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最新更新日:2025/06/12 |
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豊かな文化との出会いと交流![]() ![]() ![]() 洛友中学校は,日本語,中国語,韓国語による曲紹介のあと,「花」「我家在那裡〜桃花源〜」「故郷の春」の合唱を披露しました。音楽の時間に練習を重ね,当日のリハーサルも丹念に行い,緊張の中での発表でしたが,本番ではとても美しい歌声が会場にあふれ,すべての観客を感動させていました。インタビューで「洛友中学校には『学びの原点』があります。年齢や国籍に関係なく,みんなで協力して学ぶ学校です。生徒にとって『楽園』です」と誇らしげに答えておられたのがとてもうれしかったです。 一方,洛友中学校の展示ブースには昼間部と夜間部とが一緒に創った陶芸作品や切り絵,美術や家庭科の作品が並べられ,訪れた子どもたちが「このお椀きれいやね」「あっ!この切り絵,私たちもつくったね」など,口々に感想を言っていました。 日本には,韓国・朝鮮籍の人たちをはじめ,中国残留邦人やその家族の人たち,その他外国にルーツをもつ人たちが数多く暮らしています。ところが,そのような人たちの国の文化や伝統,習慣などを周りの人たちが理解し,互いに尊重し合えているかというと,決してそうとは言い切れません。中には疎外感を感じたり,心を傷つけられたり,そのために民族的アイデンティティが揺らぎ,自分がどこの国の人間なのか分からなくなり苦しんでいる人もいます。さらに,そのことでからかわれたり,いじめられたりして,自信を失い不登校になっている子どもたちもいます。 世界に目を向けてみると,多くの国や地域で紛争やテロが起こり,命を落としたり,目の前でお父さんやお母さんを失くしたりする子どもたち,学校に行きたくても行けない子どもたちがたくさんいます。毎日ごはんを食べて,快適な部屋のふとんで眠り,朝起きたら学校へ行ったり,友だちと勉強したり,休日には買い物をしたり…,これはみんな「当たり前」のことではなくて,世界の中でも限られたごく一部の国や地域だけのとてもありがたい環境なのだということを私たちは知っておく必要があります。今回,そのような現状を世界に伝えようとする日本人ジャーナリストが犠牲なられたことが非常に残念でなりません。 私たちは,互いの文化や宗教の違いを認め合い,尊重し合いながら暮らせる社会を創っていかねばなりません。今年の「民族の文化にふれる集い」では,9団体によるステージ発表や,多くの学校からの展示作品が掲示され,たくさんの人たちが参観されました。今回も本校の昼間部の生徒をはじめ,多くの子どもたちがこの豊かな民族文化にふれることができました。このような機会を多くもち,それぞれの文化の素晴らしさを理解できる子どもたちを育てていくことが,様々な国にルーツをもつ人たちが自分の文化や伝統を大切にし,自分らしく誇りをもって暮らすことできる社会,毎日安心して「当たり前」に暮らすことができる平和な世界の実現につながるのだと思います。 金属工芸「彫金」に挑戦!![]() ![]() ![]() 1月29日(木)昼夜合同で,金属工芸の「彫金」を体験しました。彫金の歴史は古く,古墳時代(3世紀半ば〜6世紀末)の青銅器の剣や鏡などに彫られていたとされています。今でも,お寺や神社,神輿や祇園祭の鉾などに飾られている金色の金具一つ一つに匠の技術で彫金が施されているのをよく目にしますね。 昔から脈々と受け継がれてきた伝統工芸にふれ,実際に体験することは,私たちの心を豊かにしてくれます。今回は,京都金属工芸協同組合の皆さんをお招きして,「彫金」を教えていただきました。銅版に金魚やうさぎ,朝顔,羊などの絵を写し取り,個性豊かな作品ができあがりました。 交流の時間 〜新年を迎えて〜![]() 【書き初め】 「春光輝く」「希望の新春」「歳月不待人」「富士に春風」「天地耒陽」など,それぞれの新年への思いを込めて筆を運びました。 【かるた大会】 かるたはスペインやポルトガルのヨーロッパの航海士たちが世界各地に広めていったと言われ,日本では「貝合わせ」と融合して今のかるたになったと言われています。昼夜の生徒が一緒になって盛り上がり,またたくさんの笑顔に出逢うことができました。 【干支について】 【陶芸教室】 「子丑寅卯辰巳…」,なぜ子が一番になったのかという昔話やそれぞれの年の性格,そして英語の勉強もしましたね。 その後には,今年の未年にちなんで,羊の置物をつくりました。それぞれ個性豊かな羊になりました。焼き上がるのが楽しみです。1・2組は22日に行いますので,お楽しみに! 道徳の時間(夜間部)![]() ![]() 以前にも,人権学習で「世界人権宣言」やマララ・ユスフザイさんのことを学習しましたが,今回,この道徳の時間を通して,より深く「学ぶ権利」「人として生きる権利」について一緒に考えることができました。 非行防止教室 (昼間部)![]() 善悪判断4原則 「自分がされたら傷ついたり,困ったりしないか」「大切な人をがっかりさせないか」「人にめいわくをかけないか」「法律やきまりをやぶっていないか」 …これからも,常に心掛けていきたいですね。 明けましておめでとうございます![]() 動物に当てはめると「羊」になり,馬などと同じく昔から人とのつながりの深い動物でもあり,「祥」に通じる吉祥動物の一つです。また,群れをなすところから「家族の安泰」を表すとされ,いつまでも「平和」に暮らすことを意味しています。 この未年にちなんで,みなさんが「未来永劫平和」な日々を過ごすことができることを心から祈っています。 三世代交流餅つき大会![]() ![]() フラワーアレンジメント&年末懇親会![]() ![]() ![]() 交流の時間 〜人権学習〜![]() ![]() ![]() 12月8日,交流の時間に昼間部と夜間部が一緒になって人権について考えました。 私たちが何気なく暮らしている街にもたくさんの課題が隠れています。今回は,昼夜混合の6つのグループに分かれ,イラストの中にある課題を見つけて発表し合いました。「自転車が点字ブロックの上にとめてあるから目の不自由な人が困っている」,「バスの中でお年寄りや妊婦さんが座れない」,「学校の中でいじめが起きている」など課題がたくさん見つかりました。逆に「若者がお年寄りの手を引いて案内している」,「多言語の案内板がある」,「学校の前で地域の人が子ども達を見守っている」など優しさもたくさん見つかりましたね。 ふだん「当たり前」のこととして,つい見過ごしてしまっていることの中にも,「当たり前」では済まされないとても重要なことがあることに気づく必要があります。だれもが暮らしやすい社会をつくるためには,本当は「当たり前」ではないことを見抜く目を持つことが大切です。そして,どうすればそれが解決できるのか,自分には何ができるのかを考え,行動する人になってほしいと思います。 先日,私がお話したマララさんの国,パキスタンの学校で武装グループが襲撃し,140人を超える子ども達の命が奪われるという悲惨な事件が起きました。私たちは「当たり前」のように毎日学校へ通っていますが,そうではない国が世界中にはたくさんあります。すべての国の子ども達が学校に安心して通うことのできる世の中をつくるにはどうすればいいのでしょうか。洛友中学校の皆さんだからこそ感じることもあると思います。これからも一緒に考えていきたいですね。 人権標語入りカレンダー 2015![]() |
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