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最新更新日:2024/06/15 |
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力を抜けば抜くほど,力が出る!
6月29日(火)〜7月1日(木)
文化庁の「芸術による子どもの育成事業」として,「野口体操」の講座を,各学年ごとに2時間ずつ,3日間にわたって開催しました。 講師は,野口体操創始者の野口三千三氏から直接教えを受け,現在,体奏家/ダンスアーティストとしてご活躍の新井英夫先生と,アシスタントの板坂先生にご指導いただきました。 「野口体操」とは,数十年前,東京藝術大学の体育の授業に取り入れられていた体操です。本校教員のなかにも,東京藝大在学中に体育で習ったという先生もいます。 お手本は自然界。「動」という漢字を分けてみれば「重力」。動きは,重力・重さの流れの関係によって生まれる。動きの主エネルギーは重さの流れ,そのきっかけを作ったり微妙なコントロールをするのが筋肉の役目,という自然の原理を体感する様々な方法・体操を教えていただきました。 大きな「ポリ幕」をみんなで持ち,ほんの少しのエネルギーで幕を動かすと,それが全体に伝わり波ができる様子=空気の重さの流れを全員で感じました。【写真1枚目】 寝ころんだ状態で,友人に両足のかかとを持ってゆすってもらうと,胴体から頭の先,手の先へと微振動が伝わってゆらゆらゆれる「寝にょろ」【写真2枚目】 同じく寝ころんだ状態で,片腕を垂直に上げ,友人にその手のひらを両手で包むように持ってもらって,腕の重さに任せて揺らしてもらうと,蛇のようにぐにゃぐにゃと揺れる「腕にょろ」【写真3枚目】 体重の移しかえで重さの流れを腕に伝え,両腕を回転させる運動【写真4枚目】などなど,様々な動きを体験するなかで,生徒たちは徐々に「脱力」することを体得していき,同時に,脱力したところにエネルギーが通っていく感覚をつかんでいきました。腹式呼吸と胸式呼吸についても学びました。 最後に新井先生が,前後に少し足を開いて長い鞭を手に立ち,鞭をゆっくり前にやり,後ろにやり,そして瞬間的に前にもってくると……「衝撃波」が生まれて,大きな音をたてました!【写真5枚目】 力を入れずに腕を前後に動かし,瞬間的に鞭を前にやるときに,体重移動とともにくっと力を込めるのです。鞭はどこにも当たっていないのに,パーンというすごい音が!みんな,びっくり! 講座終了後,何人もの生徒がトライして,成功していました。【写真6枚目】 様々な動きを学ぶなかで,一番力が抜けているところが一番よく動いていることを発見しました。 楽器を弾くとき,歌うとき,余計な力が入っているとよい音は生まれません。力を抜くと重力の重さを力に変えられます。フォルテッシモやピアニッシモ,高音の発声,速弾き…,演奏には「脱力」が大切であることを学びました。 体がほぐれて,とても気落ちがよかったですね。 今後の演奏に,日々の生活に,ぜひ野口体操を取り入れていきましょう。 新井先生,板坂先生,楽しく興味深いご指導をありがとうございました! ![]() ![]() ![]() ネットトラブルを防ごう!
6月29日(火)6限
1年生の特別授業として「ネットトラブル防止」をテーマに,京都府警ネット安心アドバイザーの石川千明先生をお招きして,非行防止教室を行いました。 簡単なゲーム形式によって,ネットトラブルに巻き込まれやすいSNSのやり取りや実例を体験し,いかにして巧妙にトラブルに巻き込まれていく可能性があるかを学びました。特に悪意ある者が,巧妙に若者に接近し,誘いをかけてくることがあります。注意しているようでも,上手く取り込まれてしまう場合もありますので,今日の学習を生かし,トラブルに巻き込まれないように十分注意してほしいと思います。 また,書き込みや写真をネット上にあげるときには,それが誰かを傷つけることにならないか,許可を得ていない人や物が写っていないかなど,十分な確認が必要である,ポイントは「それが肉親や先生が見ても大丈夫な内容になっているか」だ,とご指導いただきました。 怒りやイライラ,人をねたむ気持ちが起ったりしたときに,つい人を傷つけるような投稿をしてしまう,ということも起こりがちです。よく考え,よく確かめてからにしましょう,と語ってくださいました。 石川先生,ありがとうございました。 <生徒の感想より> ・今回一番強く感じたのはTwitterなどで写真を投稿するのではなく文だけ書いていても場所や家がバレる可能性があると知り,とても怖いと思った。 ・軽い気持ちでしたことが重大なことになり,被害者になったり,思わぬところで加害者になってしまったりするので,小学校の時から,SNSには注意して!と先生に言われてきたけど,高校生になってSNSを始めたので,改めて注意して使っていこうと思った。 ・掲示板やSNSは,削除しても記録(ログ)が残るので気をつけなければいけないなと思いました。 ・体験型のものはとても楽しく,今までで一番楽しみながら学べたのではないかと思いました。“カギあか”にしていても危険な場合があることは不安だけど,正しく使って安全にSNSを楽しめるとよいなと思いました。 【写真】授業の最後に,振り返りクイズに取り組む様子 ![]() ![]()
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