自力が問題を解決できるのが一番よいのですが,それはときにナビゲーターなしに知らない土地に入り込むようなもので迷いや失敗の連続です。でも,そうしてたどり着いた場所は忘れないと言います。
4年生は,これまで一斉に学習したことの復習として一人解決をグループに分かれてしていました。わかっていてもどこの通りを右に入るんだったかと道に迷うのと同じようなことが学習にも起こります。友だちがナビゲーターになってくれるときもありますが,親切すぎると頼り切ってしまうので,同じような問題の時にもナビゲーター頼りになることがあります。
手を挙げる子がいて,「先生,わかりません」という子がいました。「グループで教え合いしないの?」と聞くと,「自分ではわかっているんだけど,教え方がわからないんです」と応える子がいました。この子は教えるという意味がわかっているんですね。
わり算の筆算では答えの検討をつける作業があります。たとえば,42の数の中に18はいくつあるかの検討をつけて計算しますが,検討が外れて,4とか3とか出してしまったら,もう一度計算をし直さなければなりません。検討をつけて計算していくというのはそういうことなんですね。