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最新更新日:2025/08/04 |
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「音楽」と「探究」。
9月11日(月)4時間目は、1年生「総合的な探究の時間」前期最終回でした。冒頭、ここまで生徒の探究活動に寄り添ってくださったTAの先生のおひとりで、京都市立芸術大学からお越しいただいている方のご自身の研究についてお話をいただきました。
その方はヴァイオリンのプレイヤーからスタートなさって、現在は音楽学専攻で市立芸大研究員をしていらっしゃいます。特にヴァイオリンの古楽器等をご専門として研究を続けていらっしゃるとのこと、現在は顎で挟んで演奏するヴァイオリンが古くは胸のところにあてるような形で演奏していたことなど、基本的な知識を動画も交えて紹介しながら、研究の醍醐味をお話くださいました。ヴァイオリン専攻の生徒を中心に、いくつもの質問があがり、一つ一つ丁寧にお答えをいただくたびに、生徒からは自然と拍手が起こりました。 次に、ワークシートを用いて、前期の振返りを行いました。課題発見から発表までをひととおり体験した生徒たちは、先ほどのTAの方の修士論文のタイトル「17世紀ドレスデン楽派の無伴奏ヴァイオリン曲における独奏書法の発展 --J. P. V. ヴェストホフ(1656〜1705)の《6つの組曲》(1696)を中心に--」を自分の立てた探究課題と比べて見て、いかに課題を具体的に絞り込むことが大事かということを、感得していたようでした。 本校では今年度初めて4名のTAの先生方のお力をお借りして、授業を進めてきました。生徒への温かくも核心に迫る鋭いなげかけ、本当にありがとうございました。またTAの先生方が毎授業時間、書いてくださる報告レポートは、教員の指導や今後の授業設計に活かせるたくさんのヒントが溢れていました。重ねて感謝申し上げます。 振返りの中で、教員が「探究ってどういうことだった?」と問う場面がありました。生徒たちは初回の授業で聞いたことばをそのまま覚えて言うのでなく、自分の経験も踏まえて「答えを出すのがとてもむずかしい問いに、正しい答えらしきことを調べたり考えたりしてさぐっていく営み」と発言している生徒がいました。生徒たちの取り組む「音楽」という営みはきっと「探究」そのもの。「音楽」も「学習」も「進路選択」も、手近で安易な「答え」を求めることなく、探究的な毎日のなかで自分で納得のいく「答えらしきもの」を掴んでいってほしいと期待します。 ![]() ![]() ![]() 大学入学共通テスト出願に向かって。
9月8日(金)7時間目終了後、203教室にて大学入学共通テスト出願説明会を実施しました。
生徒たちが入室してくるころには、既に願書のセットや注意事項の書かれたプリント、下書き用の願書のコピーなどの一式が机上におかれていて、着席する生徒の顔つきが瞬時にきりっとするのがわかりました。 はじめに、校長が話をしました。大学が共通テストを課すことは、専攻の課題曲などと同じように、大学がどんな力をつけてきてほしいか、その力をつけてきた人ならば、この大学で伸ばすことができるのでどうぞいらしてください、というメッセージ。皆さんの多くが受験する大学は英語・国語の共通テストを課して、ことばの力等をつけてほしいと伝えているのだろう。これから演習が進む中で、間違えたところは、何が足りなくてそうなったのか原因を追究して復習しよう。原因がわからないときは、先生方に遠慮なくお聴きしよう。また、問題文を読むことで教養も広がる。楽しんで取り組んでほしい。音楽に高いレベルで取り組んでいる堀音の生徒の集中力と身体的感覚は、共通テストでも大きなアドバンテージがある!と激励しました。 その後、進路指導主事から出願について、現役生は学校でまとめて出願することやそのためのスケジュール、また、志願票記入(まずは鉛筆での下書き)等の丁寧な説明がありました。特に、受験料を郵便局で振込むことがほとんどない今の高校生なので、丁寧な説明と同時に、受験期間も支えとなってくださる保護者に振込みをお願いするときには、少し照れくさくてもきちんとお願いしてお礼を言う大人っぽさを持とうと、と伝えました。 自分の夢に向かって、できる限りの努力を重ねていきましょう。あなた方の持つ可能性を、教職員たち皆で、応援しています。 ![]() ![]() ![]() 文化庁長官・都倉 俊一氏を表敬訪問!
明日9月8日(金)、文化庁京都移転記念事業 Opening Celebration「きょう ハレの日、」記念式典が、ロームシアター京都で行われます。そのプログラムの中で、文化庁長官 都倉俊一氏のアレンジ・ピアノ、京都市交響楽団、京響コーラス、びわ湖ホール声楽アンサンブル出演の記念演奏が行われ、本校1年生声楽専攻の生徒1名がソロパートで参加することとなりました。
それに先立ち本日7日(木)、文化庁長官 都倉俊一氏を表敬訪問する機会を頂戴し、生徒と京響コーラスの指揮を務める本校声楽の教員、校長が文化庁新庁舎を訪問させていただきました。セキュリティのしっかりした庁舎内を、案内の方の後をついてしずしずと進み、いよいよ長官室まで。都倉長官はたいへん温かく迎えてくださり、和やかにお話を始めてくださいました。いろいろのお話の中で、生徒が緊張の面持ちながら、都倉長官に作詞と作曲の関係を質問すると、日本は欧米に比べて作詞を大事にする。和歌の伝統を持つ日本の歌にとって、詞の意味は大きい、と京都の冷泉家に古から伝わる七夕の行事である乞巧奠(きっこうてん)に参加されたご経験を引きながらお話くださいました。そして、明日も歌詞を大切に歌ってほしい、と激励して下さいました。 明日の記念式典のご盛会と記念演奏のご首尾を願うばかりです。 このような貴重な機会をお世話下さいました、文化庁のご担当の皆様、京都市文化芸術都市推進室の皆様、京都市教育委員会学校指導課の皆様に心より御礼申し上げます。本当にありがとうございました。 ![]()
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