4月6日からスタートした令和3年度の1学期も7月20日に無事終了し,夏季休業に入っています。
今年度は4月7日の入学式で61名の新入生を迎え,全校生徒185名での船出となりました。今年こそは新型コロナウイルスの影響を受けずに,学校教育を進めていきたいと願っておりましたが,4月11日より京都府全域に「まん延防止等重点措置」続いて「緊急事態宣言」が発令されるなど,残念ながら新型コロナウイルスの脅威と闘う日々は続いています。
令和3年度をスタートするにあたって,学校教育目標を「未来の世界をたくましく生き抜く学び手の育成」とし,新しい学校づくりを一歩進め「複数担任制」を導入しました。また,みんなが「笑顔あふれる学校」を目指すため,「授業改革」や「働き方改革」にも取り組んでおります。この大きな変革のもと,1学期を歩んでこれましたのは,ひとえに保護者のみなさまや地域のみなさまのご理解やご協力のおかげと深く感謝申し上げます。
そして学校の主人公である生徒達も,この新しい学校づくりに理解を示し,積極的な姿勢で学校生活を過ごしてくれました。まさにこの向島東中学校の新たな歴史を刻む,順調なスタートが切れた1学期となりました。
新型コロナウイルスの猛威で春季大会は中止となり,部活の練習さえもできない日々。また部活動だけではなく,様々な学習活動にも制限が入る苦しい期間が続く中でも生徒達は本当に辛抱をして,学校生活を過ごしていました。日頃の授業や生徒会活動などで頑張る姿を見て,「東中のみんなは本当にすごい!」と心から思うことができました。
6月になり部活動が再開された日の放課後,それぞれの活動場所から久しぶりに元気な声や明るい笑顔が見られ,学校に活気が戻りました。「当たり前のありがたさ」をかみしめた瞬間です。
終業式ではこれまでの生徒達のがんばりを称える話しと,日本にとって大きなイベント「東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会」について触れました。賛否両論ある中での開催ではあるけれど,コロナ渦の中アスリート達がこのオリンピックに向け,大変な苦労を乗り越え,出場する夢の舞台。そのアスリート達には心からの応援を。そして今の自分がそのアスリート達のどんな姿から何を感じるか。この夏だけのとっておきの経験をしてみようという内容に,生徒達は真剣に耳を傾けてくれていました。
一人ひとり,この夏休みを大切な時間としてとらえ,有意義な毎日を過ごし,2学期始業式には全員が元気に登校してくれることを楽しみにしています。
向島東中学校 校長 竹田 久美子