最新更新日:2024/06/04 | |
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授業探訪 3年生 英語科
上澤先生の英語の授業を見てきました。今日はALTのイサドラ先生も一緒です。
この時間の前半は、イサドラ先生の最後の授業でした。 最初は配られた英語の歌詞プリントの空欄を、歌から聞き取って書き取る学習です。イサドラ先生はニューヨークの方。自分も歌いながら、歌の雰囲気とぴったり合ったいい乗りで学習を進めます。1回目の聞き取りでは、何度も繰り返される比較的聞き取りやすいところを確かめました。2回目は、聞き取りにくいところを、途中で歌を止めて確認しながら進めました。 「ディクテーション」というこの学習活動ももちろん大切ですが、この学年が1年生だったときからALTとして深草中に赴任していたイサドラ先生は、最後の授業で「永遠の友達」を歌ったこの曲を選んだのだといいます。 学習の最後に、イサドラ先生のメッセージを聞き取りました。この生徒たちの成長を目にしてきただけに、「さよならではなく、あとでまた会うわ」と言いながらも、生徒たちに友達の大切さについてや、また会ったときは英語で話しかけてねと語っていました。 後半は上澤先生が【単語・熟語の復習】をプリントを使って行いました。時間を決めて答えを書き、答え合わせです。これだけでは文字だけの学習活動になるので、少しでも音声を使おうと、いくつものセンテンスを全員で読み上げました。 家庭での学習時間が少ないというデータが以前ありましたが、上澤先生は今日も宿題を出しました。小学校のときは当たり前のようにやっていた宿題。中学校でもこのように続けて出るのがいいですね。 イサドラ先生の授業を見ていて気づいたことがあります。彼女が英語を話したのを生徒が聞き取り、それに対して応答を返すと、たとえそれが短い英語でも、多少発音がどうかなと思える場合も、彼女はそれに対して表情豊かにまた英語を返します。この瞬間、「あ、今 コミュニケーションできた!」と感じたです。 話を一方的に聞いて解るだけでなく、あるいは一方的に言いたいことを告げるだけでなく、聞いて、思って、相手に言葉を返して、それに対してまた相手から言葉が返ってきたときにこそコミュニケーションが始まったと、人は感じるのではないでしょうか。 日本語ででも もちろんそうですが、外国の方とこんなふうなやりとりができると、「英語が通じた」と自信が持てるのではないでしょうか。 授業探訪 3年生 技術・家庭科(技術)
村田先生の技術の授業を見てきました。
この時間の目標は、【プログラミングとは】どういうものかを知ることです。 コンピュータについての学習ですが、コンピュータ室ではなく教室での授業です。コンピュータを働かせるには「プログラム」が必要なのだそうです。 村田先生はまず、人間が五感から情報を得て、どうすればいいか考え、手足を動かして目的を達成しているんだということを、問いかけながら確かめていきました。日頃は無意識に行っていることを書き表すと、こういう流れになるんですね。 次にエアコンを例に、どんな仕組みで快適な室温にしてくれるのかを1ステップずつ問いかけて確かめました。人間の五感の代わりに温度センサーがあり、脳の代わりにコンピュータがあり、それが温風、冷風を送れ、あるいは送風せよと指令を出す。 こうして人間とエアコンを対応させたワークシートで学習を進めてきましたが、ここで先生は説明を補いました。コンピュータには臨機応変な対応はできない、プログラムに書かれたことだけをする、だからプログラムが全てなんだ。そして、プログラムの間違いのことを「バグ」という。ここで生徒が「バグるってよく言う」と言いました。これはコンピュータ用語だったんですね。 そしていよいよ、プログラムとはどんなものなのかを体験的に学習します。温度センサーと風の種類の間にあるプログラムを書いてみるのです。プログラムは、1行に1つの仕事しか書けないのだそうです。まず1行目は「温度を設定する」2行目は「室内温度を測定する」3行目は、と尋ねると生徒が答え始めました。「設定温度と室内温度を比較する」4行目は……。ここまでくれば、ある生徒がどんどん次の行の内容を言っていきました。 本当のプログラムは日本語ではなく、アルファベット、数字、記号を用いた特別な「言語」で書かれるのだそうですが、この授業では、日本語と不等号を用いて、プログラムとはどんなものなのかという概念を獲得したんですね。 単にパソコンを操作する、ゲームをするといった「扱い方」だけでなく、こうして中身の仕組みを知っておくことで、もしプログラムが何者かに書き換えられたらどうなるだろうといった想像もはたらき、コンピュータウィルスのこわさも身にしみて感じることができます。また、プログラマーになって創造的な仕事をしたり、セキュリティの専門家として人々を脅威から守る職業に就く人がこの中から出てくるかもしれませんね。 授業探訪 2年生 英語科
原口先生の英語の授業を見てきました。
この時間の目標は、【比較級・最上級の復習と、それを使い慣れる】です。 英語の授業は英語の歌が流れることで始まります。テレビコマーシャルで耳にしたことのある歌が始まると、生徒が次々とファイルを開け、歌詞を目で追ったり、口ずさんだりしました。生徒の気持ちが英語の世界に入っていくのがわかります。 それが終わると間髪入れず、テレビ画面に表された形容詞・副詞の、日本語・英語の表示に合わせて全員が単語を発音しました。スピーディーです。 次は4人班での学習活動で、初めてなので少し説明が必要です。各班に配られる「カード」の表には日本語で、裏には英語で、比較級や最上級を使った文が書かれています。班の中で、1人が英語を発音して、1人がその訳を言う。交替でそれをしっかりやったら、次は、1人が日本語を言って、1人がそれを英語で言う。こちらの方が少し難しいですが、全員が一生懸命取り組んでいました。生徒って、「ちょっと難しいこと」に熱中するんですね。 授業時間が30分経ちました。この授業は、英語の音声でのやりとりに30分費やしたわけです。昔よりも「話せる・聞ける」ということが重視されているようです。 ここで「鉄腕アトム」の映画化を題材にした文章が配布され、比較級や最上級の表現を探して注目し、残り20分で、主に「読む・書く」学習を進めました。原口先生は、授業のスピードに付いて来れなかったり、大切な点を聞き逃したりしないよう、黒板にキーセンテンスや答えを書いて示しています。また、この時間にこそ理解させたいことのためのステップを設け、問いかけて確かめながら進めていました。 最後は仕上げに、長いセンテンスを全員で何度か読み上げました。授業の前半でも教室内にはかなり英語が聞こえていましたが、最後もかなりの英語での活動量です。 続けて英語を発音することはけっこうしんどいことなのですが、最後まで頑張りました。生徒は快い疲れを感じながら学習活動がぎっしり詰まった50分をやり遂げたわけです。 わかりやすい組立の授業、そして、学習活動に勤しむ姿に送られる先生のあたたかい眼差しに励まされて、充実した時間を過ごしていたと思います。 こんな授業の中で勉強できていたら、私たちの世代でももっと多くの人が英語が使えるようになっていたことでしょう。 授業探訪 2年生 技術・家庭科(家庭)
宗像先生の家庭科の授業を見てきました。
この時間の目標は、【購入プランを立てよう 商品の選択の仕方や情報をどこから得るかを考えて】です。 今回は、日常的な営みである物を買うことについての学習です。初めに前の時間の復習として、「契約」「物資」「サービス」といったちょっと難しい用語を思い出しました。1週間も前に習ったことなのに何人もの生徒が答えていました。 今日の本題への入口として、コンビニでアイスを買うときにどんなことを気にして買っているかと問いかけました。味、値段……。 生徒の関心が今日の目標に向かったところで、この後 4人班で購入プランを立てるときの商品の例を挙げました。洋服、パソコン、テレビから大きい物では車、家まで。班で1つ決めて取り組むのです。 各班には大きな用紙が渡され、その商品を「購入したい理由」「予算」「商品選択のポイント」「商品情報」「購入場所や手段」「支払い方法」といった欄があります。食料品を選んだ班は「国産か」、車の班は「燃費」など、本気で買うみたいに考えていきます。商品情報を得るための資料は、先生が用意したたくさんの新聞広告です。各班で表の欄に書き込んでいくことをとおして、商品購入の際の視点を頭の中で覚醒させていくんですね。 15分ののち、各班の表を黒板に貼って、班代表が教室全体に発表しました。 今日はここまでですが、作成した表を先生がまとめて比較しやすくしたものを、次回の学習で使うとのことです。自分たちが制作したものが次の学習で生かされるということで、班で話し合った甲斐がありましたね。 中学生のうちに自分で購入するものは限られていますが、大人になってからは衣食住すべてにわたって自分で買うことになります。そんなときにこそ、今の家庭科の授業で学んだことを思い出してほしいものです。 授業探訪 3年生 国語科
石居先生の国語の授業を見てきました。
3年生の2月、この時期は復習や付けてきた力を試す時です。今回は【所見の古文を読み取る】【活用の種類と活用形を見分ける】です。 さすがは3年生。チャイムの前から教室は静かで、礼をして着席した瞬間から勉強を始めています。初めは漢字コーナーです。”漢字ドリル”のようなものを買ってもらってしまうとその時々に先生が必要だと思ったことをやりにくいので、石居先生はマス目ノートを用意してもらうようにしています。今回は「専ら・詐称・該当……」といった漢字の読み書きや注意点、「縛る・薄い・名簿」など関連する漢字や、語句の意味も確かめました。マス目ノートの学習の跡を机の間を歩いて見てもらえ、ハンコを押してもらえます。3年生になっても、いや、何歳になっても誰かに努力を認めてもらえるのはうれしいものですね。 古文の力試しは各自で読み取って問いに答えていくのですが、答え合わせだけでなく、現代語に訳すとともに、例えば「ゐる・給ふ」などの解説が入ります。初めて出会う古文を読み取るときに役立ちますようにとの思いからでしょう。 動詞の活用の種類(五段・上一段……)と活用形(未然・連用……)は、基本的な知識をみんなでもう一度共有してから教科書の問題を解いていきました。答え合わせのとき、答えられそうな生徒を指名するのではなく、列で順番に答えてもらいました。誰もが答えることができました。これが、入学したときからきちんとムラなく学習を積み上げてきた生徒たちの姿です。 この1時間、先生は正確に言葉を選びながら、筋道立てて話をしていました。学校の先生ならそれは当たり前では?と思われるかもしれませんが、誰にとってもこのための努力と良い習慣づくりは欠かせません。私たちも生徒たちも、言葉を大切にして、自分の考え・気持ち・事情を人に伝えたり、仲のいい人だけでなく初めて会う人の考え・気持ち・事情もきちんと受け入れたりできるよう努めてまいりましょう。 授業探訪 7組 理科
足立先生と中野先生の、7組の理科の授業を見てきました。
この時間の目標は、【身の回りの物は、目に見えない小さなつぶが集まったり組み合わさったりしてできていることを知ろう】です。 前の時間の復習として、いくつかの元素記号を見て、元素名を答えるプリントをしました。 ここまでは元素一つ一つの知識についてだったのですが、次は「カードゲーム」です。 呼び名はカードゲームですが、生徒の手元には、化合物の代表例を、それがどんな元素の組み合わせでできているかを表した資料が置かれており、配られる元素カードを自分で組み合わせていくというものです。 これによって生徒は、元素は1種類で物質をつくるだけでなく、組み合わさって多くの種類の物質をつくることや、組み合わせは自由ではなく決まった組み合わせがあることを実感することができます。 また、先生は「銅」が出てきたところで10円玉を例に挙げて、銅というものの重さ・色・や触った感じを思い起こさせ、抽象的な元素名と、実際の物とを結びつけて話していました。 覚える元素の数や化合物の種類、化学式を教わる・教わらないといった違いが1〜5組の理科とは異なりますが、身の回りやこの宇宙は原子という粒子から出来ていると見なす考え方は同じく学ぶのです。 このように学びの多いカードゲームですが、やはりゲームの側面もあるので最後は点数計算です。できた化合物によって得点がちがうので、小学校からやってきた算数・数学の力を活用して、間違わないように算出します。 7組も他の組と同じように、元素カードを組み合わせるときに手元の資料を読み取ったり計算したりと、社会生活に必要な力を付けているんですね。 授業探訪 2年生 保健体育科(体育)
濱野先生の保健体育(体育)の授業を見てきました。
この時間の目標は、【シュートを打つためにどう動くか考える】です。 チャイムが鳴る前から生徒は集合し、腕立て伏せなどを始めていました。 それから一旦集合し、この時間のおおまかな流れが知らされました。指示を聞くと生徒は飛び跳ねるようにボール籠に向かい、パス、ワンバウンドパス、シュートなどハンドボールの基本的な技能の練習を始めました。たいへん盛んに動いている。この間 絶えず先生のアドバイスの声が響いていました。 ここでもう一度集合し、この時間の目標が伝えられました。そして、班ごとに輪になって「3分間ミーティング」をもち、シュートを打つためにどう動くかの話し合いです。考えているときの生徒の声はあまりにぎやかにはならないもの。このミーティングもみんな抑えた声で話していて、ねらいのはっきりした言語活動になっていると感じられました。 それからいよいよ試合形式での活動です。自分たちで考えたことを実現しようと各班チャレンジします。生徒の動きも活発ですが、先生も自ら審判をしながら「動いて動いて!」「(味方を)呼ぶ!」とアドバイス。時には反則をとって生徒が過度にエキサイトしないよう配慮しています。守る・攻めるが3往復したら交替することとし、待ち時間が長くなりすぎないように工夫されています。試合から戻った生徒は誰もが息がはずんでいる。また、コートの外にいるときも話し合ったことを修正する話し合いをしたり、他班の動きを注意深く見ていました。 約20分間の試合時間が過ぎ、最後の集合です。班ごとに考えた「シュートを打つためにどう動くか」に照らしてこの授業を振り返りました。 ハンドボールは濱野先生の専門で、部活動の顧問でもありますが、授業では専門性を生かしつつ、運動が得意な生徒も苦手な生徒もこの競技のおもしろさを実感し、積極的にたくさん運動し、充実感をもてるように説明や声かけをしているようでした。 久御山マラソン大会
昨日の久御山マラソン大会で、中学生3キロメートルの部でW.M.君が9分06秒にて1位、A.S.君が9分54秒にて8位、中高生5キロメートルの部でK.K.君が16分25秒にて2位という成績を収めました。
日々の努力と当日の健闘を讃えます。 ※写真の掲載は控えています。 授業探訪 3年生 数学科
阿部先生の数学の授業を見てきました。
この時間の目標は【入試問題を解くことをとおして、今までに学習してきた基本的なことや応用的なことを復習する】です。 昔の記憶で、3年生のこの時期の授業はひたすら解いて最後に形式的な答え合わせ……かと思いきや、学ぶところの多い授業でした。 先生はまず、自分が受験しない高校の問題に取り組むことで何が得られるのかを話しました。この話がないと「自分はここは受けないのに」と思ってしまうところです。そして、数学は「積み重ね」であり、積み重ねだということは「難しい問題も(過去に学んだ)簡単なことの組み合わせだ」ということを思い出させました。これで、得意な生徒も不得意な生徒も「今は解き方はわからないけどこの1時間頑張ろう」という気持ちになりますね。 そして、この先生が大切にしていることの一つに「気づき」があります。 「情報を集めよう」との呼びかけで、問題文から必要な情報を読み取って図に書き込んでいきました(これは昔からやってきたことですね)。正方形の各辺を三等分する点も書き込みました。 ここで先生は「模範解答には相似を使った解き方が載っているが、今日はほかの解き方に気づいてほしい」との旨を話しました。まさかの展開です。 いろいろやりとりをしているうちにある生徒が、各辺を3等分する点を結ぶと元の正方形を9等分できると言いました。9等分する線を書き込むと、まるでマス目のようです。マス目のようだということは、この図形、何か別のものに見えてきませんか。 ここで「気づき」の大切さ! 生徒たちにはそれが「座標」に見えてきました。座標だとするなら「原点」はどこにするのか、x軸とy軸はどの線か。すると、図の中の線分は「直線の式」で表せるはずだ、直線の式を決定するためにはどんな情報が必要だった?……このように「復習」がどんどん進みます。 「図形の問題」はこうして「一次関数の利用」に様変わりです。2直線の交点を求める必要もあるので2つの式を連立にして、と連立方程式の復習までできました。 数学科では、問題を解いて正解に至る力も大切ですが、解き方をたくさん蓄えるばかりでなく、数学のよさを実感し、自分が気づき、見通しをもって考えことも併せて大切なんですね。 授業探訪 1年生 英語科
庄司先生の英語の授業を見てきました。
この時間の目標は、【疑問詞を復習し、それらを正しく使うことができる】です。 覚えるだけでなく、使えることが目標になっています。疑問詞(whatなど)の総まとめの時間でもあり、全ての疑問詞や、他の 英語のきまり も確かめられる密度の高い1時間になっていました。 まず英語で挨拶。Face up ! のかけ声に顔が上がります。続いてこれまでに学んだキーセンテンスを先生の読み上げに続いて、お腹から声を出して音読します。何人かの大きな声、ではなく、全員がちょうどいい声の大きさで読んでいて、教室が英語で満たされました。次にそれをペアになって読み合い、できていたらチェック欄に印をする。この間、先生は一人一人 宿題のチェックをしていました(自分の力で和訳してくる宿題)。 疑問詞を使えるためのステップとしてまず、8つの疑問詞とそれに続く単語の順番を確かめました。 それをもとに、席の順番で次々と、先生が「何を?」「どこで?」「いつ?」……と求められるのに応じて英語の文を答えていきます。全員が答えています。途中、you から she へと主語を替えたり、「放課後に」と付け加えるよう言われたりと、生徒が「楽勝だ」と思えた頃に新しい要素が加えられていました。 約30分間、こうして話す・聞く活動を通して疑問詞を使い慣れてきてから、教科書の練習問題とプリントに黙々と取り組みました。特製のプリントも用意されています。このプリント、生徒から「難しいけど好評」とのこと。 中学生の時期は子どもから大人への過渡期ですが、ちょうど、ちょっと難しいことにチャレンジしたい、背伸びしたい時期でもあります。そうした気持ちが意欲に結びつくことで、勉強が進むようです。 町で出会った人に話しかけたが日本語が通じない。こんなとき、さっと英語に切り替えて人助けができたり自分が助かったりするといった英語力を身に付けておきたいものです。 |
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