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最新更新日:2025/07/25 |
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76期研修旅行便り<その3>
12月4日(月)
本日の個人レッスン、授業見学、東音大付属高校との交流演奏会に向けての合同練習などを終え、19時30分に、夕食会場に到着しました。 クタクタになっていますが、全員、元気です。 本日の活動の様子は、明日、アップさせていただきます。 みなさん、お疲れさまでした。 おいしいご飯をゆっくり食べて、明日に備えてしっかりと体を休めましょう。 76期研修旅行便り<その2>![]() ![]() ![]() 元気に出発した一行は、予定より少し遅れて東京音楽大学に到着。12時20分から、まず大学からの説明を受けました。副学長の武石みどり先生から、「この4日間、さまざまな人と出会い、ともに音楽を奏でることで得るものを大切にしてください。」と温かいお言葉をいただいたあと、大学での音楽の学びや学生生活についての説明や紹介がありました。 そして、本校卒業生を含む在学生の歓迎演奏やインタビューがあり、高校音楽科にはない多彩な専攻やジャンルのたくさんの学生たちや先生方とともに学ぶ毎日についてや、大学で初めて取り組む科目のこと、一人暮らしや寮での生活に関してなど、多岐にわたって話してもらいました。施設見学では、大量の広いレッスン室やハイテク設備に、終始興奮気味でした。 そのあと、個人レッスンが始まりました。どれも問いと対話を重視したレッスンでした。「オクターヴになるということは?・・・では、なぜここはオクターヴにしていないのだろう?」とか、「スタッカートの意味は?・・・ 音を離す以外にも、最後のスタッカートは弱くしないで、の意味がある。弱くせずに弾けば、自然と音が離れる。」など、生徒たちはとても実りの多い学びを得たようです。戻ってきた生徒もはみな「すごく良かった!」といい笑顔を見せていました。 生徒たちのレッスン室移動や大学滞在中のちょっとした困り事などは、本校卒業生の面々が細やかにサポートしてくれ、スムーズにレッスンを受講することができました。 夕方からは、クリスマスマーケットでの班別研修です。ドイツ・ザイフェン村からやってきた高さ14mの「クリスマスピラミッド」を中心に、クリスマスオーナメントなどの雑貨やお菓子などのお店が並び、ヨーロッパの雰囲気を味わいました。 明日は、個人レッスン受講ならびに授業見学、そして、12月6日の東京音大付属高校のみなさんとの交流演奏会に向けての合同練習が待っています。 76期研修旅行便り<その1>![]() ![]() ![]() 寒い朝ですが、良い天気です。 2年生一同が、76期研修旅行に出発しました。 8時30分、京都駅八条口新幹線のりば前に、大きな荷物をもった生徒たちが続々と集合してきました。校長先生から激励をうけ,9時01分発ののぞみで、元気に旅立ちました。 12/3(日)から、いよいよ76期研修旅行のスタートです!![]() ![]() ![]() 今日で2年生は、他学年に先がけて、後期中間テストの全日程を終了しました。 ロングホームルームでは、3日(日)からの研修旅行に向けて、旅行のしおりの配付、諸注意などが行われました。 そして、研修旅行の大きな柱の一つである、東京音楽大学付属高校との交流演奏会に向けて、各パートごとに、交流会の内容等についてZOOMによる打合せを行いました。 昼食をはさんで、京都での最後の合唱練習をして、解散しました。 すばらしい学びと出会いの研修旅行になるよう、力をあわせて頑張りましょう! 研修旅行中の様子は、このブログで、随時お伝えしていきます。 【写真上】研修旅行しおりの配付 【写真中2枚】東音大付高との打合せ 【写真下】最後の諸注意 2年生が先発。〜令和5年度 後期中間考査〜
今回の考査は、2年生の研修旅行を12月3日(日)〜7日(水)に実施するため、
2年生は11月27日(月)から、1、3年生は明日12月1日(金)から、と異なる期間に行っています。3学年のホームルーム教室が2階に横並びにあることから、2年生の考査の実施は1階の101教室を使用し、適切な環境で受験できるようにしています。 2年生は、考査4日目となる今朝も、自分たちの教室に荷物を置き、筆記用具など必要なものだけを持って101教室に異動して音楽理論の考査を受けていました。 考査終了後はすぐに、今回の研修旅行のメインプログラム、東京音楽大学付属高校との交流演奏会に向けての練習を、教員の指導のもと行っていました。考査期間中の完全下校は15時。帰宅後には、明日の考査科目の勉強に取り組みます。生徒たちはこのような機会に自分を鍛えながら、しっかりと自己調整力を養っていきます。 ![]() ![]() 「市高グローバルフェスタ2023」スタッフミーティングを行いました!![]() ![]() ![]() 12月16日(土)に行われる「市高グローバルフェスタ2023」の本校体験授業にスタッフとして参加してくれる1、2年生が集まり、ミーティングを行いました。それぞれ練習や授業準備もあるため、昼食持参OKでのミーティングです。 まず、教員からこの催しの目的や対象、当日の流れ、受付や誘導など運営上必要な役割について説明があり、生徒たちが話し合って担当を決めました。 続いて、生演奏チームの曲目とメンバー紹介、体験授業の概略について説明があり、次回打合せの日程を相談しました。 最後に校長から「この催しには中学2年生の方々が参加してくださいます。演奏やプレゼン、体験授業で堀音の魅力を伝え、中2生の方々に、堀音を目指してもらえるように、または、堀音生の演奏するコンサートを聴きに来てもらえるように、頑張ってください。」と激励をいただき、第1回目のミーティングはコンパクトに終了しました。 スタッフのみんなは、盛り沢山の内容を用意して、はりきっています。 中学2年生のみなさんにお会いできるのを、楽しみにしています! これも、生きる力。
11月24日(金)、1年生の家庭基礎の授業では、布製のポーチの制作が行われていました。
その時間の家庭科室では、自分で選んだ布をパーツに裁断したものに、手縫いでファスナーをつけている生徒がほとんどでした。「制服のスカートやスラックスの裾がほどけても、もう自分で直せるようになろう。演奏会の時のステージ衣装の裾も、ささっとまつれますよ!」と教員の声。すべてミシンで縫うのではなく、敢えて手縫いの工程を入れていることの意味がわかりました。 アイロンをつかって布にしつけをしている生徒の表情は真剣そのもの。火傷をしないように注意しながら、丁寧に作業を進めていました。 きれいなボタンやレース、パール調の手芸用品が中央のテーブルに置かれ、生地の柄に会うような装飾にも挑戦していました。 自分の身の回りのことを自分でできるようになること、生活に潤いをもたらす衣食住を自分らしく整える練習をすることは、とても重要。家庭科はさまざまな授業を通して、生徒たちに実践的な「生きる力」を身につけさせてくれます。 ![]() ![]() ![]() アンサンブル 〜音と心の対話〜![]() ![]() ![]() 本日は、本校藝術顧問、松田康子先生の特別講座<第2回>として、2年生の「総合的な探究の時間」で取り組んでいる室内楽を対象に、「アンサンブルを通して音楽について考える」と題してご指導いただきました。 今回は3つのアンサンブルチームがレッスンを受け、2年生全員が聴講しました。 1つ目は、ピアノ連弾でラベル作曲「スペイン狂詩曲」より第4曲「祭り」を、2つ目はデストネ作曲「オーボエ・クラリネット・ピアノのためのトリオ ロ短調 作品27」を、そして3つ目は、ドヴォルザーク作曲「弦楽五重奏曲 ト長調 Op.77」をご指導いただきました。 どのアンサンブルのご指導にも、互いの音をよく聴き合ってハーモニーを調和させることを重点的におっしゃっていました。「四拍目が合っていない。時間的には合っているけれど。」「もっと音質と音量をあわせてごらん。…そう、とっても綺麗よ。」「相手(仲間)の音を聴けるようにしないと。“あ、今(相手の)心が動いたな”と分かり出すとアンサンブルが楽しくなってくるわよ。」などと優しい言葉で語りかけてくださいました。 弦楽五重奏のあるフレーズでは、「ここでは何がしたいの?」という松田先生の問いかけに、「チェロがヴァイオリンに問いかけるけれど、ヴァイオリンの返答がチェロの腑に落ちない。そんなチェロに対してヴァイオリンが徐々に答えを導いていく感じで弾いています」と答えると、「じゃあ、もう少しまろやかな音で。クレッシェンドの位置をもう少し後ろにずらしてごらん。」とアドバイスがあり、再度合わせてみると、「少し対話が聴こえてきたわね。でも、まだ納得させられていない。(演奏表現を)もう少し考えなければならないわね。」といったやりとりがありました。 予定の時間を超過していましたが、質問タイムもお取りくださり、時間の関係で2人の質問にお答えいただいて、終了となりました。 松田先生は、「みなさんの明るく積極的な姿勢がすごくうれしい。これからも一層、みんなで音楽の勉強をがんばってくださいね。」と手を振ってくださいました。 ところがその後もなお、松田先生の前に質問したい生徒が列をなします。先生は、熱心にすべての質問に丁寧にお答えくださいました。 12月8日には特別講座<第3回>を、1年生を対象に開講していただきます。 松田先生、引き続きどうぞよろしくお願いいたします。 ベートーヴェンの神髄に迫る。![]() ![]() ![]() 在校生の皆さんは、過日ご来校の稲本 響さんが、堀音を卒業した後、松田 康子先生に師事するためにミュンヘンに留学した、とお話になっていたのを覚えていると思います。 今日は3年生3名が、それぞれ、ベートーヴェンピアノソナタ 第27番 第1楽章、第12番 第1楽章・第2楽章、第23番 第1楽章のレッスンを受講しました。「『こんな感じ』、ではなく、楽譜を見て。」「どの音もどの音も考えて。」「作曲家が求めている空気を伝えて。」「ただの音階じゃない。低音にぐーっと引っ張られて!」と一音一音、1フレーズ1フレーズ、丁寧にご指導いただきました。「ベートーヴェンのものは、“シャガール”知ってる?ああいう作風ではなくて、石垣の石を緻密につみあげるようなこと。」そして「譜読みすることは、音を正確に弾けるようにすることじゃない。作曲家のemotionを感じ取ることです。曲は作曲家のemotionからできている。」と”ベートーヴェンの神髄に迫る”お言葉をたくさん頂戴できました。 先生が、豊かな表情とジェスチャーで伝えてくださる内容は、聴講の生徒たちにもよく届いたようでした。たびたびお手本としてお弾きくださるピアノの音色は、格別でした。また、生徒の肩や背中に手を添えて、生徒の目をまっすぐに見て大事なことを伝えて下さるお姿に、若い後輩たちへの深いご愛情を感じました。 24日(金)には、2年生が受講する機会をいただきます。松田先生、引き続きどうぞよろしくお願いいたします。 NHK大河ドラマ「どうする家康」 音楽担当 稲本 響さん(47期卒)特別授業!!![]() ![]() ![]() 本校47期卒業生で、現在放映中のNHK大河ドラマ「どうする家康」の音楽を担当されている稲本響さんにご来校いただき、「人とつながる音楽家」を大テーマに据えて、特別授業をしていただきました。 稲本さんは、ピアニストであり作曲家でもありますが、型にはまらないアーティスト、クリエーター、音楽監督として国内外で多彩な活躍を見せる、今大注目の音楽家でいらっしゃいます。 時間割どおりの1時間目の授業を終えて、みんな、どきどきわくわくの期待を胸に、次々とホールに集まってきました。 時を遡り、当日早朝8時前。稲本さん仕様の特注ピアノ「STEINWAY&SONS(NEW YORK)」が、タカギクラヴィア株式会社のトラックで到着。そして、ピアノプロデューサーの高木裕さんが開発なさった、世界で一台しかないキャタピラの運搬機によって本校音楽ホールにスムーズに運び込まれました。その様子を本校教員の撮影チームが録画しました。ピアノ胴体に脚とペダルを取りつけて調律開始。終了後は、演出のため、再び舞台袖へ… 9時50分から始まった特別授業では、校長挨拶、趣旨説明、稲本さん・高木さんのご紹介のあと、ピアノ搬入の様子を撮影した映像を見ながら、このピアノと運搬機について稲本さんと高木さんに解説していただき、ホールにピアノが入るシーンに合わせて、実物が舞台袖からキャタピラに載ってホールに登場!そして、思いがけず、生徒たちをステージに上げてくださり、間近でピアノと運搬機を見せていただくことができました。 続いて、オケセッティングを行い、稲本先輩のピアノとともに、「どうする家康 メインテーマ 〜暁の空〜」を全員で練習します。オーケストラメンバー以外は、客席からクラップ(手拍子)で加わり、まさに堀音全員による合奏です。稲本さんの30分ほどのレッスンでみるみる素晴らしい演奏に。徐々に高まるみんなの興奮が伝わってきます。最後の本番では録音に臨み、演奏するみんなも聴いている教職員も身震いするような感動がホールいっぱいに広がりました。稲本さんからは「この学校の卒業生でよかった」というお声も。 そして、稲本さんは、サプライズで、毎週「どうする家康」のエンディング「どうする家康ツアーズ」で流れる「豊穣の大地」を演奏してくださいました。 休憩の後は、稲本さん、校長、この企画の主担当である進路指導主事とのトークセッションです。本校在学中の話、ドイツへ留学なさった理由、ドイツでの学び、現在の活動の中で大切にされていること、堀音生が堀音で学んでおくべきこと、などなど、多岐にわたって語ってくださいました。生徒たちからの質問にも丁寧にお答えいただき、「人とつながる音楽家」のイメージがひとりひとり膨らんだようでした。 生徒代表生徒のお礼の言葉のあと、生徒全員の感謝の気持ちを届けるべく、校歌「海を遠く」3番を全員で合唱しました。最後に、ピアノとともに稲本さんとみんなで記念写真を撮影しました。 ああ、これでお別れかと思っていると、なんと、もう一曲弾いてくださるとのお申し出!生徒たちをそのままピアノの周りに座らせて、「どうする家康」の劇中曲「慈愛」を聴かせてくださいました。 オケバージョンの、ドラマを見ながら聴く劇伴ではなく、稲本さんのソロで、生で、間近で聴く「慈愛」……。稲本さんの指先から静かにそして時に力強く、温かにきらめき紡ぎ出される音がホールの空間を満たし、私たちの心をゆさぶりました。涙をこぼしていた生徒もたくさんいて、演奏後は拍手が鳴りやみませんでした。 名残惜しくて離れがたくてどうしようもありませんでしたが、3時間にわたる濃密な特別授業が終了しました。 ぜひまた別の機会に、今回の特別授業についての続報を掲載したいと思います。 この企画には、稲本さん、高木さんはじめ稲本さんの関係者の皆様、また京都市教育委員会にもたいへんお世話になりました。本当にありがとうございました。 |
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