョンのタイミングと内容が絶妙なんだね。どれくらいの期間行くの? 石 3カ月っす。最長は1年なんですけど、2週間くらいの子がいちばんいっぱいいて。文科省としては、大勢行かせたいってのがあるみたいで。 ――なるほど一人を2カ月行かせるより、4人を2週間ってわけだね。そんな中で3カ月の企画を通した君はすごいんじゃない? 石 考えさせるような応募用紙になってたんで。そのおかげで、いろいろ考えることができて。 ――ちょっと待って、トビタテってすごいな。出願書類を作りながら成長できるように設計されてるんだね。 石 あ、そうです。トビタテは受けるだけで成長できると思うって言ってる子が結構います。 ――どうやってそういう子と繋がるの? 石 ソーシャルメディアにトビタテのコミュニティがいろいろあって。そこで開催されてるZoomミーティングに参加したり。 ――君はそうやって知らない人とどんどん繋がるのが好きなんだね。 石 好きではないですけど、苦手ではない。でも得意かな、やっぱり。ほかのトビタテ生がスゴすぎて、やる気にめっちゃ繋がりました。(ここで、すでに起業している高校生など何人かのプロフィールを見せてくれる。) ――そこだよ! すごい人を見て自信喪失するんじゃなくて、やる気が出る君のメンタリティ。どうやったらそんなふうになれるの? 石 ちょっと話が逸れるかもしれないけど、自信がつくのは留学。去年、いきなりアフリカ行く前にまず治安のいいところからと思ってドバイ行ったけど、めっちゃよかった。一人で生き抜く体験は成長に繋がるので、いろんな人に留学に行ってほしい。だから自分、「#せかい部」の運営スタッフに応募してて。 ――! まだ新しいのが出てくるのか。それなに? 石 文科省がやってる、高校生自身による、海外情報交流のソーシャル部活動です。その運営スタッフやってる宮崎県の先パイに会えて。 ――またか! どうやって会ったの? 石 何回かオンラインミーティングで見かけて、思い切って話しかけたら、大阪で開催されるトビタテの壮行会に行くついでに、京都にも行くから案内してよって話になって、意気投合しました。 ――すごいな、君は。どうして紫高に入ってくれたの? 石 留学に行きたかったんすよ。紫高ってユルいイメージがあって、ピシッとしてたら留学行けなさそうじゃないスか。前期アカデミア科は残念でしたけど、中期で普通科受けて。 ――「じゃないスか」言われても、その相関については何とも言えないけど(苦笑)。でも、君のような生徒で本校は支えられてるんだよ。 石 ? ――いいかい、前期でうちのアカデミア科残念だった受検生の60%が中期で普通科を受けてくれる。前期普通科残念だった受検生は70%が中期を受けてくれる。その結果、中期合格者140名の80%が前期からの再チャレンジ組なんだよ。 石 自分、数学ニガテなんで、ちょっとよくわかんなかったです。 ――つまりな、本校入学生のほとんどが本校第一志望だし、アカデミア科じゃなかったら他校というより、学科は問わず紫高に入りたいって思ってくれている生徒が圧倒的に多いってこと。 石 ああ、そういうこと。起業するとき、プログラミングとかできなきゃ困るんじゃないかと思って心配なんすよ。 ――大丈夫だよ、プログラミングは生成AIの最も得意とするところだから。狙い通りにプログラミングしてもらえるように、的確に指示を与える技術を学んだらいい。そんなことより、君のように未知の人と繋がったり、助けてもらったりする力のほうが、これからはもっと重要だよ。何も心配いらいない。君の将来が楽しみだな。 石 ありがとうございます。今日、取材してもらえるって聞いて嬉しかったっす。向こうからソーシャルメディアで発信するんで見てください! ――もちろん。帰国後のみやげ話も楽しみにしてるよ。 【写真1枚目:出発を3日後に控えた石田さん】 【写真2枚目:昨年、ドバイにて】 【写真3枚目:今年4月、中国にて】 ※記事及び写真は生徒本人の了承を得て掲載しています。 ![]() ![]() ![]()
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