京都市立学校・幼稚園
最新更新日:2025/08/01
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ともに 〜 つながろう 創り上げよう 〜

人権と性のはなし 温かい学校,そして社会

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 大人が子どもに話をするとき,相手の気持ちを考えるよう促す場面がよくある。

「言われた人の気持ちを考えてごらん。」
「された人は,どんな気持ちになるかな。」

 いろんな人と共に過ごす社会生活の中で,互いを大切にするために,その視点はとても大切だ。

 特に自分がマジョリティ(多数派・主流派)の場合は,その視点を大事にしながら,マイノリティ(少数派)の思いを受け止めたい。

 例えば,自分は体と心の性が一致している”シスジェンダー”だとする。
この社会では,マジョリティの立場である。
けれど,想像してみよう。
もしそれが,マイノリティの立場だったとしたら…。

「体は男で,心まで男なの!?変なの。」
「心が女なら,体は男であるべきでしょ!」
「体と心の性が同じなんて,なんか気持ち悪い…」

 自分をシスジェンダーだと認識している人が,こんな風に言われると”違和感”は無いだろうか。

(自分にとっては,それが当たり前のことなのに…)
(だからと言って,自分の思っている性と違う性を振る舞うなんて嫌だな…)

 こんな風に感じるのではないだろうか。

 話を現実にもどす。
 たとえ話ではなく,現実に性的マイノリティの人々は,日々そんな違和感やストレスにさらされている。
いや,違和感なんてものではない。
 ありのままの自分を,周りの人や親しくしている人,大好きな家族に受け入れてもらえない。それどころか,否定までされたらどうだろうか。
 
 性的マイノリティの人々の話では,子どもの時から自分の性に違和感を抱いくことも多いそうだ。
 そんな風に感じる子どもも,言うまでもなく一人の大切にされるべき人間だ。
まして,社会的に弱い立場の子どもが,容赦なく否定され,その結果自分でも自身を否定するようなことは決してあってはならないし,子ども達がそんなことで悲しい思いを絶対にしてほしくない。

 学校は,どんな子どもも,安心して楽しく過ごせる温かい場所でありたいと思う。

図書のはなし “待つ”ということ

 「待つ」

と聞くと,思いうかべるのは,良いイメージですか?
それとも,あまりよいイメージではないですか?


 この絵本のページをめくると,光溢れる世界でこどもたちが何かを待つ日常の一場面が現れます。
 その光は,まるでこどもたちの心を表すかのように,希望で満ちて見えます。


 もしかすると大人は,「待つ」というと,我慢やイライラすることを連想するかもしれません。
 けれど,子どもにとって「待つ」ことは,何か“楽しみ”を待ち遠しく思う気持ちの方が大きいような気がします。

 「時間に追われて…」
 「効率よく…」
ということばかりにとらわれず,子ども達のようにゆったりと待つ余裕があると,見えてくる風景が変わるかもしれません。


 荒井良二さんの絵本『こどもたちはまっている』 でした。
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