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最新更新日:2025/03/06 |
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ぬるくなった缶コーヒー![]() さて、いつも「言葉は人をつくる」と子ども達には伝えているのですが、先日、ある学校の先生との話の中で、とても素敵な言葉にまつわる話があったので紹介します。 この冬のこと。毎日、仕事に向かう道に道路工事のガードマンさんが、子ども達や人々の安全のために立っておられました。頭も薄くなって歯も抜け、背も曲がったお年寄りのガードマンさんでした。その先生は、毎日そこを通るたびに「いつも、ありがとうございます」と話しかけていたそうです。時には、「寒いのに毎日たいへんですね…」とか、「椿の花がきれいにさいていますね…」とか、その日その日でいろんな一言をそえます。そのガードマンさんも、「今日は、ええ天気やな…」とか、「今日も一日がんばって、いってらっしゃい…」と一言を笑顔で返してくれることが日々ふえてきました。 2週間ほどたったある寒い朝、いつもの道を通って学校に向かうときに、いつもの通りガードマンさんが立っておられました。「おはようございます!」と言うと、ガードマンさんはポケットに手を突っ込みながら、「いつも、ありがとな…」と、いつものようにぼそっと話され、そのポケットから缶コーヒーを差し出してくださったというのです。そして、 「ここの工事も今日で終わりや、いつも声をかけてもらってうれしかった、ありがとな…。」 黒光りしたしわしわの手から受け取った缶コーヒーには、少しだけ温かさが残っていて、寒い中、仕事をしながら一つの言葉を届けるために待っていた人の思いがこもっているようで、熱いものがこみ上げてきました、とのことでした。 人にはその数だけ歩んできた道があります。お互いにすれ違うことのほうが多い中、こんな出会いとつながりが、それぞれの人生の一コマ一コマを創っているように感じる話でした。 あたたかい、ちょっとした「ことば」があるだけで、人と人は響きあいながら、つながることができます。子ども達には、こんな「ことば」を通した、素敵なストーリーをいっぱい経験しながら育っていってほしいですね。 『言葉は人をつくる。あたたかい言葉は…あたたかい人を、あたたかいつながりを、 そして、あたたかい生き方を…』 星をながめているだけで・・・![]() ようやく本格的な冬がやってきました。先日には初雪も見られ、寒い中、子ども達はこごえていないか心配になり登校指導に行きましたが、なんのことはない、素手に雪のかたまりをいっぱい持ち、白い息をはずませる笑顔があふれていました。子ども達の圧倒的で純粋なパワーをあらためて感じた朝でした。 そんな中、登校時になかなか姿が見られない子のことが気になります。寒くてなかなか起きられない子や、夜遅くまでゲームをしていて生活リズムが乱れてきている子などさまざまですが、心配なのは、それが一日の生活にしみこんできて、学校になかなか足が向きにくくなる事です。授業に出られないぶん、勉強はどんどん遅れてたまっていきますし、友だちとの関係が薄くなることで、より学校に向かいづらくなるサイクルにどんどん陥ってしまいます。 それぞれの家庭には、それぞれのいろんな事情があります。そんな中、元気な登校を支えるための家庭のご努力には心より感謝しています。卒業や進級を間近にひかえたこの時期、子ども達の次のステップへの飛躍がスムーズにできますよう、「早寝、早起き、朝ごはん」のサポートをあらためてお願いします。学校も、一丸となって子ども達の楽しい活動を用意し、温かく子ども達を迎えたいと思っています。 先日、久しぶりに映画を見に行きました。「リトルプリンス(星の王子様)」と言う映画です。私自身、小学生の時に出会ったお話で、何回読んでもなかなか分かりにくかったり、読むたびに感じるものが違ったりする奥の深いストーリーです。その中で王子様のこんな話が心に強く残りました。 『だれかが、何百万もの星のどれかに咲いている、たった一輪の花が好きだったら、その人は。そのたくさんの星をながめるだけで、しあわせになれるんだ。』 子ども達の内には大人が感じている世界とは違った世界があふれています。どんな大人になるかは、そんな夢や感性をどれだけふくらませてきたかによって大きく左右されます。私たち教師も含め大人は、忙しさの中で忘れてきた子どもの純粋な感性を、夢を、少しでも共有しつつ支えていくことが必要だと思います。そして、子ども達が一つでもワクワクと心が向くことができる場や関係をしっかり用意して、学校や家庭が「しあわせになれる」ところと感じられるようにしていきたいです。 |
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