最新更新日:2024/09/20 | |
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風を凌いで高く高く 風を凌いで遠く遠く
美しいピンクの花びらをまとい始めた校庭のソメイヨシノに暖かな日差しが降りそそぐ中,令和4年度の春を迎えました。
コロナ禍の中で生活したこの2年間は学校でも家庭でも社会でも,だれもが多くの困難に立ち向かわなければならない日々でした。しかし,「新しい生活様式」という言葉のもと,私たちはコロナ禍の中でどう生活すべきかを常に考えてきました。そして,そこから多くのことに気づき学ぶことが出来ました。それまで当たり前に過ごしていた毎日が当たり前ではないことに気づかされ,当たり前の「ありがたさ」を強く感じました。新型コロナウイルス感染拡大の中, 命を守るために我慢をすることを覚えました。これまでだれも経験したことのなかった時間を過ごす中で, 私たちは, さまざまな「つながり」に支えられて「今」を生きていることをしっかりと感じることができました。今まで誰も経験したことのない困難を一つ一つ乗り越えてきた中で培われた力はまさに「風を凌ぐ」力です。 学園生のみなさん,凌風学園はこの春から開校11年目の時を刻みます。 3つのステージで1年生から9年生まですべての学園生が同じ校舎で共に学び合い,高め合いながら,これからの社会に必要な力を身に付け,困難にあってもそれを乗り越え,風を凌いで大きく羽ばたくみなさんの姿を願っています。 皆さんがこれから進んでいく社会や世界は,皆さんがこの2年間で経験したコロナ禍がそうであるように,これまで誰も経験したことのない状況の中で,答えのない問いに向かって,より良い答えを探し求め続けることが要求される社会や世界です。そして,皆さんは, そんな社会の担い手なのです。どうぞ, しなやかに,たくましく生き抜いてください。 「自らを高め 共に生き 希望を抱いて未来を拓く」という学園教育目標は,まさしく予測不可能なこれからの時代を生き抜くための指針と言えます。これまでの卒業生が凌風の伝統として受け継いできた「心を一つに」「つながり」を大切にし,「新たな未来」をみんなで切り拓いていきましょう。 保護者の皆様,地域の皆様には日頃より凌風学園の教育活動に多大なるご理解とご協力をいただき誠にありがとうございます。今年度も登下校の見守りをはじめ,まだまだ予断を許さないコロナウイルス感染拡大防止をふまえた日々の生活など様々な場面でご協力をいただかなければなりませんが,何卒,よろしくお願い申し上げます。学園教育目標のもと,みんなが誇りをもち,新しい時代に向かって伸びゆく学園となるよう,義務教育学校の強みを最大限に生かし,教職員一同,「チーム凌風」を合言葉に精一杯取り組んでまいります。今年度も凌風学園の教育に,ご理解とご支援を賜りますようよろしくお願いいたします。 令和4年 4月1日 学園長 岩佐 武司 |
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