![]() |
最新更新日:2025/03/06 |
本日: 昨日:43 総数:1317637 |
Over the 東山〜新米校長奮闘記25![]() 今年の冬は例年になく温かい日が多かったように思います。三月に入り一度寒さも戻った日々がありましたが、春がすぐそこまで来ていることを感じられるようになりました。 今日三月十五日、校門の桜もその蕾を開かせる時を今か今かと待っています。 そのような中、本日こうして、多数のご来賓の皆様、並びに保護者の皆様のご臨席のもと、平成二十七年度の卒業証書授与式を挙行できますことを大変嬉しく思います。 京都市立花山中学校第五十三回卒業生、百四十三人の皆さん、ご卒業おめでとう。心からお祝いを申し上げます。 これまで皆さんの前で何度も話をしてきましたが、それも今日で終わりかと思うと、本当に寂しい気持ちになります。 さて、花山中学校では、毎年学校スローガンを掲げて、学校生活の指針としてきました。みなさんが入学をした平成二十五年度の学校スローガンを覚えていますか。「GO FORWARD 前へ」です。前を見据えてひたむきに愚直なまでに前へ進もうという意味でした。 二年生時の学校スローガンは「FOR THE KASAN〜花山のために君は何ができるのか〜」 自分のためにだけでなく他の人のために何ができるのか、考え行動することで成長していこうということです。 今年の学校スローガンは「とことん本気の花山〜持ち味集団であれ〜」 学校生活のすべての場面において本気で取り組み、その上で自分の個性を磨いていこうというメッセージでした。 卒業生のみなさん、この三年間で「常に前を見つめ、自分のためだけでなく、個性を磨き本気で中学校生活を送れたでしょうか。」 そうであってくれることを強く望みます。 三年一組 担任赤井俊介、副担任中井文栄、齋藤滋之、在籍二十七名。 とても元気なクラス。行事では他のクラスに勝つために一生懸命。特に学校祭では、クラスの結束力が強くなりましたね。時には担任の言うことをきかず注意されることもありましたが、自分たちの仲間が前に立って話をするときは、しっかりと話を聞く仲間を大切にするクラスでした。担任の赤井先生が「担任の言ううことは聞かないのに仲間の言うことはよく聴く。ちょっと悔しいですね。でも、そんなクラスだからこそ、僕は、嬉しかったこと、家の愚痴、クラブの悩みなどをみんなの前で話ができます。三年一組はテレビに出てくるようなにぎやかな大家族のようなクラスでした。」と照れながら話していました。 三年二組、担任 小泉未来、副担任 増木琢也、齋藤滋之。在籍二十八名。 いつでも穏やかで温かい雰囲気。一つのことをみんなで楽しみ笑顔になれる一年間が続きました。自分たちで話をすすめることができ、決め事は生徒だけでしっかりとやれるクラス。担任の小泉先生が「合唱コンクール前は合唱曲の証を何度も何度も歌い、これほど必死に音楽を感じたこともないだろうというくらい全員が毎日音楽にあふれていました。最近はもう一年このクラスで過ごしたい。このクラスが好きだという言葉がきこえてきて。あ、それと担任の誕生日にクラス全員で内緒で企画してくれて、びっくりしました。一生わすれません」と嬉しそうに話してくれました。 三年三組、担任 千枝加奈子、副担任 乙部和幸、齋藤滋之。在籍二十八名。 個性派揃いだけど、絶妙なまとまりがみれるクラス。体育大会での二十九人三十脚では個性的すぎましたね。でも、まとまるときはすばらしい力を発揮しました。担任の千枝先生が「合唱コンクールの朝、些細なことでクラスが喧嘩をして、雰囲気は最悪。どうなるんだろうと思ったけれど、みんなを信じて任せてみたんですよ。本番、一番手で緊張したと思いますが、最高の一体感、最高のハーモニーでした。三年生の合唱はどのクラスも素晴らしかったけど、三組の合唱がみんなの心に響き火をつけたと思っています。あの一体感、賞状以上のものを私はもらいました」と、満面の笑みで話してくれました 三年四組 担任 児玉貢士。副担任 中井文栄、齋藤滋之。在籍二九名。 授業中は静かに集中し、休み時間は羽をのばす。ONとOFFのスイッチの切り替えがしっかりできるクラス。朝学活時にクラスへ行ってみると、三年生の中で一番集中して朝読書していましたね。担任の児玉先生が「このクラスは自分たちで協力して行事に取り組めることができるんです。その成果が合唱コンクールでの金賞だと思っています。合唱コンクールの前日、もっと良い合唱にという思いからか意見が分かれて険悪な雰囲気になったんだけど、合唱のリーダーたちがイニシアチブをとって、気持ちが一つになれるようにしてくれたんです。それと、これは僕が勝手に思ってるんですが、あの合唱、担任のためにという想いで歌ってくれたんじゃないかと。この子たちの担任ができて本当に幸せですよ」と、いつもはちょっとクールな児玉先生が話していました。 三年五組、担任 大賀玲子。副担任増木琢也、齋藤滋之。在籍二十八名。 男女仲良く、和やかな雰囲気で心のすごく温かいのクラス。体育大会での二九人三〇脚のベストタイムは、その表れですね。担任の大賀先生が「ある日、音楽の授業でリコーダーのテストがあったんですけど、男子生徒が女子にリコーダー懸命に教えてもらっているんですよ。また、運動が苦手な女子に男子があわせて動く姿がみられたり、受検直前には、すでに進路の決定している生徒が、わからないところを教えにまわったり。本当に人に優しく心の温かいクラスです」と、涙目で語ってくれました。 三年六組、担任 松永和朗。副担任齋藤滋之。在籍三名。 いつも、クラスを冷静に見つめしっかり取り組んでくれた宮崎君。学級のお兄さん的役割でしっかりクラスを支えてくれた竹山君。いつもにこにこ、優しい小川さん。 担任の松永先生が「六組は仲間と協力して行事を成功させてきました。それは、それぞれの個性を理解しあい、自分のできることがあればサポートしあえる心優しい生徒だからです」と誇らしげに話してくれました。 保護者の皆様、お子たちのご卒業、誠におめでとうございます。 心と体の成長がアンバランスになることや、大人に憧れつつも大人に反発するといった矛盾を抱えた難しい時期の子どもを育てるのは大変です。この三年間、ご家庭でも色々と考えさせられることがあったに違いありません。 また、私たちの指導の方向性に疑問や異論を感じられたこともあったかと存じます。 私たちは、保護者の皆様の相談相手でいられたでしょうか。本校の教職員はその時々に精一杯取り組んで参ったつもりではありますが、私たちの指導が、皆様にご満足いただけるものであったかどうか不安も感じています。 そのような中、今日の日を迎えられましたのも、皆さま方の深いご理解とご協力があったからこそと感謝申し上げております。 お子たちの今後ますますのご成長とご活躍をお祈り申し上げます。 最後になりましたが、ご来賓の皆様方には、公私ともにお忙しい中、ご臨席を賜り、祝福と激励のお言葉を頂きまして誠にありがとうございます。 今年度も日本全国で子どもが犠牲になる悲しく酷い事件がいくつも発生しました。 子どもの健全な成長が危ぶまれる今の社会において、このように立派な卒業証書授与式が挙げられますのは、ひとえに地域の方々をはじめとするご来賓の皆さま方のご理解とご支援、ご協力の賜です。 今後とも本校教育充実、発展のためにお力をお貸し願いたく存じます。どうぞ宜しくお願い申し上げます。 卒業生の皆さん、いよいよ巣立ちの時です。 どうぞ、花山中学校の卒業生であることを誇りとし、キラキラ輝く笑顔と、周りの人への感謝の気持ちを忘れず、これから出ていく社会でも、とことん本気の力を発揮して下さい。 みなさんの前途に幸多からんことを願い、式辞といたします。 平成二十八年三月十五日 京都市立花山中学校 校長 塩見 晃之 第53回卒業証書授与式24
143名の卒業生のみなさん,ご卒業おめでとうございます
![]() ![]() ![]() 第53回卒業証書授与式23
3年間,通いなれた校門・昇降口とも,いったんお別れです。
![]() ![]() ![]() 第53回卒業証書授与式22
校門を出ていく花道です
![]() ![]() ![]() 第53回卒業証書授与式21
退場をして最後の学活に臨みます
![]() ![]() ![]() 第53回卒業証書授与式20
卒業生の退場です
![]() ![]() ![]() 第53回卒業証書授与式19
記念合唱は秋の合唱コンクールで1〜6組が披露した曲を全員でメドレーで歌いました。心に響く素晴らしい歌声です
![]() ![]() ![]() 第53回卒業証書授与式17
閉式後,保護者の方から温かい謝辞をいただきました。
![]() 第53回卒業証書授与式16
素晴らしい合唱となりました。
![]() ![]() ![]() 第53回卒業証書授与式15
今日の日のために,3年生は練習を重ねてきました。
![]() ![]() ![]() |
|