最新更新日:2024/06/10 | |
本日:16
昨日:69 総数:351596 |
親子でルール作り
以前,2人の方から同じ話をお聞きしました。それは,経済協力開発機構(OECD)による15歳の生徒の学習到達度調査(2018年調査)において,授業や宿題でデジタル機器を活用しない生徒が79の参加国・地域の中で第1位という結果であったこと。しかし,学習以外でゲームやチャットでなどで毎日デジタル機器を使う生徒は,第1位という結果だったというお話でした。私はドキッとしました。デジタル機器の活用については,学校でも学習の中でどんどん取り入れていかないといけないと思いました。
先日,PTAの家庭教育学級で「情報モラル講座」があり,京都市情報モラル市民インストラクターの菅原邦美さんのお話をおききしました。子どものネット依存とそのために大人がすることのお話でした。そのお話の中で心に残ったことをお知らせします。 ○子どもがゲームの実況などのYou Tubeに引き付けられるのは・・・ →しゃべり方がため口を崩したもの,そしてあおるような言葉遣いも要因の一つ。 ⇒普段は止められるような言葉遣いに,子どもがひかれてしまう。 ○「ソーシャルゲーム依存」なぜゲームをやめられないのか・・・ →ゲームをする 〈ハラハラ ドキドキ 不安感〉→クリアする 〈心地よさ〉→ ドーパミン(快感ホルモン)の大量放出→心地よさの記憶「またやりたい」 →更なる刺激を求める「もっともっと」 ⇒ このようにゲームは,はまるように作られている ○子どもは,自らやめる力が弱い →ヒトには感情をつかさどる「大脳辺縁系」と理性をつかさどる「前頭前野」がある。大人はどちらも発達しているので,したいことがあっても理性で我慢をすることができる。でもこどもは,「前頭前野」が十分に発達していないので,したいことがあるとなかなかやめられない。 ⇒その為に周りの大人の関わりが必要 □まわりの大人ができること 子どもと共にルール作りを 子どもと一緒に!が重要 保護者による使用制限機能(ペアレントコントロール)をする ゲームのレーティング(年齢制限)の確認を保護者がする 利用時間の制限 等 ■してはいけないこと いきなりスマホを取り上げること イライラ・暴言・暴力などの禁断症状が出る →意欲をなくし,何もしなくなる 子どものすべてが詰まっているので憎しみは親に向かう このようなお話をお聞きしながら,子どもを取り巻く周りの大人がどう関わるかが大切だということを再確認しました。子どもが将来,ネット依存にならないためにも,ネットの世界よりも現実の世界が楽しくて自分の居場所がある心地よい場であることを実感してほしいと思います。また,私たち大人がスマホ利用のお手本を見せることも大切ですね。 もし,何かお困りのことがございましたら,何なりと学校へご相談ください。 人と人とのつながり
数年前,福岡に住んでいた友人が,「今の小学生て,すごいね!」と言っていました。「そうか?なんで?」と尋ねると,ある小学校の様子を話してくれました。福岡の中心部にある小学校の前を通って,その友人は通勤していました。毎日,小学生が校門に立ち,道行く人々に「おはようございます!」と元気に挨拶をしていたそうです。友人は,自分たちが小学生のころ,そんなことはしていなかった,今の小学生はすごいなと思いながら通勤していたそうです。
私は,ぜひその学校の様子を見たいと思い,ちょうど出張で九州に行ったとき,その学校を訪問してきました。朝,8時前には高学年の子どもたちが2か所の校門に立ち,登校してくる小学生だけでなく,道行く人々に大きな声であいさつをしていました。私はその姿を見て,とても感動しました。そこの小学校では,児童会活動の一環として取り組んでおられたとのことでした。 私は朝,地域や保護者の皆様とともに,登校指導のために北山新町の交差点に立っています。地域や保護者の皆様も,本校の子どもだけでなく道行く人々にも大きな声で「おはようございます。」「いってらっしゃい。」と声をかけてくださっています。私も,「おはようございます。」「いってらっしゃい。」の声かけをしています。 もちろん元町の子どもたちは挨拶を返してくれます。でも,当初,道行く人は,「えっ」という顔をされる方もたくさんいらっしゃいました。急に声をかけられたら,当然ですよね。でも,日がたつにつれて,会釈を返してくださる人,小さな声であいさつをしてくださる方,自転車に乗りながらも大きな声であいさつをしてくれる高校生,向こうから挨拶をしてくださる方・・・今は挨拶を返してくださる方がほとんどです。 最近の大人社会は,直接話すことよりも,ラインやメールでの会話が多くなってきているように思います。人とつながることにかわりがないのですが,やっぱり人と人とのつながりは,直接,顔を見ながら,その場の空気を共有した方がいいなあと思ってしまいます。人間が古いのでしょうか・・・ どこの誰かも存じ上げない方々との,朝の数秒のコミュニケーション。毎日ちょっと楽しい私の時間です。 魔法の言葉
教職員の研修として,「ペップトーク」のお話をお聞きしました。皆さん,ペップトークという言葉を聞かれたことはありますか?
「ペップトーク」とは,アメリカでスポーツの試合前に監督やコーチが選手を励ますために行なっている短い激励のスピーチだそうです。そういえば,テニスの試合中にコーチの話を聞いて,その後の試合運びが変わった選手がおられたことがあったかと思います。ペップトークは目の前の人を元気づけ,勇気づける魔法の言葉だそうです。 例えば,子どもが何かをしようとしている時, ○○ちゃんならきっとできるよ!〈存在〉 →手伝ってくれて助かる!〈行動〉 →最後までやり切ってすごいね!〈結果〉 という相手を承認する言葉かけと, ○○ちゃんには無理!〈存在〉 →なんでできないの!〈行動〉 →やっぱり,できないの!〈結果〉 という相手を否定する言葉かけでは,子どものやる気は全く違ってくると思います。私たちの目の前にいる子どもたちだけでなく,様々な人に相手を承認する言葉かけを増やしていきたいと強く思いました。 また,行動の指示を, 「してほしくないこと」+否定形から「しよう」と変換することで行動は大きく変わってきます。例えば, ミスするな → 丁寧にいこう 遅刻するな → 家を10分早く出よう 忘れ物をするな → 持ち物を確認して では,「あわてるな」は,どう変換したらよいでしょうか。例えば,落ちついていこうなどでしょうか。 子どもたちへの言葉かけを少し変えてみることで,子どものやる気が大きく変わるかもしれませんね。 |
|