最新更新日:2024/11/01 | |
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令和3年度 第73回 日吉ケ丘高等学校卒業証書授与式
3月1日(火)に卒業証書授与式を行いました。
今年もコロナウィルスの影響で,数々の制限の中ではありましたが, 無事終えることができました。 この学年は,コロナの影響を一番受けたと思いますが, 決して挫けることなく前向きに,できることを自分たちで考え, その中で全力以上の力を出してきてくれました。 そんな力強く団結力のある学年を無事送り出すことができ, 本当に嬉しく思います。それぞれの道で更なる活躍をしてくれることを 期待しています。 広報部 卒業生へのメッセージ(第73回卒業式式辞)
厳しい寒さもようやく緩み,春の足音も聞こえてくるこのよき日に,京都市立日吉ケ丘高等学校第73回「卒業証書授与式」を挙行するにあたり,御来賓の皆様方や多数の保護者の皆様方の御臨席を賜りまして,心からお礼申し上げます。
ただいま,3年次生232名に卒業証書を授与いたしました。 卒業生の皆さん,御卒業おめでとうございます。3年間の高校生活を終え,本校を巣立ってゆく皆さんに心からお祝いを申し上げます。 皆さんは,本校が進学型単位制普通科高校となり,その6期生として入学されました。 私は,昨年度赴任し,皆さんとは2年間を一緒に過ごしてきました。 その間,皆さんの高校生活は思っていたものとは違っていたかもしれません。海外研修旅行は,残念ながら安全に海外へ渡航できる状況が整わず,実施することができませんでした。 その他にも,文化祭をはじめとする行事や日々の学校生活が思うようにできなかったり,進学や就職など自分の進路について不安を感じたりすることもあったと思います。 しかし,そのような中でも皆さんは,今できることを考え,高校生活を豊かなものにしようと努力してきました。その姿は,きっと後輩の励みにもなったと思います。また,まん延防止等重点措置が実施される厳しい状況においても,自分の将来を切り拓くために,大学などの受験に果敢に挑戦してきました。 私は,そのように前向きに努力している皆さんを見守ってきて,本当に素晴らしい生徒と出会ったと思っています。 高校生活は,多くの仲間と過ごす中で,喜び合ったり,ときにはぶつかり合ったりするものです。自分の思いをしっかり持つことと多様な価値観の存在を認めることの両方が必要な環境であり,その中で,楽しかったときも辛かったときも,その一つ一つのときが,皆さんという人をつくっていた瞬間なのだろうと思います。同じときを同じ学び舎で過ごした仲間は一生の宝になります。ぜひ,この縁を大切にしてください。 皆さんは,これから新しい世界へ羽ばたいていくことになります。 今,我が国は,感染症の影響による経済の停滞から抜け出し,未来に向けて発展を続けようとしています。新たな成長の原動力となるデジタル化の迅速な実現や,2050年のカーボンニュートラルを目指すクリーンエネルギー戦略などによって,経済発展と社会的課題の解決を両立することができる,持続可能な社会の実現を目指しています。 また,世界に目を向けると,感染症対策と経済活動の両立によって,世界経済は回復・成長の基調にあります。国をまたぐ往来も緩和する動きが広がり,今後さらに経済活動が活発化することが期待されています。 一方で,現在,東ヨーロッパにおいて,軍事力により他国の主権と領土の一体性を侵害する行為が行なわれるなど,国際情勢は極めて厳しい局面にあり,今後の国際的な秩序に与える影響が懸念されています。 このように,変化のスピードが速く,不確実性の高い状態が継続するこれからの時代において,誰もが希望を持てる社会,一人一人が快適で活躍できる社会,国や地域を越えて互いに尊重し合あえる社会の実現に向けて力を発揮できる人財が求められています。自分の壁やまわりのさまざまな境を越えて挑戦し,いろいろな人々とつながり,自分の世界を広げ,新しい価値を求める「世界をつなぐ越境者」の力が必要なのです。 どのような状況においても,よい未来があることを信じ,諦めずに努力することによって社会の中でなりたい自分を実現し,人生を楽しんで幸せになってください。そして,その営みを通して,社会の発展や世界の平和に貢献してほしいと心から願います。 最後に,高いところからではございますが,保護者の皆様に一言御挨拶を申し上げます。 本日はお子様の御卒業,誠におめでとうございます。高校生活を通して,お子様は立派に成長されました。これから一人の青年として,自分の意志で社会を歩んでいくお子様を,引き続き温かく見守っていただきたく存じます。また,この三年間,物心ともに御支援と御協力を賜りましたことに,厚く御礼申し上げます。 卒業生の皆さん,明日からは,この日吉ケ丘高校が母校となります。いつの日か「世界をつなぐ越境者」として成長した姿を見せてくれることを期待いたしまして,式辞といたします。 令和4年3月1日 京都市立日吉ケ丘高等学校長 本谷 一 |
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