3枚の写真,一見してなんでもない写真ですね。でも,これが子ども達をものすごくほめたくなる写真なんです。少し長い文になりますが,子ども達をほめてもらうためにぜひ最後までお付き合いください。
問題はこの写真を撮った時間と本校の時間割が関係しています。撮った時間は1枚目が10:35,2枚目が1分後の10:36です。(本校の教職員はこの時点で子どものすごさがわかるのではと思います)
本校の中間休みはちょうど10:35にチャイムがなります。でも,1枚目の写真に写っているのは体育のために並んでいる2年生だけです。他の子たちは2分くらい前に運動場を去って教室に向かっていました。
昨年まで,別になんでもない見慣れた風景でした。なぜかというと本鈴チャイムがなる3分前に音楽が鳴っていたので子ども達は条件反射で教室に向かっていたからです。(そのくせがついているだけでも十分すごいことなんですが)
今年はプログラムチャイムの機械を新しく買い替えたため,まだこの「3分前音楽の設定」ができていません。4月最初の子ども達は音楽が鳴らないので本鈴チャイムが鳴ってからワーッという感じで運動場から帰ってきていました。「音楽鳴ってないし仕方ないかあ。」…と何日間か思っていましたが,ちょっと寂しい。心の奥に「修二の子は時計を見て動くこともできる力が育ってるはず。」そんな思いがあったからです。
そんなわけで先週の木曜日,休み時間終了のチャイムが鳴る1分前にこんな校内放送を入れてみました。
『はい皆さん,校長先生です。今時計を見てください。もう少しでチャイムがなりますね。皆さんは3月まで音楽を聞いてすぐに動けていて素晴らしかったですよ。今はチャイムの設定が終わっていないので音楽は鳴らないけれど,時計は見えるよね。誰かが時計で時間を見て周りの人に教えてあげたら,音楽がなくても前みたいに行動できるのではないかなあ。高学年の人は特にできると思うなあ。』
子ども達,その放送でバタバタと帰ってきました。
さて,翌日の金曜日。6年生を先頭に子ども達が2分くらい前にザーッと運動場から帰ってきました。びっくりもしましたが嬉しくて玄関ホールで待ち構え,子ども達をほめました。担任の先生のタイムリーな声かけもあったと思いますが,自分たちで時計を見て帰ってきた子ども達が素晴らしい。
そして,本日の3枚の写真です。
10:35には校庭に誰もいなくて,それどころか体育の授業が始まっている。「6年生は今どんな感じかなあ。」と思ってすぐに階段をのぼって撮った写真が2枚目と3枚目です。。。すごいですよね。両方のクラスとも,すでにめあても書いてあるし,授業も進んでいました。チャイムが鳴って1分後の写真と思えないですよね。でも,1分後なんです。
最後まで読んでいただいてありがとうございました。いかがですか?子ども達をほめたくなっていただけましたか?ぜひほめてやってください。先頭になって帰ってくる6年生も素晴らしいし,声をかけられていっしょに帰ってくる他学年も素晴らしい。
『子どもの行動を変容させる一番の薬は「ほめること」』と言われます。
今日の職員会議でも教職員に向かって『HPを見て,明日ぜひ子ども達をほめてください。』と伝えるつもりです。
そんなわけでこんな時間に必死にHPを挙げました。
明日からの子ども達の成長も楽しみにしたいと思います。