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最新更新日:2024/06/19 |
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「あう」
いよいよ5月を迎えようとしています。堀川高校の正面玄関は,葉桜の緑とキリシマツツジの紅に彩られています。今日は堀川通りを散歩する小さな子どもがお母さんとともに足を止め,暖かな陽を浴びながら木々の様子とその背後を見上げていました。
臨時休業期間が5月17日まで延長されました。3月の初めから数えてもう2か月以上も平常の登校ができないことになっています。また,その後にいつ登校を再開できるかどうかはわからない状況です。 学校という場には,生徒がいて先生がいる。授業では,生徒が声をあげ先生が応答する。またその逆も。ホームルームでは生徒が語らい先生が見守る。時には生徒も先生もいっしょになって言葉を交わす。それがあたりまえ。直接的な場面で頭を寄せあい,考えを述べあい,学びあい,冗談を言いあい,心を通わせあう。「あう」という双方向のやりとりがあらゆるところにあふれ,それを通して自分の居場所を認識したり,振り返ってみたり,新しい自分に出会ったりする。同時に他の人の個性に気づいたりもする。たとえ1人で座っていても,このBIG BOXにいれば周囲の人と空間と時間を共有している。そんな,みなさんにとって大きな意味があったであろう学校生活から離れざるを得ない状況が続いています。1年生の22期生たちは,そんな堀川での高校生活に期待し待ち遠しく思いながらも,なかなかスタートできない状況です。 私たちはそんな中でも,なんとかみなさんの健康状況を把握したり学習課題を提示したくて,moodle等のツールを駆使して発信しています。担任や学年主任の先生たちは,みなさんの“今”を必死に想像しながら声や思いを届けようと,電話をかけたり通信を発行したりしています。教科を担当する先生たちも,自宅学習にふさわしい教材の作成に励んでいます。学力定着に向けた課題,教科書の進度に合わせたワークシート,知的好奇心をくすぐる問い,自宅で体を動かすことを応援する資料,など。もちろん,みなさんも教科に関する質問やホームルームへの投稿で応えようとしてくれている。本当にありがたい。 しかし現状では,学校は発信者としての立場が強く,みなさんは受信者であることが多い。平常の学校であたりまえに行われる「あう」が圧倒的に少ないことにモヤモヤしていることかと思います。もう少し補足説明がほしい,この問いのヒントがほしい,相談に乗ってほしい,先生に声を直接伝えたい,など,さまざまな思いも抱いていることでしょう。ぜひ,みなさんの声を学校へ届けてください。 連休明けから,感染拡大に最大限の留意をした上で,必要な人には学校で個別に先生と話すことができるようにしたいと考えています。現在,その体制を整えています。担任の先生からのmoodleでの案内を待っていてください。私たちもみなさんの声を聞きたいと思っています。“一方通行”を少しでも解消して,みなさんの生の声を聞きたいというのが私たちの思いです。少しでもお互いに「あう」を実感したいと思っています。 橋詰 忍 ![]() 休業期間中の取組 20期生(3年生)
新型コロナウイルス感染拡大防止のための休業期間が続くなか,本校では各学年の生徒に対し,学年主任とクラス担任を中心に様々な声掛けをしています。
特に受験を控えた3年生に対しては,生徒がこれまでの成果を振り返りつつ,自らの進路を真摯に考え道を切り拓く一年となるよう,生徒に寄り添った丁寧な指導を展開しようとしています。 そこで今回は,3年生である20期生へ向けたメッセージを,※moodle上に掲載した学年通信から抜粋(一部改変)してご紹介します。 ★今後21期生(2年生),22期生(1年生)に対する取組も順次ご紹介します。 ※moodleとは,堀川高校が導入しているオンライン学習支援システムの名称です。 --------ここから-------- 5/6(水)まで臨時休業。予定されていた登校日がなくなり,また,みんなと会えない日々が続くことになりました…。残念…。〔略〕以前にもお伝えしましたが,やはりするべきことを粛々とやっていくしかないですね。応援しています! □ するべきこと (1) HP,moodleのチェック この期間,学校からの連絡は基本的に上記の2つを通してお伝えします。毎日必ず目を通しましょう。moodleに関しては,14日に発送した書類の中に「オンライン学習支援システム【moodle】を使った家庭学習にあたって」というプリントがありますので,まずはそれをしっかりと読んでください。 「1日の始まりはHPとmoodleのチェック」を習慣に! (2) 健康観察,学習記録 4/9(木)に配布した「健康観察票」と「学習記録表」には,必要事項を毎日記入してください。moodle上にも同じ情報を入力するフォームがあります。それぞれの指示に従って入力してください。確認のために担任の先生が電話をかけることがあります。 (3) 学習 各教科からmoodleを通して様々な連絡,課題が提示されています。こちらも毎日確認を。これまでの学習と授業再開後の学習をつなぐために,各教科の先生が練りに練ってくださった内容です。有効に活用しつつ,苦手分野の復習なども自分の学習計画に取り入れていきましょう! □ 生活のリズムを崩さずに・・・! 上記のことをやっていくために一番基本となるのは「安定した生活リズム」。既にお知らせした時間割について,講座や担当の先生など詳細は学校再開後にお伝えしますが,なかなかリズムがつかめない人は1週間の時間割通りに学習を進めてみてはいかがでしょう?8:30から始めて,50分勉強して10分休憩。12:35からお昼ごはん。13:20から午後の学習。16:10まで。最低限このリズムさえ崩さなければ学校再開後も大丈夫。逆にこのリズムが崩れている人は必ず明日から戻しておいてください!学校が再開されたときに備えておきましょう! □ 医学科ガイダンス,推薦・AO入試 医学科志望者と推薦・AO入試志望者それぞれに対して,さらに考えを深めるための投げかけを行いました。この期間中に自分の考えをより具体的なものにしておきましょう。 --------ここまで-------- 以上のように,本校では,個々の生徒の体調を把握するとともに,生徒が教科の学習を遅滞なく進められるよう,オンラインでの健康観察・教材の配信を行っています。これに加え,平常時の学校生活に則した学習・生活習慣を維持し,生活上の不安をできるだけ払拭できるよう,オンラインでの定期的なメッセージ配信や電話での個別の面談も行っています。今後も生徒の学習をサポートするため,オンライン・郵送・電話相談を含めた学習支援環境のさらなる整備に努めます。 ![]()
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