最新更新日:2024/11/01 | |
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3月11日 東日本大震災から10年 その1
●「3・11東日本大震災」から10年目
2011年3月11日に発生した東日本大震災から10年が経ちました。この大震災により,家屋の倒壊,火災,そして大津波,福島第一原子力発電所のメルトダウン発生で甚大な被害が出ました。10年経ちましたが,今も住んでいた場所から避難し生活されている方がは4万人を超え,行方不明のままになっている大切な人を探している方もおられ,復興途中の場所も存在します。亡くなられた方にあらためて哀悼の意を表するとともに,多大な被害により,今も様々な辛い思い,悲しい思いをされている方々にお見舞い申し上げます。 ●震災後の高校生の活動 大震災発生後の翌年,美術を専門に学んだり部活動に取り組んでいる高校生が,何か被災者の心を癒し力になることができないかを考え,「高校生が架ける虹のアートプロジェクト」を立ち上げました。このプロジェクトには,宮城県宮城野高等学校美術科,東北生活文化大学高等学校美術・デザイン科,宮城県仙台二華中学校高等学校美術部,北海道おといねっぷ美術工芸高等学校とともに,本校生徒も共同で参加しました。本校では,生徒会が「あなたの絵を贈ろう」と呼び掛け,生徒が描いた作品を被災者にプレゼントする取り組みに参加しました。また,本校の代表生徒を夏季休暇中に派遣し,被災地を見学するとともに,宮城野高校の生徒とともに仮設住宅を訪問し,住民の方からお話を聞いたり,アートのワークショップをしたりという活動を行いました。夏季休暇中の本校生徒の代表派遣と,宮城野高校美術科との交流はその後も続き,宮城野高校の生徒が修学旅行で京都に来られる際,秋の本校美工作品展を見学・観覧していただき,学校で本校生徒と交流会を行ってきました。宮城野高校ではこの活動を『復興へ!高校生が架ける虹のアートプロジェクト』という冊子にまとめていただきました。 「京都市立御所東小学校・図工展」 本校生徒の作品も展示
●令和2年度御所東小学校「図工展」
地元の御所東小学校では,「令和2年度図工展」を開催されています。 一昨年度より御所東小学校からお声をかけていただき,小学校の図工展の際に,京都御池中学校の生徒作品とともに,本校生徒の作品も展示していただいています。今年度は成安造形大学の学生作品も展示されています。 小学校の各フロアーには,小学1年生から6年生までの作品が展示されており,小学生の感性や表現力の豊かさに圧倒されます。本校の生徒作品は,日本画,洋画,彫刻,漆芸,陶芸,染織,デザイン,ファッションアートの8専攻の作品を展示していただきました。 下京渉成小学校の図画工作展と同様に,小学生の作品とともに,中学生,高校生,大学生の作品を共に展示し,小学生の皆さんや保護者の方々に鑑賞していただける機会をつくっていただき,感謝しております。 また,御所東小学校では,新型コロナウイルス感染症により,多くの人々が不安やしんどい思いをしている状況の中で,みんなで一緒に乗り越えようというメッセージ「共にのりこえ共に歩もう」を絵とともに表現し,先日来,河原町丸太町の交差点側に掲示をして多くの人々の眼に届くようにされています。素晴らしい取り組みです。この作品の制作にあたっては美術の教員でもある本校の副校長がアドバイスさせていただきました。地元の他校種の学校と様々な連携をさせていただくことは,本校の教育活動にとって大変ありがたいことだと考えております。 10日(水) 1年生総合的な探究の時間「探究1」森美術館とのオンライン研修
●研修旅行予定先とのオンライン学習
今年度から1年生は,関東方面への美術研修旅行を計画していましたが,コロナ禍で実現できなくなりました。しかし,研修旅行で訪問する予定であった美術館のご理解,ご協力により,オンラインで美術の探究学習をすることが実現しました。 先日は,東京富士美術館と「展覧会をつくる」という学習を行い,学びの過程で美術館の学芸員の方に,お話やご指導をしていただきました。最後の発表会では丁寧な講評をいただきました。 ※東京士美術館との連携によるオンライン探究学習「展覧会をつくる」発表会→HP記事 ●東京・森美術館との連携によるオンライン研修 10日(水),東京の森美術館のアソシエイト・ラーニング・キュレーター白木栄世さんに講師をお願いしアートについて考える研修を行いました。 1年生がマルチホールとアクティブラーニングルーム2会場に分かれて入り,森美術館の白木さんとZoom を使って,3か所をオンラインでつなぎ,複数画面で様子を映しながら進めました。 白木さんから森美術館の紹介,アーティストの取り組みや現代アートについて講義をしていただき,1年生がこれまで探究で学んできたこととも関連付けて,今日の研修のねらいを説明していただきました。そして本日のグループワークディスカッションのテーマとして「アートとは何か?」という課題を出していただきました。各グループで付箋紙と模造紙を使いながらディスカッションを開始。グループワークの途中で,白木さんと各グループのタブレットをつなぎ,グループごとに個別に白木さんと対話しながら進めました。最後に3元中継で発表会を行い,白木さんに丁寧に講評していただきました。白木さんは,エデュケーションからラーニングへという問題提起をしながらお仕事をされています。一方通行の伝達ではなく,同じ場でともに学ぶことの重要性を今回の研修で改めて感じました。 ICT機器をフルに活用し, ・東京の美術館とつないだ学びができたこと ・約90名の生徒が,同じ時間帯に,一人一人の気づきや考察, グループでの協働の学び,1学年全体での学年全体での学びを 多様に組み込めたこと ・コロナ禍で予定通りできなかった研修旅行を違う形態の学びとして 実現できたこと 素晴らしい,新しい学びのスタイルを創り出すことができました。 ※写真 会場1:マルチホール 会場2:アクティブラーニングルーム キュレーター白木さんの講義 テーマ「アートとは何か?」の提示 マルチホールでグループ発表 アクティブラーニングルームでのグループ発表 グループワーク,ディスカッション 各グループと白木さんとのオンラインでの対話 「京都市立下京渉成小学校・図画工作展」 本校生徒の作品も展示
●令和2年度下京渉成小学校 図工作品展
本校は,2023年4月に京都駅東部に新築移転の予定ですが,地元の下京渉成小学校,下京中学校と教育活動の連携を進めようとしています。 下京渉成小学校では,図画工作展を体育館を会場に開催されており,本日見学に行かせていただきました。1年生から6年生までの図画工作の作品展に,京都市立芸術大学の学生作品,下京中学校の生徒作品とともに,本校の生徒作品も展示していただけることとなり,日本画,洋画,彫刻,漆芸,陶芸,染色,デザイン,ファッションアートの8専攻の作品を展示させていただいております。 小学生の皆さんはタブレットや,プリントを持参し,熱心に鑑賞されていました。美術を通じて,小学校・中学校・高等学校・大学がつながって,感性,創造力,表現力を磨く学びの場ができることはとても素晴らしいことだと考えています。 2年専攻実習 デザイン専攻の課題作品「意見広告」を展示 今私が世界に言いたいこと
●2年デザイン専攻 課題作品「意見広告」
「今,私が世界に言いたいこと」というテーマで意見広告の作品です。社会課題をしっかりとらえ,コピー(文章)とイラストや写真をどう効果的に組み合わせるか,広告を見る側にどのようにメッセージを届けるか,よく考察,研究し制作しました。 2年専門科目「実習1」 専攻実習の様子
●2年生 専攻実習「実習1」
2年生の各専攻の実習の様子です。3年生の「実習2」で引き続き制作する専攻もあります。デザイン専攻は,校内の展示室にポスター作品を展示し相互鑑賞をしています。 ※日本画専攻 植物画 洋画専攻 自画像 彫刻専攻 人体塑像 漆芸専攻 カトラリー 陶芸専攻 古陶磁模写 染織専攻 ろうけつ染め デザイン専攻 ポスター制作 ファッションアート専攻 スカート制作 3月5日 啓蟄
●啓蟄
3月5日は,二十四節気の「啓蟄」(けいちつ)。寒さが和らぎ,春の陽気になってきて,土の中から虫たちが動き出す季節。 虫は見つけられませんでしたが,学校の中のあちらこちらの春の訪れを感じられるようになりました。鴨川の水音も,軽やかに聞こえます。 あと二十間ほどすれば「立春」。桜だよりも届き始めることでしょう。 2年専門科目「表現基礎2」 動物×○○な世界
2年生の「表現基礎2」では,「動物×○○な世界」というテーマのに取り組んでいます。
自分の好きな動物をモチーフに想像の世界を表現する課題です。これまで学んできたことをもとに,自分なりの魅力的な画面構成,表現ができているか,素材,画材の特性を生かした表現ができているか,というねらいに沿って制作を進めています。 4日 1年生「学年末考査」 始まる
3月に入って暖かい日がなりました。グラウンド鴨川寄りのところにある椿が次々咲いています。
今日,4日から1年生は学年末考査。2年生の学年末考査は来週10日(水)から始まります。 1年総合的な探究の時間「探究1」 東京富士美術館との連携授業「展覧会をつくる」 研究発表会
1年生総合的な探究の時間「探究1」では,「展覧会をつくる」という課題研究をしてきました。この課題研究は,東京富士美術館のご協力により,事前の学習から丁寧に講義,ご指導をいただき,進めてきたものです。課題研究をする上で,東京富士美術館より寄贈していただいた素晴らしい所蔵作品の図録を活用させていただきました。
すでに1年生2クラスが発表会を終えていましたが,3日が最終クラス。各グループが,東京富士美術館所蔵の作品からテーマ設定をして,コンセプトや対象,開催時期をしっかり考えながら企画案を作成し,美術館の模型を製作して展覧会の展示方法をプレゼンしました。 アクティブラーニングルームを会場に,Zoom で東京富士美術館の学芸員・平谷美華子さんに発表を見ていただきながら,丁寧な講評をいただき,立派な発表会となりました。発表会は一つの到達点ですが,これまで課題研究に取り組む中で学んできたことを大切にしながら,新たな学びに活かしてほしいと思います。 |
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