週に1時間、図書室で読書をする機会を設けています。また、朝の帯時間に読書をする学級もあります。教室前の廊下には、学年共用の本も並んでいます。学級の係活動でも図書係があったりして、図書室からみんなの希望の本を借りてきて教室に並べたりしています。このように、学校では本に触れる機会がふんだんにあります。
ある日の図書室で、子どもたちが読んでいる本を覗いてみました。その日は「使われている漢字が4年生以上で学習する漢字が多いものを選んでみよう」と声掛けしたのですが、平易な漢字で書かれている本を読んでいる子も見かけました。また、結構いるのが学習漫画を読んでいる子。漫画を決して否定するものではないのですが、読み方を見ていると、文字を読んでいない子もいます。絵を見てストーリーを見ているのか、ページをめくるのが速い。その上、学習漫画で大事なことが書かれているコラムを飛ばしている。これでは意味がありません。きちっと読めるようにまで指導しきれないもどかしさがあるのですが、少し安易に読書をしている気がします。
もちろんしっかり文字だけの本を読んでいる子もいます。私たち大人がよく口にすることに、「あの頃もう少し本を読んでいたら…。」この気持ちが子どもたちに届くことを願っています。