最新更新日:2024/10/17 | |
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あなたのこと大切にしてるよ…
『あなたのこと、大切にしてるよ…』
先日、昔の教え子から突然の連絡が来ました。 その子、担任をしている頃は手におえないほどのやんちゃで、友だち同士のトラブルは毎日、担任に対しても反抗するし、指導もなかなか届かずに、お母さんも困り果てている状態でした。毎日のように家庭訪問をしては、どうしたらいいのか話をしていた子です。家で勉強も見ましたが、すぐにノートを破って逃げ出してしまう始末でした。その当時は、教師としてその子のことでストレスがいっぱい、朝目覚めても今日はどうしようか、その子の顔がにくたらしく?浮かんでくる毎日でした。中学校でもうまくいかず、あまりいい噂をきいたことがないようなまま卒業し、そのままになっていました。 「今どうしてるの?」とたずねると、「先生、ぼく結婚して子どもも二人いてる。子どもが学校行くようになって、ちょっと思い出したんや…」と、ポッとうれしくなる話でした。懐かしい姿を思い出しながら「いつも、叱ってばかりですまんかったな…」と言うと、「怒られてばっかりいたけど、なんか思い出したし…。」と言葉少なに、語ってくれました。いろんな思い出をひとしきり話した後、最後に「ありがとう ございました…」と言って電話が切れました。当時には想像もできなかった言葉、心の中で炎がともったような、熱くなる瞬間でした。その子のその後の苦労や、力強く生きてきたにちがいない姿に思いをはせながら、教師になってよかったと心から感じました。 そのお母さんがいつも笑いながら言っていた言葉を思い出します。 「親に逆らったり、きたない言葉を浴びせたり、子どもはどっちみち憎たらしくなっていく。だから、小学生までのまだまだかわいい時期に、いっぱいかわいがって、その子のいい笑顔をいっぱい頭に焼き付けとくんや。そうせんと大人になるまでめんどうみてられへん!」…今考えると、ものすごく力強いお母さんの言葉でした。 一人一人の子にはどの子にも発達の階段があって、人や社会の関係にもまれながらも、ほとばしるエネルギーで懸命にそれをのぼっていきます。自我が目覚め、大人の世界を否定したり、反発したりする時期も必ずあります。その時の発達パワーはすさまじく、大人の理論や理屈ではおさえられずに、それが反抗したり道を外れたりすることも多くあります。でも、どの子も、自分が大切にされた経験やそれに伴うイメージやがあることで、目に見えない求心力でどこかへ離れて飛んでいくことなく、ブーメランのようにもどってくるのです。 何をしてもなかなか成果が見えなくて、困ったり、ストレスをいっぱい感じたりする家庭での子育てや学校での教育活動ですが、今、目の前にいる子に対して、長い目で、心の底から「あなたのこと大切にしてるよ!」という姿をいっぱい示し、伝えていける大人・教師になりたいと、改めて思いました。 終業式
今日は前期の終業式でした。美しい歌声の校歌から始まり,校長先生のお話を聞きました。「夏にためたパワーをしっかりと使って,後期も頑張るように!!」というお話を聞いた後,校長先生から学校全体の通知表をいただきました。挨拶の項目は,花丸をもらい,子どもたちの顔もにっこりと笑顔になっていました。しかし,廊下を走らない,言葉使いに気を付けるなどの項目はまだまだ努力が必要でした。後期も一人一人が規律ある学校生活が送れるように,友達や自分自身を大切にできるように気を付けて,さらに良い学校を目指して,全校児童で力を合わせて行きたいと思います。
本日,通知表を持ち帰ります。頑張ったところを思いきりほめていただき,後期に努力の必要なところを少しお話していただければと思います。 図書委員会 読聞かせ
図書委員会では,朝の読書の時間に各クラスに読み聞かせに行っています。今日は5年生と6年生に聞いてもらいました。どのクラスも静かに聞いてくれていました。
声の大きさや読む速さなどに気を付けながら,読む練習をした成果がしっかりとできたでしょうか。 読書の秋です。ご家庭でも色々な本に触れる機会を作ってみてください。 4年みさきの家 バス到着時刻
4年生は京都東インターを15時55分におりました。到着時刻は16時30分より少し早まりそうです。
支部陸上交流会 中止
本日石田小学校で行われる予定だった支部陸上交流会は、現在雨が降っているのと、運動場のコンディションが悪いため、中止します。
本日の登校について
ただ今、京都府南部に大雨・洪水警報が出ていますが、いつも通り、授業があります。
暴風警報が出たときは、登校を控えてください。 9月17日 相撲大会
9月17日に池田小学校で行われた相撲大会では、三年生が激戦の末、3位入賞。六年生がはたき込みの後の寄り切りで、3位入賞しました‼️。おめでとうございます‼️。他の人も良く頑張りました。
9月19日の醍醐ふれあいプラザは中止します。
昨日より延期されていた、醍醐ふれあいプラザは中止となりました。
本日の醍醐ふれあいプラザは延期します。
本日予定されていました、第26回醍醐ふれあいプラザは明日に延期されました。また、明日のこの時間に実施されるかどうかについてホームページに掲載しますので、ご覧下さい。
子どもの可能性は…
先日、京都駅にある「えき」美術館に行ってきました。京都駅の喧騒の中でホッとできるお気に入りの場所です。「巨匠たちが子どもだったころ」というテーマで、モネやムンク、ピカソ、平山郁夫など巨匠が小さい頃に描いていた絵や作品の展示会です。さすが美の巨匠、子どもの頃から驚くほど素晴らしい才能を発揮している作家もいれば、やっぱり子どもやな…と思える絵もありました。そこでなるほどと思ったのが、作家の多くに、子どもの思いや可能性を信じて支える家庭や環境があったことでした。
私は小さいころから絵は大好きでした。外で遊んでばかり、親は共働きで、どちらかといえば放ったらかし、絵心もあったわけではないですが、ただ、家の本棚に「世界美術全集」という30冊からなる作品集がありました。有名な絵画や作品がいっぱい、その造形や色彩の豊かさに心をうばわれ、むさぼるように読み返していた記憶があります。そんな経験が、今、絵を見たり描いたり、風景や人間への好奇心や関心につながっているのだと思います。 今年も夏休みに学校で、いろんな講師の方を招いて研修をしました。その中で、ある大学の先生がこんなことをおっしゃっていました。「子ども達の学力やコミュニケーション能力、言語力に影響しているのは、学校での授業や読書も大切なのですが、それ以上に家庭で本があるか、そして豊かな言葉でやりとりする環境が家庭にあるかどうかが重要、という統計学的なデータがあります(要約)」 子ども達には、一人一人さまざまな、そして思いがけない力があり、それに光を当て、自分で気づくことができるように、いろんな経験や場を用意し、そして何よりも一人一人の可能性を信じて支え続けられる家庭や大人の存在が豊かな育ちにとって非常に大切だと。 話はかわりますが、この前、京都出身の世界的な指揮者である佐渡裕さんの小学生の時の担任だった校長先生と話をしました。その話の中で、担任として、いろんな力を伸ばしたいと、音楽の時間に指揮をさせたり、フルートを経験させたり、音楽以外にもリレーの特訓をして自信を持たせたり、クラスの一人の子として働きかけたとのことでした。そのことが、一人の偉大な音楽家の力を目覚めさせたのかもしれないと感じる話でした。 学校も家庭も、子ども達の目に見えるその時の姿だけではなく、一人一人の見えにくいけど必ずある可能性を、こんな子に育ってほしいと願い、信じながら、環境や場をいっぱい用意していくことが、一人一人の豊かで幸せな生き方の実現につながるのだと思います。 巨匠でも天才でも、普通の人でも子どもの可能性はみんな一緒。大切なのは、その子に大人が与えた場や環境、そしてそれを用意できる人との出会いなのかな…、そんなことをいっぱい考えながら、ピカソの子どもの頃の絵をながめる美術館での時間でした。 |
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