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最新更新日:2025/05/09 |
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地学部だより「月面X」![]() 1年生「公共」の授業〜地域共生社会をみんなで創る!〜![]() ![]() ![]() 授業では、「※地域共生社会カードゲーム」を教材に、生徒たち自身が疾病・障害・貧困の状態になる疑似体験を通じて、支援の大切さの理解を深めました。 生徒たちは架空のまちの住人として、市民(IT企業、飲食店、兼業農家など)や事業者(介護職、医者、高齢者向け住宅スタッフなど)、行政(市民課、保健福祉課など)の役割に分かれて、12年間で自分を含めた住民全員が誰も取り残されずに「自分らしく生きがいを持って暮らせること」を目指します。 1コマ目の授業では、「私たちが住みたいと思える地域とは何なのか」について、グループに分かれて話合いをしました。 「小さい子どもも高齢者もくつろぐことができる公園がたくさんあるといいよね。」 「防災対策がされていて、自然災害の危険性が低いと安心して暮らせるね」 「ゴミが散らかっていないとか、夜に一人で歩いても大丈夫とか、治安の良さも重要じゃないかな」など、様々な意見がでていました。 2コマ目の授業では、実際にまちのプレイヤーとして地域共生社会を目指して行動をしました。 自分らしく生きがいを持てている度合いはウェルビーイングポイント(Well-being point)という指標で示されます。ゲームの中では現実世界同様に様々なライフイベントが起こり、新たな出会いや出産などでウェルビーイングが上がることもあれば、自分や家族の病気・別離などでウェルビーイングが下がり、疾病・障害・貧困状態になることもあります。 「ライフイベントカードで障害を抱えることになったから、この場所から動けないんだ、誰か助けて。。。」 「うちのチームは障害を抱えている人を助けるのが使命なんだ、一緒に活動しよう!」 このような会話が教室の様々な場所で聞こえ、支援の動きが広がっていました。自分が元気な時はアクションを実行してウェルビーイングを上げられても、ひとたび疾病・障害・貧困状態になると1人で(他者の助けなしで)そこから抜け出すのは難しいこと、自分が幸福な時は他者が困っている状況に気づきにくいこと、他者のWPを上げて助けるのが難しいことに、生徒たちは気が付いている様子でした。 3コマ目の授業では、私たちの住みたい地域や豊かな地域とは何なのか、地域共生社会という考えはなぜ必要なのか、私にできることは何かをグループで振り返りを行いました。その内容についてご紹介します。 「大きな公園、交通の便の良さ、総合病院、商業施設の充実など、ハード面だけではなくて、子どもも高齢者も障害者のそれぞれが困ったときにすぐに対応できる専門家の確保や、困った人がいたらすぐに助けてることができるマインドを持った市民が増えるような教育というソフト面の大切さがわかった。」 「ライフイベントで経験した疾病や貧困や障害は、実際にこれから自分の身に起きる可能性が高いと思う。ライフイベントにはそれ以外にも自然災害や家庭内暴力やヤングケアラー問題などもあると思う。そうしたことがどんな人に起きたとしても、幸せな人生を確保できるようにするために、地域共生社会の実現が重要なのだと感じた。」 「地域の人とのコミュニケーションをこれからとっていきたいと思った。例えば挨拶をしたり町内会のイベントに積極的に参加したりすることで、地域全体で助け合いを求めやすい雰囲気が生まれると思う。」 3回の授業を通じて、「地域共生社会」の意義や、自分が周りに目を向けること・必要に応じて支援すること・自分が困っていたら一人で抱え込まずに助けを求めることの大切さについて、理解を深めている様子でした♪ ※「地域共生社会」カードゲームは、厚生労働省と慶應義塾大学からの依頼を受けた株式会社プロジェクトデザインと特定非営利活動法人issue+designが共同開発したものです。本授業では、株式会社プロジェクトデザインの亀井様を講師としてお招きし、授業を実施していただきました。亀井様、本校の教育活動にご協力いただきありがとうございました! 女子バスケットボール部 新人大会結果
第72回京都府高等学校新人大会の5位‐8位決定戦が、1月26日(日)・2月1日(土)・2日(日)におこなわれました。
結果は、 1月26日(日) 60−54(vs京都成章高校) 2月 1日(土) 48−64(vs京都翔英高校) 2月 2日(日) 32−126(vs京都西山高校) 4チームでの総当たりで、7位(1勝2敗)という結果でした。 この大会は、部員も顧問もたくさんの人に支えられて試合ができていることを改めて実感した大会となりました。保護者のみなさま、会場に足を運んでくださったみなさま、ご声援のほどありがとうございました。 今年度の大会は新人大会が最後ですが、4月になると新入生が入部し、さらに成長したチームを見せられるよう日々頑張っていきますので、これからも応援のほどよろしくお願いいたします。 ![]() 1年生「情報1」の授業 〜プログラム自由制作課題〜
情報1の授業で行ったプログラミング学習について紹介します。1月末、1年生は10月から学んできたプログラミングの知識と技術を活かし、プログラム制作に挑戦しました。
今回の授業では、生徒たちが自由にテーマを選び、自分のアイデアを形にするプログラムを制作しました。 生徒は以下のようなプログラムを制作していました。 ・数当てゲーム ・素数判定 ・じゃんけん ・あっちむいてほい ・入力された西暦をもとに年号と干支を表示する ・MBTI診断 最初からプログラムが想定通りに動く生徒は少なく、生徒たちは試行錯誤して課題に取り組んでいました。エラーが発生するたびに原因を探り、コードを修正し、再度実行するというプロセスを繰り返していました。 授業の最後には、相互評価の時間を設けました。お互いの制作した作品に触れ、実際に動かしてみたり、感想を共有したりしました。クラスメートの作品を見て新たなアイデアを得たり、自分の作品に対するフィードバックを受けたりすることで、学びを深めることができている様子でした。教室には笑顔があふれ、楽しんでいる様子が見られました。 10月からプログラミング学習を行っていました。生徒はこれまでの学びの成果を十分に発揮してくれました。プログラミングの学習を通して意識したアルゴリズム的思考を、日頃の生活でも生かしてくれればと思います。 ![]() ![]() 探究成果発表会「GCフェスタ」開催![]() ![]() ![]() 紫野高校の総合的な探究の時間「Global Citizenship」では、「自分もみんなも自由になれる」を大きな目標に、生徒一人ひとりが興味のある分野において答えが明らかでない課題を設定し、その課題の解決に取り組みます。2年生の後期にはその集大成として、普通科では企画書を、アカデミア科は論文を仕上げます。 GCフェスタは、各講座で代表に選ばれた2年生の生徒たちが、1・2年生の前で発表する、本校の総合的な探究の時間で年間最大のイベントです。 発表する生徒にとっては、自分が取り上げたテーマに興味を持ってくれた聴衆の前で自分の考えを主張するという貴重な機会になり、聴衆となった生徒たちも質疑応答を行うことでお互いを高め合う場になったのではないでしょうか。 今年度も、立命館大学の川那部隆司先生や課外活動の援農体験で毎年お世話になっている清水農園代表の清水大介様のお二人をお招きし、発表をお聞き頂きました。発表後や閉会式ではお二人から素敵な応援コメントを頂き、生徒たちも大いに励まされたことと思います。 ありがとうございました。 女子バスケットボール部 新人大会ベスト8
第72回京都府高等学校新人大会が、1月12日(日)・18日(土)・19日(日)・25日(土)におこなわれました。
結果は、 12日(日) 63−43(vs京都女子高校) 18日(土) 67−47(vs堀川高校) 19日(日) 70−37(vs山城高校) 25日(土) 37−166(vs京都精華学園) 25日(土)には、京都精華学園に敗れましたが、19日(日)に山城高校に勝利し、ベスト8進出となりました。 まだまだ課題はありますが、5位‐8位決定戦がおこなわれるため今週末まで試合が続きます。また、たくさんに人に支えられて試合ができていることを自覚し、今週末の試合も頑張っていきたいと思います。 次戦は、2月1日(土)、vs京都翔英高校、2月2日(日)、vs京都西山高校です。これからも女子バスケットボール部の応援、よろしくお願いいたします。 ![]() 1年生「公共」の授業〜社会課題を解決するビジネスを生み出そう!〜![]() ![]() ![]() 生徒たちは10の会社(メーカー、IT、コンサルティング、物流、小売業など)に分かれて、各会社が固有に保有する企業としての財産とビジネスを生み出すのに必要なノウハウを組み合わせて、新たな事業を創造します。しかし、新事業を創造しただけでは利益を生み出しません。新事業の認知を広め、大きくしていくことで初めて資金が得られます。 1回目の授業では、各会社に渡された社会課題カードを読み解き、それを解決するような新事業をどうすれば立ち上げることができるのか、その新事業をどのように広めていくと効果的なのかの仮説を立てました。 「保育中の突然死事故の事例が全国の保育園で年間10件程度あるらしい。うちの会社IT関係だから、アプリ開発とかで解決できるんじゃないかなぁ。」 「うちの会社、情報収集力やオンライン技術の活用で強みがあるから、いけるかも!」 「インターネットで調べてみたら、保育ICT株式会社が幼稚園・保育園向けの保育業務支援システムや睡眠センサーアプリを開発してるらしい!たぶんこれだ!」 「あとは、それをどうやって広めていけるかだね。自治体との連携や政府の支援が必要かも。」 など、生徒たちは会社の社員になりきって議論をしている様子でした! 2回目の授業では、実際に新事業の創出と認知の拡大に向けて、他の会社と競いました。 「キノコ菌床で砂漠緑化ビジネス」 「脱プラスチックの環境に優しい代替素材で海洋保全」 「衛生用品の提供による女性の雇用機会の創出」 「子ども靴の下取りで途上国を支援」 など、生徒たちは様々な新事業を立ち上げ、それを世の中に広めための活動(ブランディング、政府からの支援の獲得、専門家との連携など)を行いました。 授業後、生徒たちに配られていた49枚の社会課題カードについて、それを実際に解決しようとしている49の日本国内の会社が紹介されていました。生徒たちは、社会課題を解決する新事業を生み出し、それを広めるための考え方や行動の仕方について、現実との繋がりを理解し、学びを深めている様子でした♪ ※このワークショップは、株式会社オークジャパンと株式会社プロジェクトデザインが共同開発した「SDGsアウトサイドインビジネスゲーム」を教材として使用しています。株式会社オークジャパンの葉坂様、河合様、渡部様、橋本様、株式会社プロジェクトデザイン社の亀井様、中大路様、ご協力いただきありがとうございました! 1年生「公共」の授業〜あなたは新製品の開発担当者〜![]() ![]() ![]() 生徒たちは6名1組でチームを組み、自分たちが保有する技術(無機化学・熱力学・光学・生物学など16分野)を組み合わせることで新商品の開発にチャレンジします。 このワークショップの難しさは、ただ闇雲に技術を組み合わせるだけではチャレンジが成功する確率が極めて低くなることです。成功確率は12%! 商品開発のヒントになる技術情報や顧客のニーズ情報を分析しながら、何らかの根拠を持って「どの技術とどの技術を組み合わせれば何が生まれるのか」を考える必要があります。 1回目の授業では、どのような組み合わせがあり得るのかをチーム内で話合い、仮説を立てる作業を行いました。 「カーボン・ナノチューブの開発って、有機化学とマテリアル工学と後一つ何が必要だろう?」 「公害病の原因究明には生物濃縮がキーワードらしい。医学や薬学、後、無機化学は必要だよね。」 など、どのチームも議論が白熱していました♪ 2回目の授業では、他のチームと競いながら、実際に「研究し、商品開発し、資金を回収し、また研究をする」というサイクルをシミュレーションしました。 「この組み合わせがダメだったということは、残るは2択しかない!」 「しまった!ロボットアームの技術、商品開発されてた!」 「航空宇宙工学に関する情報を持ち寄って共同開発しようよ!」 「やった!遺伝子工学に関する新情報と技術を手に入れた!」 授業後も議論が終わらず、生徒たちは、仮説を立てて法則を見つける力やロジカルに結論を導く力の重要性について気づくことができている様子でした! ※このワークショップは、教材としてプロジェクトデザイン社が開発した「The Engineers」というビジネスゲームを使用しています。プロジェクトデザイン社の亀井様、中大路様、ご協力いただきありがとうございました! アイデアを形に!スマホアプリ開発ワークショップ(3日目)![]() ![]() ![]() 今日は、昨日に考えた機能を搭載するアプリをMIT App Inventorを用いて開発しました!完成したアプリをご紹介いたします♪ 『京都交通マップ 極 』 バスや地下鉄の情報が1つのアプリで完結。混雑状況や道の特徴を掲載。すべての国の言語翻訳機能が搭載。乗車や下車のルールが一目でわかる。ヘルスケアと連動し徒歩利用者が増加する仕組み。 『組合マッチング』 仕事に特化したコミュニケーションツール。業者と顧客のアイディア交換を容易にする。ネット通販店舗の運営、物品購入がスムーズに。 『Neo City Kyoto GPT』 京都市に特化した道案内アプリ。地元の人や実際に旅行した観光客が口コミを投稿し、それをもとにAIが判断して情報を整理・記憶する。そのデータからAIが判断し、検索したユーザーに必要な情報を表示する。ユーザーが実際に利用したデータに対してレビューを書き、情報を追加し、情報の精度を高めていく。 『Okoshiyasu 京 』 外国人のための京都市観光専用アプリ。多言語対応、各観光地の説明、文化的なルールについての注意点の表示、観光地特化型マップ搭載、アルバム機能「あしあと」。 など、面白い機能を搭載したアプリが完成しました。もちろん、時間切れですべての機能をいれることはできませんでしたが、参加者は「あと少しだけ時間をください!」と最後の最後までブラッシュアップに時間をかけていました。 3日間のすべてのプログラムを終え、参加者ひとりひとりが全員の前で振り返りを行いました。 「アプリ開発に興味があって来たけれど、その土台となる議論の面白さに気づけたことが一番の気づきだった。」 「楽しかった、自分の考えが形作られることが。そして悔しかった、周りの人たちのアイディアやそれを形作る力の高さが。もっともっと学ぼうと思えた。」 「こんなに頭をつかったのは初めてだった。自分の中で、成長したという手ごたえをはっきり感じている。」 誰もが心の中にある充実さを言葉にしていました。 石原正雄先生、武居怜先生、3日間本当にありがとうございました! アイデアを形に!スマホアプリ開発ワークショップ(2日目)![]() ![]() ![]() 昨日は、最後に「京都市の課題」について話し合い、関心に応じてグループ分けを行いました。今日は、そのグループで「あなたが見たい、体験したい、住みたい10年後の京都市」をレゴブロックで表現することから始まりました! ・人々が安心安全に行きかうことができる近未来型の交通ができる京都市。 ・バイオマスなどの再生可能エネルギーを動力に自動運転のバスや地下鉄が動く、環境にやさしい京都市。 ・今と昔の文化的な営みが共存し、各地域の未発見の良いところが次々に発見される京都市。 レゴブロックで表現された10年後の京都市の姿を活き活きと語る参加者の表情が印象的でした! その後、京都市の抱える社会課題の解決にむけ、デザイン思考アプローチについて学び、誰か一人の困り事について具体的に想定する「ペルソナ設定」を行いました。 伝統産業に従事する4代目社長の悩み事、西賀茂に住む30代会社員の悩み事、京都在住10年目のサウジアラビア出身の男性の悩み事、京都観光にやってきたフランス人の悩み事など、各グループで具体的な人物像とその人の悩み事を練り上げていきます。 何になぜ悩んでいるのか。どのようなアプリの機能があれば、それを解決できるのか。同じようなことで悩んでいる人がどれくらいいるのか。イメージ上の人物であるにもかかわらず、議論がどんどん進んでいきました。 困り事と解決策がある程度まとまった段階で、それを実現するスマホアプリのデザインを「紙芝居」の形でつくり、アプリ開発の下準備を終えました。 2日目の後半は、MIT App Inventor(アプリ開発用のプログラム)の使い方を学び、ボタンの配置方法、音声やマップの使い方、ChatGPTの組み込み方などを学びました。参加者からは「おぉ!命令をちゃんと出したら、綺麗な英語の発音で反応してくれるようになった!」「なんかレゴブロックを組み立てる感じと似てる!」とプログラミングを楽しんでいる様子でした! 2日目の最後に、講師の石原先生から、インドの貧困層の子どもたちが作ったアプリの紹介がありました。犯罪に巻き込まれやすい環境にある女性(子どもたちにとっては母親)が、何かあったときにすぐに助けを呼べたり、自分の居場所を知らせるアプリ。ヒンディー語や英語や数学を子どもたちが自分で学ぶことができるアプリ。参加者は、今自分たちが行っていること可能性の大きさに思いを巡らせている様子でした。 |
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