最新更新日:2024/09/20 | |
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自分が発する「ことば」に責任をもとう
12月は,人権月間です。人権朝会では,「人を大切にする」ことについて全校で考える場をもちました。だれもが人を大切にしなければならないことは分かっています。でも,どうすればよいのか本当に分かっているのでしょうか。また,「人を大切にする」ということはどういうことなのかを具体的に考えることで,実際に行動に移していけるようにしてほしいと願います。
人権朝会では,「人権」について考える場をもちました。「人権って聞いたことのある人?」と尋ねると,ほとんどの子どもが手を挙げていました。でも,「人権って,何か知っている人?」と聞くと,数人の子どもしか手を挙げていません。確かに,「人権とは?」と聞かれても,大人でも説明するのは難しいですね。そこで,子ども達に「人を大切にするって,どういうことですか?」と尋ねてみました。「傷つけないこと」「仲良くすること」…という答えが返ってきました。「人を大切にする」方法は様々あります。そんな中で,今日は「自分が発する“ことば”」について考えることにしました。一日中,いろいろな所で“ことば”を発しています。あまり気にせずに発しているかもしれません。 「ことばのかたち」(おーなり由子作・講談社)というお話をもとに,考えてみました。「もしも 話すことばが目に見えたら どんなかたちをしているだろう」とお話は始まります。話すことばが目に見えたら,形や色はどんなものなのでしょうか。そんなことを考えることなく,“ことば”を発していませんか。あなたが人から“ことば”を受け取った時,きっと目には見えない形や色を感じていることでしょう。「どんなことばを発するか?」ということと同時に,「どのようにことばを発するか?」ということにも注目してほしいのです。「どんな声で」「どんな表情で」「どんな気持ちで」…そのことをちょっとでも意識できると,相手に届ける“ことば”を選ぶようになるかもしれません。そのことが,実は相手を大切にすることにつながるのではないでしょうか。 最後に,「くじけないで」(柴田トヨ作・飛鳥新社)の中の詩「ことば」を紹介しました。作者である柴田トヨさんは90歳を過ぎてから詩作を始められ,詩の中に様々な生き方を描いておられます。 人権朝会での話を受けて各学年・学級で話し合いを行い,12月10日(月)の人権集会で発表することになっています。また,12月6日(木)5時間目の参観授業でも,各学年それぞれに人権に関わる学習を参観いただきます。その後の懇談会にもお残りいただき,子ども達の身の回りの人権に関わることについて,一緒に考える時間をもちたいと思います。各家庭でも,家族の中で「一人一人を大切にできているかな」「相手のことを考えて“ことば”を発することができているかな」と話し合う場をもってみてください。私たち大人も,人権を視点に自らを振り返ることが大切です。「人を大切にできる」人は,実は「自分を大切にしている」人ではないでしょうか。子どもに背中を見せることができる大人として,自分の言動を振り返りたいと考えます。 |
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