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最新更新日:2025/07/31 |
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第74回 卒業証書授与式(令和5年3月1日)
3月1日(水)に卒業式が行われました。保護者の皆様にも、ご参列いただき感動的な卒業式となりました。
式後も、生徒たちは、感染対策を意識しながらも、高校生活最後の一日を思い思いに、楽しんでいました。 これからも、いろいろな人との繋がりを大切にして、それぞれの道で更なる活躍をしてくれることを期待しています。 (広報情報部) ![]() ![]() ![]() 卒業生へのメッセージ(令和4年度卒業式式辞)
厳しい寒さもようやく緩みはじめ、春の足音も聞こえてくるこのよき日に、京都市立日吉ケ丘高等学校第74回「卒業証書授与式」を挙行するにあたり、京都市教育委員会 指導部 学校指導課担当課長 辰巳 敏秀 様、学校運営協議会 理事長・同窓会長 審 政義 様、学校運営協議会理事・PTA会長 千賀 修 様を始め、多数の御来賓、保護者の皆様方の御臨席を賜りまして、心からお礼申し上げます。
ただいま、3年次生232名に卒業証書を授与いたしました。 卒業生の皆さん、御卒業おめでとうございます。3年間の高校生活を終え、本校を巣立ってゆく皆さんに心からお祝いを申し上げます。 皆さんは、本校が進学型単位制普通科高校となり、その7期生として入学されました。 皆さんの高校生活は、京都府の緊急事態宣言の直前に行われた入学式とその後の長期にわたる一斉休校から始まりました。一斉休校が明けてからも、幾度も感染症流行の影響を受け、3年次生までの間、度々、臨時休校や学校生活の制限が行われました 毎日の授業、学校行事、研修旅行、部活動、そして友人との日々の生活、そんな皆さんの高校生活に感染症の流行が与えた影響はあまりにも大きなものでした。それまで、私たちは、皆さんが学校で学び、友人とともに過ごすことを特別なこととは思っていませんでした。おそらく皆さんもそうであったろうと思います。「学校は単に知識を身に付けるだけの場ではない」とよく言われますが、この3年間ほどそれを実感したことはありません。 しかし、そのような厳しい環境の中でも、皆さんは、今できることを考え、高校生活を豊かなものにしようと努力してきました。また、自分の将来を切り拓くために努力を重ね、大学などの受験に果敢に挑戦し、今日の日を迎えてくれました。 私は、そのように前向きに努力してきた皆さんを見守ってきて、本当に素晴らしい生徒に出会ったと誇りに思っています。 高校は、広い地域から集まる多くの仲間と一緒に過ごすため、自分の思いをしっかり持つことと多様な価値観の存在を認めることの両方が必要な環境です。その中で、一緒に喜び合ったり、ときにはぶつかり合ったりしながら過ごした一瞬一瞬は、かけがえのないものです。同じときを同じ学び舎で過ごした仲間は一生の宝になります。ぜひ、この縁を大切にしてください。 皆さんは、これから新しい世界へ羽ばたいていくことになります。 今、我が国は、経済活動が既に感染症流行前の水準を回復しており、その中で、デジタル化やクリーンエネルギー化の推進などによって、経済発展と社会課題の解決の両立を目指しています。 しかし、急速な物価高に賃金の上昇が追いついておらず、また、少子高齢化などの重要な課題の解決の道筋はまだ明らかになっていません。 一方、世界は、引き続き経済成長を続けているものの、ロシアのウクライナ侵攻が長期化し、平和への脅威と経済への影響が続いています。 また、これまで世界の一体化と繁栄をもたらすと信じられてきたグローバリゼーションについても、不安定で脆弱なサプライチェーン、世界規模でのエネルギーや食料の不足などの課題が明らかになってきています。 このように、不確実・不安定な要素が多く、予測できない未来に対応し、誰もが希望を持てる社会、一人一人が快適で活躍できる社会、国や地域を越えて互いに尊重し合あえる社会の実現を目指すために、自ら考え、主体的に行動して、責任をもって社会変革を実現していく姿勢や意欲を持つ人財が求められています。 自分の壁やまわりのさまざまな境を越えて挑戦し、いろいろな人々とつながり、自分の世界を広げ、新しい価値を求める「世界をつなぐ越境者」の力が、今こそ必要なのです。 よい未来をつくることができると信じ、諦めずに努力することによって社会の中でなりたい自分を実現し、人生を楽しんで幸せになってください。そして、その営みを通して、社会の発展や世界の平和に貢献してほしいと願っています。 最後に、高いところからではございますが、保護者の皆様に一言御挨拶を申し上げます。 本日はお子様の御卒業、誠におめでとうございます。高校生活を通して、お子様は立派に成長されました。これから一人の青年・成人として、自分の意志で社会を歩んでいくお子様を、引き続き温かく見守っていただきたく存じます。また、この3年間、物心ともに御支援と御協力を賜りましたことに、厚く御礼申し上げます。 卒業生の皆さん、明日からは、この日吉ケ丘高校が母校となります。いつの日か「世界をつなぐ越境者」として成長した姿を、在校生に見せてくれることを期待いたしまして、式辞といたします。 令和5年3月1日 京都市立日吉ケ丘高等学校長 本谷 一 |
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