朱雀中学校の皆さん、こんにちは。いかがお過ごしですか。上の写真は、朱雀中の玄関にいる金魚とグランドから見える空です。金魚も青空も皆さんを応援してくれていますよ。
KBS京都で放映された「がんばれ!京都の子どもたち」を見ましたか?家庭学習の参考になると思いますので是非見てくださいね。復習のために、他学年の放送を見てもいいですね。
国語教科書の初めにはどの学年も「詩」の学習があります。1年生は野原の仲間が歌をうたう「野原はうたう」、2年生は見えない明るい未来をうたう「見えないだけ」、3年生は複雑な春の気持ちをうたう「春に」、が掲載されています。家庭学習をする中で、これらの詩はもうすでに読んだことと思いますが、発展課題として詩の創作をしてみてはいかがでしょうか。(「がんばれ!京都の子どもたち」でも言われていましたね。)1年生は、野原の生き物になって詩を作りましょう。2、3年生は比喩や対句、体言止めを使って、今の気持ちを表現してみましょう。
春の歌といえば、昔の人たちも和歌という形で自分の気持ちを表現していました。平安時代に作られた在原業平(ありわらのなりひら)の春の和歌を紹介しましょう。
世の中に 絶えて桜の なかりせば 春の心は のどけからまし
(口語訳 世の中に全く桜がなかったなら、春の気持ちはのどかなものだったのに)
桜が咲いた、散ったと、桜の様子に振り回される人の心を逆説的に歌っています。平安の昔から、桜の花を観賞することを人々は好んでいたのですね。桜の花が存在しない日本の春は考えられないですね。
それでは今回は、在原業平(ありわらのなりひら)についての問題です。
(1)在原業平が主人公とされる歌物語のタイトルは何でしょう。
ア、伊勢物語 イ、枕草子 ウ、更級日記
(2)在原業平がモデルとされる「源氏物語」の主人公は何という名前でしょう。
ア、在原皇子 イ、光源氏 ウ、平清盛
(3)在原業平が作った歌で、百人一首にも入っている歌はどんな歌でしょう。
(4)在原業平もその一人である平安時代初期の六人のすぐれた歌人を何といいますか。
答え(1) ア 紹介した「世の中に・・・」の歌も「伊勢物語」に出ています。
(2) イ 「源氏物語」は主人公「光源氏」の恋愛や生涯を描いている長編小説です。
(3) ちはやぶる神代もきかず竜田川からくれなゐに水くくるとは
(百人一首大会でも大人気の札ですね。)
(4)六歌仙(ろっかせん)
紀貫之が「古今和歌集」仮名序で六人の名をあげています。他は、僧正遍昭(そうじょうへんじょう)、喜撰法師(きせんほうし)、大伴黒主(おおとものくろぬし)、文屋康秀(ぶんやのやすひで)、小野小町(おののこまち)の六人です。