京都市立学校・幼稚園
最新更新日:2025/06/16
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昼間部と夜間部の良さを生かし、世代や国籍を超えてふれあい学び合う学校

夜間部の「道徳の時間」の様子です!

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 6月4日(木)に実施された、夜間部の「道徳の時間」について紹介します。本時は、「学校に行きたくても行けない世界中の子どもたちの様子について理解し、自分たちにできることは何かについて考えました。

 授業は、「今、世界中で学校に行けていない子どもたちは、どれくらいいるでしょう?」の問いから始まりました。(1)約13万人、(2)約1300万人、(3)約1億3000万人の三択に対して、(2)あるいは(3)を選んでいる生徒が多かったです。実際は、(3)約1億3000万人で、なんと日本の人口とほぼ同じであることを知ったとき、改めて驚きがありました。

 「では、その子どもたちは、どこで、何をしているのでしょう?」と問いが続きます。「たとえば、家で?」→「水くみや子守り」、「たとえば、工場で?」→「れんがやマッチを作ったり」、「たとえば、町に出て?」→「野菜を売ったり、ゴミを拾ったり」「戦場で兵士になる子どもも・・・」、「親に捨てられた子どもは?」→「道で生活(ストリートチルドレン)」

 「こんな子どもたちが、学校に行くためには何が必要なんだろう?」と問いが続きます。「たとえば」→「学校をたてること」、「教材と、先生を用意すること」、「親や、おとなの理解と協力」、「安心して暮らせる家」など

 「では、協力の例を紹介しましょう!」→「全国の、小中学校によびかけて、絵本や教科書を、タイ、アフガニスタン、カンボジアなどに送っている例」、「全国に、募金をよびかけて、たとえばネパールに、小学校20、孤児院7をたてた例」、「カンボジア、ベトナム、フィリピンなどのストリートチルドレンのために、“友情の家”をつくり、日本からも子どもレポーターを送ったりしている例」

 「このように、国際協力の広がり」により「学校にたくさんの笑顔が!」

 本時、最後の問いです。「さて、洛友中のみなさん、私たちは、これから何ができるかな?」→「今、一生懸命している勉強を、世界の人々と協力して、学校へ行きたくても行けない子どもたちを、助ける力にも、つなげていきましょう。」

 先生方の問いかけに主体的に答えていた生徒のみなさんと先生方が、「国際的視野に立って子どもたちの幸福のために、自分たちにできること」について、一緒に考えた「道徳の時間」になりました。

「読書は知識の泉」です!

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 図書館運営支援員の先生のご尽力で、図書室が美しく機能的になりました。本を読みやすい環境を整えていただいる図書館運営支援員の先生が、図書室の掲示板に、6月「水無月」について書いていただた内容を以下に紹介します。

『雨降りの日が続くシーズンなのに、なぜ、水が無い月、「水無月」と言うのかなー、なんて子供心に不思議に思っていた私です。実は、「無」の文字が「の」を表していて、「水の月」という意味なのだそうです。でも、雨水が大量だから「水の月」なのではありません。田植えを終えて、田に水を張らなくてはいけない時期なので、「水の月」と呼ばれるようになったとのことです。梅雨で、天の水が無くなるから、とも言われていますが、あなたはどう思いますか?』

『雨が多くて、じめーとしていて嫌だな−と思う人は多いですね。でも、晴れていたら晴れなりに、雨の日は雨なりに、それぞれの良さをあなたの心で発見して下さい。そして、雨の日は、何と言っても読書です!
 本屋で本を買って読むも良し! 学校の図書室に来て本を読む、もっと良し!! 自然界のこと、いのちのこと、ことばについて、人間の心理について、昔のこと、外国のこと・・・
 ウロウロ見てまわるだけでもいいです。本屋に負けないぐらい、ここにはたくさんの興味ある本がいっぱいありますよ。』

「選書会」を実施しました!

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 6月1日(月)の昼・夜間部の【交流の時間】(17:00〜17:30)に、「自分が読みたい本」「友だちに推薦したい本」「図書館においてほしい本」を全校生徒で選びました。昼・夜間部を超えて生徒が交流しながら、「図書館においてほしい本」などに、紙のしおりを挟んでいきました。人気のある本には、たくさんのしおりが挟まれていました。みなさんの希望が叶って、蔵書が増えることを楽しみにしてください。

京都教育大学院生が実地研修に来られました!

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 5月27日(水)に、京都教育大学院生(現職や内地留学の方々を含む約30名)が、洛友中学校に実地研修に来られました。16時30分〜17時30分まで約1時間、校長先生から「学びの原点を追究する」と題して、講義がありました。みなさん、メモを取りながら熱心に聴き入っていました。

 続いて、17時30分〜18時40分(70分間)までの授業を、4つのグループに分かれて、順次参観されました。時折、生徒のみなさんから質問され、適切に答えていただきました。

 授業参観後、18時50分〜19時30分まで、質疑応答の時間がありました。質問が途切れることなく続き、あっという間に40分が過ぎました。最後に代表の方が、お礼の言葉の中で、「学びの原点を目の当たりにして、私たちの心に火をつけていただいた、生徒のみなさんに感謝しています。」と伝えられました。

 以下に、京都教育大学院生の感想を紹介します。

『洛友中学校のみなさん、今日は授業を見学させていただき、本当にありがとうございました。みなさんが顔を上げて熱心に先生のお話を聞く姿や、先生の問いかけに答えている姿を見て、「学ぶことの楽しさ」を改めて実感しました。これから教師を目指す者として、私もみなさんのように目を輝かせている子どもたちに新しいこと、知らなかったことを知る、学ぶ喜びを教えていきたいです。そして、もっともっと子どもたちの目を輝かせられるような先生になりたいです。今日見たみなさんの表情・姿を忘れずにがんばります。みなさんもお体に気をつけてお過ごしください。ありがとうございました。』

『様々な背景を持っている生徒の方々が一つの場所(学校)に集まり、学びたいという気持ちを心と体で表現していることで、学校に活気ができるということが分かりました。夜間部の方と昼間部の生徒が互いに刺激し合って学び合う学校の体制が、とても素敵であると感じました。授業の中で、一人一人の生徒の方々の「学びたい」という気持ちがとても伝わってきました。分かりたい、学びたい、伝えたいという気持ちを持つことによって、人はこんなにも輝くものなんだと心の底から感じることができました。学びたい生徒の気持ちとそれを支援したい教師の気持ちがあふれている教室だと思いました。』

『夢をもって真剣に勉強している姿を見て、私もがんばって勉強しようという気持ちなりました。何度も字を書き、自分の気持ちを真剣に伝えていた1組、明るい雰囲気でみんなで勉強しよう楽しもうとしていた2組、自分の分かることは発表し、分からないことは聞いて自分のものにしていた3組、えんぴつをきれいに持ち、先生の話を聞こうとずっと前を見ていた4組と、どのクラスにも感心させられました。真剣に勉強する姿を見せていただき、本当にありがとうございました。新しい発見をする楽しさを私も忘れずに勉強していきたいと思いました。』

『教室の空気も明るく、何でも言いあえる雰囲気で、授業を見せていただいてとても気持ちが良かったです。先生に一つひとつ聞くのでなく、自分たちで一生懸命考える姿を見て、とても驚いたし、分かりやすく丁寧に教えられている先生を見て、こうありたいとも思いました。これからも学びの姿勢を持ち続けて、年齢や言葉に関係なく多くのことにチャレンジしてほしいと思いました。』

『生徒の反応に丁寧に対応されている先生の姿が印象的でした。講義の内容も常に「日常会話のような語りかける口調」で、そこに「生徒に寄り添う」姿勢が現れていると感じました。また、内容そのものもできる限り生徒の生活に根ざしたものや、分かりやすい例を使うなど、工夫されていました。日本語を少しずつ発音しながら、書きながら生徒の進度に合わせて進んでいく1組の国語は、生徒一人ひとりが学ぶことに目的を持って、学ぶ喜びを感じている授業でした。なにより、学ぶことに熱意を持って一生懸命な姿に感激しました。「学ぶ志」って、こういうことなのかと、生徒の学ぶ姿をみて感じました。各々に異なるバックグランドを持つ生徒一人ひとりを理解する先生の存在が、生徒の「学ぶ志」につながっていると思ったので、私も将来はこのことを意識して生徒と関わっていきます。』 

楽しかった、「春の遠足」!

 過日の5月23日(土)に「春の遠足」に行ってきました。曇り空で暑くもなく寒くなく,校外で活動するには最適な天候でした。行き先は「アサヒ飲料明石工場」「明石市立天文科学館」「舞子海上プロムナード」でした。

 「百聞は一見に如かず」「百見は一行に如かず」という諺の通り,「アサヒ飲料明石工場」を見学して,その歴史や製造過程について学びました。また,美味しいジュースやお茶の試飲もさせていただきました。
 次に,「明石市立天文科学館」では,時計の歴史や標準時子午線について学びました。また,自分の影を利用した日時計を体験しました。
 最後に,「舞子海上プロムナード」では,ガラス張りになった床の上に立って,ハラハラドキドキしながら明石海峡を眺めました。

 夜間部の生徒同士,昼間部の生徒同士,夜間部と昼間部の生徒同士,そして昼・夜間部の生徒と教職員(市教委の主事や親まなびの方々を含む)が,親睦を深めることができた素晴らしい遠足でした。

 以下に、生徒の感想をひとつ紹介します。
『社会で習った子午線を実物で見られたのが,とてもよかったです。アサヒ飲料見学も楽しかったです。舞子海上プロムナードは,初めはこわかったけど少し歩くと楽しかったです。』

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「夜間中学」について

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 文部科学省が夜間中学について初めての実態調査を行い、その結果を公表した内容が、2015(平成27)年5月9日(土)の京都新聞に掲載されました。『夜間中学は、戦後、昼間の就労などで義務教育を受けられなかった人のために整備が進み、ピーク時の1950年代には全国で80校を超え、約5,000人が学んでいた。しかし、生活の安定化で全体の生徒数が減る(現在、全国で1,800人が在籍)一方、新たに来日した外国人やその家族が通うようになる(全国で約8割が外国籍)など、生徒の多様化が見られる。(記事の一部抜粋)』

 この記事が掲載された10日後の、2015(平成27)年5月19日(火)に、京都新聞の社説に「夜間中学」が取り上げられました。
『・・・戦後、貧困などで昼間に学校に通えない子のために設置された夜間中学は、少しずつ役割を変えながら「学びたい」という願いにこたえる場として変わらぬ輝きを放つ。・・・中略・・・「学ぶとは何か」を自然体で伝える彼らの姿は昼間部の生徒にも刺激を与えているという。学ぶことと、教えること。教育の原点を夜間中学にみる。・・・(社説の一部抜粋)』

 2007(平成19)年度に、夜間部と昼間部からなる全国初の中学として開校した洛友中学校のことが、上記のように記載されていました。今後も「多様な学び」を応援していく役割を誠実に果たしていきたいと思います。 

洛友中学校とは!

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 洛友中学校は,不登校を経験しそれを克服しようとする昼間部の生徒と、様々な事情により学齢期に義務教育を果たすことができなかった夜間部(二部学級)の生徒が、世代や国籍を超えてふれあい学び合う全国唯一の学校です。学習内容は、学年にこだわらず、少人数の教室で丁寧に学び直すことができます。

 「学ぶこととは何か」「人は何のために学ぶのか」… 洛友中学校には『学びの原点』があります。

 「学びたい」との志を大切にし、生徒が目を輝かせて、「学ぶ楽しさ」と「わかる喜び」を体感できる学校づくりを進めています。

昼間部とは
夜間部とは

2015(平成27)年度 生徒会役員認証式を実施しました!

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 5月18日(月)午後5時より、洛友サロンにおいて、2015(平成27)年度 生徒会役員認証式を実施しました。3組代表者に生徒会長としての、また1組、2組、4組、5組の代表者に生徒会役員としての認証状を授与しました。みなさん、決意を新たに引き締まった表情で認証状を受け取っていました。また、全校生徒のみなさんから温かい祝福の拍手が起こっていました。

 認証状を受け取った5名を代表して、生徒会長から次のように決意表明がなされました。
『みなさん、こんばんは。私は2015年度の生徒会長になりました。私たちは学級代表として日頃の授業で元気のいい号令をかけたり、学級の整列の係をさせてもらいます。そして、学校を代表する生徒会役員として学校全体の行事では、司会や挨拶などを一所懸命に取り組んでいきます。今年度は、今週23日土曜日に兵庫県明石方面への遠足をはじめ、9月には文化祭、11月には修学旅行、12月には1年の思いで出を振り返る年末懇親会、そして3月には卒業生送別激励会とみなさんの思い出に残る、多くの楽しみな行事が予定されています。
 私たち5名は、各自の学級はもとよりひとつひとつの行事を思い出深い素晴らしいものになるように、また毎日笑顔あふれる学校にしていくために、力を合わせてがんばっていきます。どうかよろしく願いします。そして多くの場面ではみなさんの協力をお願いします。』

 続いて、校長先生から洛友中学校の「校章」について、次のようにお話がありました。

『青色の部分は、社会を包み込む広い青空(様々な経験をして包容力が豊かな夜間部生徒)を表し、緑色の部分は、その下でのびのびと育つ植物(これから限りない可能性に向かって成長していく昼間部生徒)を表しています。すなわち本校の開校理念である「世代や国籍を超えてふれあい学び合う学校」を表しています。換言すれば、この両者がふれあいながら共に学び、共に楽しむことを実感する中で、人と人とのつながりの大切さや新たな生きがいを見いだしていくということを、二つの形が強く結びついている姿(心の絆)で表しています。よく考えられた「校章」の意味を理解して、今後も楽しく実りある学校生活を送っていきましょう。』

平成27年度「前期転入学生歓迎会」を実施しました!

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 平成27年5月1日(金)午後1時40分より、「前期転入学生歓迎会」を多目的室において実施しました。最初にみんなで校歌を歌った後、校長先生から次のようなお話がありました。

 『新緑の若葉が目に眩しい季節となりました。本日ここに平成27年度前期転入学生のみなさんを4名お迎えすることができました。私たち洛友中学校の全教職員は,みなさんのことを心より歓迎いたします。4月に実施された体験入学はどうでしたか。洛友中学校での学校生活が楽しみだと,アンケートに書いてくれていた人もいました。先生はそれを嬉しく思っていました。

 さて,みなさんに,大切にしてほしいことを2つお話したいと思います。
 1つ目は,「お互いの違いを認め合い,尊重し合い,支え高め合っていきましょう。」本校には、学齢期に様々な事情で義務教育を受けることができなかった夜間部の生徒のみなさんがいます。その夜間部のみなさんとは,年齢や国籍,言葉や習慣等が違います。その違いを認め合って尊重し合いましょう。夜間部との「交流の時間」には,みなさんのお祖父さんやお祖母さんくらいのご高齢の方々が、よりよく生きたいと思って一生懸命学んでおられます。その姿から,「学びの原点」や「学びのエネルギー」をもらうことができることでしょう。
 また,昼間部のみなさん同士も,顔や姿,性格が違うように,学習の仕方や進み方が違います。その違いを認め合って尊重し合いましょう。教科によっては,個別で授業を受けたり,また集団で授業を受けたりと,様々なバリエーションがあります。その中で自分から主体的に「学ぶ楽しさ」や「わかる喜び」を感じ取ってほしいと思います。学ぶことって,本当はこんなに楽しい営みだったんだという実感をきっともてることでしょう。

 2つめは,「自分の可能性を信じてください。」みなさんには,将来の夢や希望を是非もってほしいと思います。例えば「ゲームのプログラマー」「パテシェ」「漫画家」等いろいろあると思います。その夢や希望を、何もする前からあきらめないでください。みなさんには,自分たちが気づかない無限の可能性が秘められています。その自分の可能性を信じてください。まずは信じることから始まります。先生方は,みなさんのそのような可能性を引き出すために,常に寄り添いながら様々な働きかけをしてくださいます。その「かかわり」をしっかり受け止めて,できることから少しずつ取り組んでほしいと思います。「雨だれ石を穿つ」毎日の積み重ねが大切です。また,みなさんから先生方に「かかわり」をもって,「こんなことを考えているのだけれども」とか「こんなことをしてみたい」という話をしてみてください。先生方はみなさんのそんな姿を待ち望んでおられることと思いますし,とても嬉しく感じられることでしょう。
 
 さあ,今日から洛友中学生として,お互いの違いを認め合い尊重し合って,一人一人の夢や希望の実現のために,共に頑張っていきましょう。』


 その後、2年生の在校生が、次のように「歓迎の言葉」を述べてくれました。

 『さわやかな初夏の風が感じられるころとなりました。
 きょう私たちは、洛友中学校の昼間部に、4人の新しい仲間を迎えました。昼間部はこれまで5人でしたが、転入学のみなさん4人を迎えて、全部で9人になりました。

 5組は、少人数で落ち着いた雰囲気のクラスです。人数が少ないので、授業も、無理をせずわかりやすく教えてもらえます。はじめはわからないこともあると思いますが、何でも私たちに聞いて下さい。みんな優しく接してくれます。 一日も早く学校に慣れて、私たちと仲良くなり、一緒に楽しく頑張っていきましょう。』

 

平成26年度「後期学校評価」!

平成26年度に2回学校評価を実施しましたが、そのうち後期の学校評価を再掲示します。

平成26年度後期学校評価
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学校行事
6/12 球技大会(学校公開)
6/16 ALT来校
6/17 諸費納入
6/18 夜間部授業参観
京都市立洛友中学校
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