最新更新日:2024/11/10 | |
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【普通科・探究科】文系ゼミ紹介
たいへん長らくお待たせいたしました。いよいよ詳細なゼミについてのご紹介です。次の記事は、各ゼミのゼミ長さんが書いた原稿を掲載しています。それぞれのゼミ長のゼミに懸ける熱い想いを感じてください!
【普通科】 〔言語・文学ゼミ〕 言語か文学、どちらかの分野で専門的な探究を行います。自分が興味関心を持っている言葉や文法、文学作品について深く研究できるのが特長です。これまでは自分の研究対象についての調査をしながら、担当の先生との面談や全く違う分野の研究をしているゼミ員との交流を通し、課題を具体化しました。これからは論文の執筆に向けて、論拠となるデータ集めを行なっていきます。時代を越えた作家の共通性や言葉の速度、二作品の創作意図比較など探究課題は多岐に渡ります。より詳しい内容等については、説明会当日にお伝えさせていただく予定です。 〔人文科学ゼミ〕 そもそも、人文科学とは、哲学・歴史学・文学など人間文化を研究対象とする学問の総称です。そのため、このゼミでは、上記の学問以外にも地理学や観光学など非常に幅広いテーマを扱っています。今は、ゼミ員全員が探究課題も決まり、着々と個人探究を進めています。ひたすら文献にあたったり、実際に市役所に行ってお話を伺ったり、研究方法は実に様々です。先日、これまで調べたことの整理と自身の研究の進捗状況の把握を目的として、中間報告会を行いました。ここで受けた指摘をもとに、さらに根拠を裏付ける資料を探したり、文献を読み進めたりしていきます。学校説明会では、もっと詳しくゼミの活動の内容をお伝えします。お楽しみに! 〔社会科学ゼミ〕 社会科学ゼミでは社会学・法学・政治学・教育学などの幅広い分野を扱っているゼミです。これまでは、輪読会や外部から講師を招いての講義がありました。今は、各自課題を設定し、個人で図書館での文献調査やインターネット調査によって情報収集をおこなっています。しかし個人で作業を進めていると、調査した内容が偏ることがあるので社会科学ゼミでは毎時間必ずゼミ内で交流をするようにしています。先日の中間報告会では各自研究計画書を作成し、その内容について相互評価をしました。このようにたくさんの仲間と自分の「知りたい」ことを学べる「愉しい」ゼミです。もっと詳しく知りたい方はぜひ学校説明会にいらしてください。 〔国際文化ゼミ〕 日本と外国を比較し探究活動を行います。他のゼミに比べテーマが多岐に渡ります。探究テーマに制限はなく、音楽やスポーツ、政治など自分の興味のあることについて探究ができるのが魅力の1つです。JUMPではゼミ員交流や先生、TAさんとの面談を通じて見つかった課題を1つずつ丁寧に分析し解決しよりよい探究になるように活動しています。 【探究科】 〔言語文学ゼミ〕 探究科言語・文学ゼミ、略して言文ゼミです! 言文ゼミは、その名の通り、言語・文学系の分野について探究するゼミです。基本的には日本語・日本文学を研究対象とします。身近な言葉に迫る言語学もよし、趣味に走って和歌や文学作品を解釈するもよし。自分の興味をとことん追究できるのがこのゼミの魅力です! 言文ゼミでは、JUMPが始まった途端に、個人での作業が随分増えました。自ら府立図書館を訪れたり、論文サイトを見比べたりと、各人が必要な資料集めに奔走しています。個人探究とは言えども、言葉をこよなく愛するゼミ員同士、和気藹々と語り合ううち、いつの間にか互いの探究が深まっている、という光景もよく目にします。 〔人文社会ゼミ〕 人文社会ゼミの領域は政治、芸術、宗教、心理学、歴史、社会学など多岐にわたり、私たちの住んでいる世界すべてといっても過言ではありません。また、人文社会で最も重要なことは物事を多面的に見る力で、この意見はどの立場から述べられているか、自分の主張は一辺的な考えではないか、と常に自問自答しています。現在おこなっているJUMPでは個人で探究テーマを設定し探究をすすめています。前述したとおり人文社会の領域は多岐にわたるため探究テーマもオリジナリティにあふれます。例えば自衛隊の「グレーゾーン事態」に関する政治的なテーマを扱う人もいれば京都にはなぜ地蔵が多いのかという歴史的、地域的なテーマの人もいます。領域が幅広いのが人文社会の楽しいところなのですが、それが難しいところでもあり、その難しさに朋と力を合わせて取り組んでいます。学校説明会ではより詳しい内容を紹介するのでぜひお立ち寄りを! 〔国際文化ゼミ〕 主に日本と外国について比較する探究課題をあつかいます。様々なテーマを扱えるのも特長です。これまで、先生との面談だけでなく、STEPでの学びを活かしゼミ員間での交流を重視し、時間をかけて念入りに課題を設定しました。先日の中間報告会では、それぞれの研究計画、根拠としようとしている事柄が適切であるか、STEPの期間に先生から受けた指摘などの「術」を思い出しながら、相互評価をしました。これから、その研究計画をもとに自分の主張の論拠となるデータ、文献を集めていきます。言語や教育、健康や環境から菓子パッケージまた独裁に至るまで。実際の個人探究例は、学校説明会当日に詳しくお伝えします! どうでしたでしょうか、ゼミ長の熱い想いを感じ取っていただけたでしょうか。どのゼミ長もぜひ学校説明会に来てください!と書いていたと思います。皆、みなさんに自分のゼミについて紹介したくてたまらないのです。その学校説明会は7月23日(土)に開催されます。説明用のポスターも現在製作中です。当日のご来場を楽しみにしています。 次回更新は7月4日(月)【普通科】理系ゼミ紹介です。更新日が月曜になりますので、ご注意ください。 (17期生探究基礎委員会) 惜別
米田貞一郎先生が,とうとう逝かれた。いつかは,と覚悟していたが,喪失感ははかりしれない。わたしどもにとって,米田先生ははるか高みにあって自ずと光を発する導きの星だった。会えるかどうか微妙だった亡くなられる一週間前,扉の向こうに,先生がいると思ったら,心臓が早鐘のように打ったことを覚えている。おそるおそるドアをノックした。ご家族の方が少し待ってほしいとおっしゃった。しばらして入室を許可していただいた先に,何と着替えられて車いすにわざわざ座られた矍鑠たる先生がそこにおられた。筆談ではあったが,学校,生徒,教職員のことを最後まで気にかけてくださった。別れ際に握ってくださった手の力強さに驚き,またお会いできるものと思った。
米田先生はもうこの世にいない。このひとが同時代に生きていてくれてよかった,と心から思える。 米田貞一郎先生。校長ということばはこの人のためにある,と思える。どんな主義主張にも拠らず,とことん生徒目線で教育と学校経営を考えぬかれた。 学校長 恩田 徹 写真は米田先生の100歳の誕生日での雄姿と101歳の誕生日を祝って書いていただいた「絆」の本校玄関前の石碑 英語部「英語で京都ガイド」
堀川高校英語部は6月26日(日)に、「英語で京都ガイド」を世界遺産・二条城にて行いました。
一昨年から清水寺で開始し、伏見稲荷大社、二条城、東福寺、で実施した「英語で京都ガイド」に続き第5回目となります。堀川高校最寄り観光地である二条城での開催は二度目ですが、今回は4月上旬に京都御所で実施した「外国人観光客にインタビュー」の要素も取り入れ、グループによってインタビューを取り入れたり、二の丸内や庭園からのガイドに分割するなど少し新しい取組となりました。 部員たちは経験者である2年生と初心者である1年生が均等にグループに別れるように組み、また1巡目と2巡目でグループもメンバーチェンジを行うなどして、二条城に訪れている外国人観光客の承諾を得て英語でガイドをさせてもらいながらネイティブスピーカーとの英会話を楽しみました。 前日は雨天で天候も危ぶまれましたが、次第に天候に恵まれ、無事どのグループも良い方たちに巡り会い、生徒たちは日頃培ってきた英語力の実践と英会話や各国の方々とのコミュニケーションの楽しさを改めて知ったことと思います。 その場での一方的な質疑応答で終了してしまうインタビューだけよりも、一緒にガイドしてまわる方が、地元の世界遺産や文化財などに実際触れ、それらへの理解を深めながら、海外からの旅行者と自然な英会話を楽しみ、親しくなっていけたように感じました。 せっかく世界遺産を含む、数多くの史跡や文化財を有する京都にいるのですから、堀川高校の生徒たちには様々なことに興味関心を持ち、英語で物事を紹介したり自分の想いを不自由なく伝えらえるように、今後もこうした企画を計画したいと英語部では考えています。 写真はインドの最高裁判所書記官やインド大使館参事官の方々、スイスから来られたご夫婦、アメリカのフィラデルフィアから来られたご夫婦はじめ、ご案内させていただいたグループの一部です。 3年生人権学習
6月17日(金)LHRにて3年生人権学習が行われました。今回は難民支援学生団体SOARを招き「いのちの持ち物けんさ」という難民問題をテーマとしたワークショップを行いました。生徒たちは事前にクラスごとにプリントを作成し,シリア難民問題,ヨーロッパでの難民受け入れや日本での難民支援など様々な角度からの情報を得たうえで当日に臨みました。
アリーナに集まった3年生はグループに分かれ,自分の持ち物を,替りのない物,替りのある物、どちらでもないものの三種類に分けて書き、これらを失くしてしまった時どう感じるかをグループ内で話し合い,喪失の疑似体験をしました。 「生きる目的を失ってしまう」や「すべてを失ってしまったのでもう一度それらを得るために努力する」などの意見が出ていました。ここで,スクリーンに,家や,母国,健康や家族など,現実に大切なものを失った人たちの映像が映し出されました。 映像を見た後,会場全体の雰囲気がそれまでの和やかなムードから一変し,さらに真剣に自分たちができることは何なのかを書き出す活動に取り組みました。現状を知る,募金をする,良い政治家を選ぶや,自分が暮らしている環境がいかに幸せかに感謝するなどの意見がありました。 さらに興味のある生徒は,昼休みに行われた座談会で,スタッフの学生たちに,活動を始めたきっかけやより詳しい活動の内容の質問をするなどして理解を深めました。 今回のワークショップでの喪失の疑似体験を通して考えたことや学んだことを,この社会をより良いものにしていくために今後生かしてくれればと思います。 政治討論会で政治家に質問しました。
6月18日(土)関西プレスクラブ主催の第3回政治討論会に参加しました。
これは、与野党9党の政調会長や幹部による討論会で、選挙権年齢を「18歳以上」に引き下げる改正公職選挙法が19日施工されており、18歳19歳を中心に高校生や大学生の若者の意見を聞くという時間が設けられていました。堀川高校からは、3年生が3人、2年生が4人と本校卒業生2名が大阪市内の会場まで出かけました。 新有権者の質問の時間、本校の3年生松井春樹君はさっと手を挙げて2つの質問をしました。「政治家の給料はいくらが妥当だと考えますか。」「秘書任せになりがちな政治資金について政治家のみなさんが自分で管理すべきではないでしょうか。」また、卒業生の桐畑昴君は「沖縄基地問題」と「野党共闘」について質問をしました。 各党の幹部がパネルを使って消費税のことなどを○×で答えていたり、各党が他の党を使命してそれぞれ質問を投げかけたりしており、参加した堀高生は党幹部の言葉に熱心に耳を傾けていました。 (写真上)会場の様子 (写真中)質問をする堀高生 (写真下)終了後にインタビューを受ける生徒たち 世界脳週間講演会
6月18日(土)午後、堀川高校講堂にて「世界脳週間京都講演会 ようこそ脳科学の最先端へ」が行われました。全国15か所で開催されるもので、京都会場は毎年堀川高校で行われています。
今年度はお二人の先生からの講演がありました。 講演1「脳はコレステロールが好き しかし、時として戦いもある」 同志社大学生命科学部教授 野口 範子 先生 講演2「認知症のケアと不思議」 佛教大学保健医療技術学部教授 松岡 千代 先生 専門的な話も多い中、わかりやすくご講演いただき、講演後の質問もたくさん出て、有意義な講演会となりました。本物の研究者との出会いを、これからも大切にしていきたいと思います。 球技大会 1・2年生結果!!
6月21日に行われた球技大会の1年生、2年生の結果です。
2年生 Aチーム 1位…4組 2位…3組 3位…6組 Bチーム 1位…2組 2位…3組 3位…4組 1年生 Aチーム 1位…4組 2位…5組 3位…6組 Bチーム 1位…6組 2位…4組 3位…1組 以上です。 陸上競技部インターハイ出場!応援ありがとうございました
6月16日(木)〜19日(木)に神戸市のユニバー記念競技場において第69回全国高等学校陸上競技対校選手権大会近畿地区予選会が行われました。
堀川高校からは4名の選手が出場しました。 その中で阪口裕飛君(2年)が走高跳で2m00を跳んで4位に入賞し、全国大会出場を果たしました。 これも多くの人の支えや応援があってのことだと思います。 全国大会でも入賞を目指します。 写真上 阪口君、見事にクリア! 写真下 表彰式でニッコリ 2年薬物乱用防止教室
6月17日(金)LHR時,本校の学校薬剤師である中嶋佳代子先生を講師にお迎えをして,「薬剤師による薬物乱用教室 =正しい判断力を身につけよう=」という演題で講演をしていただきました。
事前学習は,クラスの環境衛生部員が作成した資料(薬物に関するもの,薬剤師の仕事に関するもの)を使い,各クラスで環境衛生部員を中心に行いました。 最初に薬剤師の仕事について話され,薬学部卒業後の就職先も幅広く,様々な分野で活躍されていることを知りました。 次に「役に立たないくすり」として「薬物乱用」の話をされました。薬物の種類,害,薬物依存の形成,薬物乱用の恐ろしさ,誘いのきっかけなどをわかりやすく説明されました。そして,薬物の誘惑に負けず,薬物から身を守るために必要なこと,危険を察知する判断力を身につけることの大切さを学びました。 最後に「役に立つくすり」として,薬を飲むことの意味や飲み方など,正しい薬の知識を具体的な例を挙げて教えていただきました。 今回の講演を通して,生徒たちは,薬物に関して正しい知識を得たことはもちろんですが,自分の心や体の健康を守ること、自分自身を大切にすることがいかに重要であるかを改めて認識する時間になりました。 「ゼミ活動」とはなにか
前回の『「探究」とはなにか』でもお伝えしましたように、現在2年生の17期生は「探究基礎」の集大成となるJUMPの期間にいます。ここでは10人ほどの少人数で構成される「ゼミ」で仲間と協力しながら、個人の探究課題に取り組みます。「ゼミ」は同じ分野に興味のある人が集まり専門的な研究の手法を学ぶグループのことで、1年生の前期末に希望調査を経て所属するゼミを決定します。そして、1年生後期から、クラス単位のHOPに代わって、ゼミ単位で活動するSTEP、そしてJUMPが始まります。
そのSTEPではHOPで学んだ探究の進め方を実践し、定着を図るとともに、JUMPで「ひとり」になって探究を進めるための準備をします。その中で、自分の「知りたい」分野の知識を習得し、専門的な研究の方法を会得します。そして、先生や現役大学院生のTA(Teaching Assistant)さんにアドバイスをもらいながら、JUMPで探究したいことを発掘していきます。 JUMPでは、STEPで身につけた専門的な探究の手法である「術」を活用しながら、ゼミ員と熱い議論を行い、それぞれの個人探究課題の解決に取り組みます。実際の様子は、来週以降、各ゼミ長が紹介を行います。 ゼミには以下のものがあります。 【普通科】 言語・文学 社会科学 人文科学 国際文化 スポーツ・生活科学 生物学・化学 物理・地学 数学・情報 【探究科】 言語・文学 人文社会 国際文化 物理 化学 生物学 地学 数学 情報科学 (普通科と探究科は人数が異なるため、ゼミに違いがありますが、ほぼ同じ内容を扱います。) 堀川高校のゼミ活動の特徴として、進路のための文理選択とは異なる学問分野のゼミに所属することが可能で、文系でも理系ゼミに所属する人、理系でも文系ゼミに所属する人が多くいます。7月23日(土)の学校説明会では、そのようにゼミを選択した「ゼミ長」も紹介を行います。ぜひ、ご来場になり、どうしてそのような選択をしたのか尋ねてみてください。 (17期生探究基礎委員会) |
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