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最新更新日:2024/06/13 |
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平成31年度 第40回入学式![]() ![]() 京都市教育委員会学校指導課、本校PTA会長・副会長、美工交友会、京都パレスライオンズクラブ、銅駝自治連合会よりご来賓をお招きし、多数の保護者がご臨席くださいました。 写真1 玄関 2 お祝いパネル 3 各方面からいただいた祝辞 4 学校長式辞 5 新入生宣誓 6 学級担任紹介 平成31年度 第40回入学式 式辞![]() 東山の稜線から明るい日差しがとどき、まさしく桜花爛漫の季節、通り過ぎた雨で花の色が鮮やかに映る今日の佳き日、京都市教育委員会をはじめ、PTA会長・役員の皆様、平素より本校にご支援をいただいております美工交友会、京都パレスライオンズクラブ、銅駝自治連合会のご来賓の皆様、そして、多数の保護者の皆様のご臨席を賜り、平成31年度、京都市立銅駝美術工芸高等学校、第40回入学式を挙行できますことは、誠に大きな喜びであり、本校教職員を代表いたしまして、心よりお礼申し上げます。 ただ今、93名の新入生の入学を許可いたしました。まずは、新入生の皆さん、ご入学、おめでとうございます。教職員一同皆さんを、大切にお迎えしたいと思います。 保護者の皆様、本日はお子様のご入学、誠におめでとうございます。お子様のご入学を心よりお祝いいたします。お子様が本校を志望されるにあたり、保護者の皆様が本校の教育をご理解いただき、進路実現を目指すお子様を励まし、ご入学までお導きいただきましたことに感謝申し上げます。これからの三年間、教職員一同、力を尽くしてお子様の成長を支援してまいります。どうかご理解、ご協力を賜りますようおい申し上げます。 本校は、明治13年、1880年に、「京都府画学校」として創立され、今年で140年目、現校地で銅駝美術工芸高校として開校してから40回目の入学生を迎えることとなりました。長い歴史と伝統をもつ本校を卒業された諸先輩方は、美術界、産業界、教育界ほか、各方面で活躍されておられます。皆さんは、本日、晴れてこの歴史と伝統のある学校の生徒になりました。銅駝美術工芸高校の生徒として、しっかりとした自覚と誇りをもって、志高く学習に取り組んでほしいと思います。皆さんは、今、期待と不安の交錯する気持ちでこの場所に臨んでいると思います。その新鮮な感覚を大切にして第一歩を踏み出してください。 さて、学校のそばを流れる鴨川の河畔は、今を盛りに桜が咲き誇っています。桜は、春に花を咲かせるために、何ヶ月も前から桜の樹の中でその準備をするのだ、と言うことを聞いたことがあります。桜の花は、開花してから散るまで約2週間ほどでしょうか。その2週間ほど人々の目を楽しませる桜の開花には、桜の樹がずっと前の季節から命の営みを続けてこなければ実現しないのです。桜色の糸を染めるには、桜の樹が花を咲かせようと時間をかけてその力を全身にみなぎらせてきた時に、その樹の枝や皮を伐って使うのだそうです。京都在住の染織作家、志村ふくみさんは、そのことを『色を奏でる』というエッセイのなかで書いておられます。志村さんは、ある人が本を見ながら草木染めしてみたが思うような色にならなかったということを聞いて、「私は順序が逆だと思う。草木がすでに抱いている色を私たちはいただくのであるから。どんな色が出るか、それは草木まかせである。ただ、私たちは草木のもっている色をできるだけ損なわずにこちら側に宿すのである。雪の中でじっと春を待って芽吹きの準備をしている樹々が、その幹や枝に貯えている色をしっかり受けとめて、織の中に生かす。その道程がなくては、自然を犯すことになる」とその思いを述べられています。日本国内だけでも数百種類あると言われる桜。言わずもがな、同じ桜の樹は2本とこの世にはありません。数知れない桜の樹は、根付いた場所、日差しや雨や、風や雪、それぞれの環境の中で、自然の力を吸収してエネルギーとし、生きています。私は、人間も同じではないかと思います。人はこの世に生を受けて、あまたの力をいただきながら様々な環境の中で命の営みを続けてきています。銅駝に入学した皆さんは、これから銅駝の高校生活の営みの中で、皆さん自身の色を出すのです。皆さんは、すでにひとり一人、自分の色を出す力をもっています。もし色が変わるとすれば、それは皆さん自身の中から湧き起こった力で変わるのです。私たち教職員の役割は、そのお手伝いをすることです。今までの色にこだわる必要はありません。どうか新しい色を創り出してください。加えて大切なことは、この世に二人として同じ人間はいない、人は多様で、ひとり一人がかけがえのない存在であるという重みを忘れてはならないということです。奇跡のような縁で、93名の新しい生徒がこの銅駝に入学しました。この不思議な縁に感謝し、人が多様であることの素晴らしさを理解して、自分と異なる人を受容し、向き合い、対話することを疎かにしないでください。 志村ふくみさんは、植物を使う作家として、植物を単に色を作るための材料とするのではなく、命あるものとして尊び理解し、その植物の大切なものを生かし切ることを追求されています。厳し謙虚な姿勢で制作に臨む志村さんは、文化勲章を受章された陶芸作家の富本憲吉さんから、かつて次のように言われました。「工芸の仕事をするものが陶器なら陶器、織物なら織物と、そのことだけに一心になればそれでよいか、必ずゆきづまりが来る。何でもいい、何か別のことを勉強しなさい。」「画家がただ絵だけ描いていたらそれでよいと思う人はいないだろう。」「あなたは何が好きか。文学ならば、国文学でも仏文学でも何でもよい。勉強しなさい。私はこれから数学がやりたいと思っている。若い頃英国に留学したとき、建築をやりたいと勉強したが、それが今大いに役立っていると思う」と。その言葉を志村ふくみさんは重く心にとどめ、制作する際の軸としてきたと『一色一生』という著書に書かれています。銅駝では、美術の専門的な学びをじっくり取り組むことができます。しかし、美術の学び、あるいは、作品の制作だけをする学校ではありません。普通科の科目、総合的な探究の時間、学校行事やホームルーム活動、生徒会活動、国際交流、社会とつながる課題研究など多様な学びがあります。アートを学ぶとともにアート以外の学びも主体的に取り組んで総合力を身につける、それが銅駝美術工芸高校の教育です。今日からその学びがスタートします。 皆さんが学校生活を過ごす本校の本館は、昭和初期に改築された銅駝小学校の建物です。今年は、全国に先駆けて京都で小学校が設立されてから150年目。京都では、明治維新の翌年1869年から、地元の人々の教育に対する熱い思いと資金供出の中で小学校が建設されました。銅駝小学校の前身、「上京第三十一番組小学校」もその最初の年に設立されました。昭和に改築された本館は、その後、数多くの子どもたちの学び舎として大切に使われ、戦後銅駝中学校として引き継がれました。ひとりひとりの人生にとって、また社会にとって「学校」はとても大切な存在です。 ・ 「学校は希望を創るところ」だ、 そう私は考えています。 学校は人と出会い、学びと出会い、時には悩みや課題と出会いながらも、自己を磨き、変革していくところ、そして未来の自分に向けて可能性を広げるところです。戦前から多くの人々の学び舎として歴史を重ねてきたこの場所で、皆さんが、「見る、感じる、考える、表現する」という素晴らしい営みを旺盛に進め、皆さんらしい「希望を創る」3年間になることを願い、式辞といたします。 平成31年4月8日 京都市立銅駝美術工芸高等学校長 吉田 功 4月5日(金) 「学校教育の重点」の説明及び教員研修報告![]() 高等学校の教育については、 ・学校教育目標や育てようとする資質・能力に根差した 授業改革を推進する ・計画的な支援により「主体的に学習に取り組む態度」の 育成に取り組む ・新しい学習指導要領や高大接続改革を見据えた 計画的な学校改革を推進する を3つの柱として「自ら学ぶ力」「自ら律する力」の育成を進めます。 この職員会議では、昨年度10年目研修に取り組んだ教員の研究報告も行い、校内で研修を行いました。対象教員2名のうち普通科教員1名はすでに昨年度末に実施しており、今回は美術工芸科教員:藤田雅史教諭の報告でした。テーマは「対話や協働学習、ICT機器の活用を通じた学びあい、他者や自己理解を深めながらイメージ力、表現力を高め、様々な視点で構成できる力を育てる」でした。 すでに報告をした国語科:武裕子教諭のテーマは「内省を通じて自己理解を深め、自主的に学ぶ生徒を育てる」でした。 「学校教育の重点」でも示されている学びの転換、授業改善に合致した2名の研究に学びながら、学校全体として、質の高い授業を目指してまいります。 ![]() 平成31年度(2019) 第40回入学式のご案内![]() 日時 4月8日(月)9:30開式 場所 本校記念棟3F 体育館 ○新入生は、 9:10までに登校し 自分のクラスを確認の後、ホームルーム教室へ ○保護者の方は、 9:25までに直接式場へお入りいただき ご着席をお願いいたします。 式場へのご入場は8:45以降とさせていただきます。 8:45までにご来校いただいた方は、本館2Fの 25号教室を控室としてご利用いただけます。 2019 桜 週末いよいよ満開か![]() ![]() ![]() 鴨川河畔は、桜のトンネルができつつあります。 学校の桜のつぼみも週末には開き、週明けは桜満開の中の入学式となりそうです。 4日(木)新転任教職員対象 校内 iPad研修会![]() 新転任教職員の校内オリエンテーションは2日に実施しましたが、本日4日、新転任教職員対象のiPad研修会を開催しました。 校内のデジタル教育推進委員会が主催し、本校での校内WiFi環境整備、iPad導入の経過とその実践について説明した後、簡単な操作の研修を行いました。 本校は、校内WiFiを整備し、生徒一人ひとりが自らのデバイスを教具として持参する(BYOD)の環境を作っています。赴任された先生にもiPadを活用していただけるよう、今回は、iPadの基礎的な使用方法の研修が中心でした。 定期的にこのような研修を行うことで、学習方法の幅をさらに広げ、教育活動をより良いものにして行きたいと考えています。 第2回の研修は、4月後半に開催する予定です。 4月 新年度スタート![]() 8日(月)入学式(9:30〜) 始業式・対面式(13:30〜) 9日(火)仮時間割発表、クラス写真撮影 身体計測・視力測定 聴力・眼科・耳鼻科 10日(水)第1回進路講演会 1年生文化祭説明会 1年生携帯教室 1年生図書館オリエンテーション 2年歯科・内科 1年心電図 11日(木)新入生歓迎会 1年歯科・内科 交通安全講習会 クラブ活動体験(〜18日) 12日(金)仮時間割授業開始 3年歯科・内科 15日(月)図書館開館 クラブ登録(〜18日) 16日(火)1年美術入門研修 18日(木)本時間割発表 19日(金)クラブ代表者会議 学校経理の日 22日(月)本時間割授業開始 3年大学給付金等説明会 24日(水)前期生徒会役員立会演説会・選挙 検尿 25日(木)検尿 26日(金)午前中授業、午後団体鑑賞(大江能楽堂) 27日(土)新旧生徒会執行部・各委員長研修会 平成31年度(2019) 学校経営方針新年度のご挨拶![]() 鴨川河畔の桜がようやく開花し、1週間後には満開の中で入学式、始業式を行えるのではと心待ちにしております。 いよいよ今日から新年度となります。本日元号が発表され、5月からは「令和」という時代を刻むことになりました。 本校が「京都府画学校」として創立したのは、明治13年(1880年)。美術専門教育を行う学校として139年の月日が流れました。明治初年、四条派の画家であった幸野楳嶺が望月玉泉らとともに京都府知事に出した画学校設立の建議書には、「画業は諸々の技術の長で有り、国家にとって極めて有益な業である」と述べられており、絵画を学校という機関で教育することの重要性を訴えていました。画学校の設立が国家にとって重要であるという考え方は、明治初年の国内外の情勢をよく反映していますが、美術、工芸、芸術活動の発展とその社会への影響に強い期待が寄せられ、本校の歴史が重ねられてきました。 昨年京都市では、明治150年記念事業が行われましたが、その一つとして「銅駝美術工芸高校の所属作品展」を開催させていただき、本校卒業の著名な作家の方々の寄贈作品を多くの皆様にご観覧いただきました。また、京都市交通局と連携した生徒の課題研究で「地下鉄の魅力向上」のデザイン・企画提案を行い、具体的なチラシや商品として実現していただきました。今春3月18日から運行されている京都市バス観光系統(洛バス)の車内アートも本校生徒が課題研究として制作に取り組み完成させたものです。美術と社会がつながる教育活動がさらに充実、発展しました。 そして今年は、全国に先駆けて設立された番組小学校ができて150周年。現在の本校の校地は、番組小学校「上京第三十一番組小学校」に源をもつ銅駝小学校、銅駝中学校であったところです。地域の人々の教育に対する熱い思いに支えられて多くの子どもたちが学んできた場所です。その様な場所で教育活動をさせていただいてきたことにあらためて感謝し、2023年、4年後の予定されている京都駅東部崇仁地区への新築移転という次のステージへ歩んでいきたいと考えております。 「学校は希望を創るところ」です。 本校は、明治・大正・昭和・平成、そして令和と、元号で言えば5つの時代をまたいで美術専門教育に取り組んできました。今後も「本校が美術専門高校であること」「本校のような美術専門高校があること」の重みをゆるがせにせず、伝統ある美術専門高校として、今を生きる高校生の豊かな学びを保障し、アートの力で未来を切り拓く青年の育成に努めてまいります。 今年度も本校の教育活動にご理解ご協力を賜わりますよう、よろしくお願い申し上げます。 2019年(平成31年)4月1日 校長 吉田 功 ![]() 学校紹介 歴史と伝統 そして未来へ![]() 本校が、京都御苑内に「京都府画学校」として創立したのは1880年(明治13年)。その後京都市画学校、美術工芸学校と改称し、日本画から出発した専門内容も洋画を加え絵画科、さらに工芸図案科ができ充実しました。明治末年には美術工芸学校の上級教育機関として絵画専門学校(現在の京都市立芸術大学美術学部)が創立しました。大正末年には東山七条日吉町に移転、絵画・図案・彫刻・漆工・建築の5科となりました。戦後、1949年(昭和24年)には、京都市立日吉ケ丘高等学校の美術課程となり、日本画・西洋画・図案・彫刻・漆工の5科が置かれ、後に陶芸科、服飾科が設置されました。創立100周年にあたる1980年(昭和55年)には、現校地、旧銅駝中学校跡地に京都市立銅駝美術工芸高等学校として独立開校し、染織科を新設して8科となりました。本館の建物は1933年(昭和8年)当時の銅駝尋常小学校が増改築された姿をベースにしていますが、その時の増改築趣意書には、「教育の場所である学校は設備においても徳育上大に顧慮を要する点が多々ある」「この校舎に集うものはその生活中に愉快を感じ自ら堅実なる崇高味を覚え、自然と襟を正しくする荘厳さを感じせしめたい」と書かれており、当時の教育関係者が教育の内容はもちろん、児童生徒が学ぶ建物、環境をたいへん重視していたことがわかります。そのような思いのこもった学び舎で生徒は学校生活を謳歌しています。 創立124年にあたる2004年(平成16年)からは、美術工芸科1科として入学し2年次より日本画、洋画、彫刻、漆芸、陶芸、染織、デザイン、ファッションアート8専攻に分かれて専門美術を学ぶ教育システムで指導しています。絵を描くのが好き、ものを創ることが好き、そのような思いをもつ生徒が、同じ思いをもつ仲間とともに感性を磨き、創造力や表現力を高めて「美」の世界を学び、感じ、自分らしさを形にしていく、そのような3年間を過ごせる学校です。 教育目標は 美術系進学希望者の学力・実技力向上をはかる 美術と関わる産業界で活躍できる人材を育成する 美術工芸作家を目指すための能力を養う 本校では、美術専門科目だけでなく普通科目の学力の向上を重視し3年次には進路目標別にアートフロンティアコースとアートパイオニアコースに分かれたカリキュラムで、美術系進学に向けたきめ細やかな指導を行っています。主体的・対話的で深い学び、また社会と接点をもった学び、グローバルな視点をもった学びを通じて、これからの時代を生き抜くために必要な思考力、判断力、協働力、コミュニケーション能力を育成してまいります。2015年度(平成27)からは校内WiFi環境整備のもと、タブレットを用いてICT機器を活用した教育活動にも取り組んでおります。 2017年(平成29年)3月に、「京都市立芸術大学移転整備計画」が決定され、2023年に京都市立芸術大学が京都駅東部崇仁地域へ移転されることにあわせて、本校も同地域へ移転することとなりました。これからも、移転先での新しい教育活動のビジョンを立てながら、現校地で、一人一人の個性、特性を尊重し、確かな専門力、学力を育成する豊かな教育活動を行ってまいります。 本校は、美術を通して、生徒の可能性と夢と希望を広げるOnly Oneの美術専門学校を目指します。 校長 吉田 功 |
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