昨日13日に、36回目となる本校3年生118名の“卒業証書授与式”(以下“卒業式”と記載します)が行われました。
卒業式直前に寒さがぶり返したため、当日の天候が心配されましたが、少し寒かった点を除けば、お天気には恵まれ、また、卒業生の皆さんが立派に、成長した姿を見せてくれたので、心に残る、素晴らしい卒業式を終えることができました。
担任の先生からの呼名に続き、一人一人に“卒業証書”を手渡したのですが、そのときの3年生の表情がとても良く、また、たくさんの人が「ありがとうございました」と証書を受け取ってくれたので、清々しい気持ちになれました。
在校生の“送辞”や卒業生の“答辞”は、それぞれの思いがしっかりと伝わってきたし、卒業の歌「旅立ちの日に」も、心に響くハーモニーで、とても感動させられました。式の間、ずっと心が澄んだ状態だったのが、後で考えると、幸せなことだと実感しました。
卒業生の皆さん、本当にありがとう。そして、卒業おめでとう!
なお、続きにPTAの広報紙に掲載した“卒業生に贈るメッセージ”(記事)をもう一度載せておきます。
「巣立ちゆく卒業生の皆さんへ」
先日、3年生の皆さんが入学した頃のホームページの記事やそのとき撮った写真を目にしました。入学したての君たちの姿はあどけなく、表情にはまだ幼さが残っており、懐かしい思いでその写真を眺めていました。
あれから三年。そんな皆さんはいつの間にか立派に成長し、そして、いよいよ卒業するのですね。
私が皆さんの“成長”を強く感じたのは、3年生に進級した4月に入ってすぐの“新入生歓迎会”のときでした。新しい中学校生活にまだ慣れない新入生のために、君たちが歌った『地球星歌』の合唱を聞いたとき、その歌声に鳥肌が立つような感動を覚えました。
女子のきれいなまとまりのある声を包み込むように、男子の声変わりをした低音の歌声がしっかりと響き、バランスの良いハーモニーを耳にしたときには本当に驚きました。この合唱なら、きっと新入生たちも先輩の歌声に感動し、「さすがは3年生、さすがは先輩」と感じ、頼もしい先輩に少しは安心してくれるのではないかと、内心喜んでいました。
その後も新しい取組に挑戦するなど、生徒会活動の活性化に貢献したり、学校祭体育の部・文化の部を大いに盛り上げ、成功に導く大きな役割を果たしてくれたのは、やはり一生懸命取り組む3年生の存在だったと思います。
そんな皆さんも“進路”という未知なる壁を前にすると、緊張や不安、苛立ち、焦りといった感情に心がかき乱され、自分自身をコントロールできなくなることもありました。それでも周りの友達や家族、担任の先生たちに支えられながら、壁を乗り越えるために課題に挑戦し、それを一つ一つクリアしながら、壁のてっぺんを目指し前進する姿には、あの幼さの残
っていた入学時の君たちからは想像できない頼もしさを感じました。
これから進む新しい世界にも大きな壁は待っているかもしれませんが、苦難を乗り越えるからこそ、そこには確かな“成長”の足跡が見られると思います。一歩前に進み、さらに一歩踏み出せば、少しずつではあるけど、壁のてっぺんに近づけるので、跳ね返されても諦めず、挑戦し続けてください。
三年間の頑張りを称えつつ、巣立ちゆく卒業生の皆さんへ
“ご卒業おめでとうございます”
京都市立洛西中学校 校長 近藤 博史