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最新更新日:2025/09/25 |
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校長室から(学校だより12月号より)
例年になく遅いといわれていた紅葉が、ようやく美しく映えてまいりました。今年もいよいよ残り1か月、カウントダウンができる時期となりました。3週間後にやってくる冬休みを楽しく過ごすためにも、体調に気を付けて残りの日々を元気に乗り切ってほしいと思います。
冒頭に「カウントダウン」と書きましたが、実は私も教員生活30年をすでに超え、残りの教員人生もカウントダウンできるようになりました。教員生活の中でいくつかターニングポイントがあり、その度ごとに新たな発見や学びをさせていただきました。私が10年前に初めて小学校で勤務した時、それこそ新たに経験することがあまりにも多く、戸惑いながらもとても楽しく勤務したことを思い出します。特に私が子どもの対応に困っているときに、周りの先生から丁寧に教えてもらったことが今の私の財産にもなっているのです。 例えば小学校で勤務しているときにこんなことがありました。私が職員室で仕事をしているときのことです。1年生か2年生の、いわゆる低学年の女の子が職員室に入ってきましたので、私が「どうしたの?」と対応しました。そうすると、 「けがをしました。」 と手を出して見せるので、私が手を取って見てみると、手にはほとんど何も変化はなく、よくよく見るとほんの少し、わかるかわからないか程度の数ミリ、ちょっと赤くなっているではありませんか。それまで中学校で勤務をしてきた私にとってはありえない状況(中学校なら間違いなくわざわざ教師に見せにこない)に、どう対応してよいかわからず、他の先生に対応を助けてもらいその場を何とか切り抜けたのを思い出します。その後、その小学校の校長先生に「こんな子が来たときはどのように対応したらよいのですか?」と聞いたところ、「野村先生、そんな場合はね、『だいじょうぶ? いたかったんだね。』と言って、その赤くなっているところをさすってあげれば、子どもは安心して帰りますからね!」と、校長先生は優しく教えてくださいました。なるほど、子どもはけがの手当てをしてくれる人を求めているのではなく、自分のことを理解してくれる人を求めて職員室に来るのだ、とあらためて気づかされた瞬間でありました。 私たちは多くの人と接しながら毎日を過ごしていますが、人を理解することは本当に難しいと最近つくづく感じます。「本当に子どものことを理解できているのか」と一度立ち止まって自問自答することは、我々大人にとって大切なことではないでしょうか。子どもは自分を理解してくれる人に心を開き、その人の言葉を受け入れて自分の成長の糧としていきます。いつまでもそのような教職員集団でありたいと思います。 校長 野村 昌孝 3年 図画工作![]() ![]() 3年 東山探求![]() ![]() ![]() それぞれ、どのようなリーダーがいいのかアンケートを作成しています。 |
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