京都市立学校・幼稚園
最新更新日:2025/06/30
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昼間部と夜間部の良さを生かし、世代や国籍を超えてふれあい学び合う学校

宿泊学習 〜和歌山の歴史や風土を学ぶ旅〜

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 11月9日〜10日の1泊2日,昼間部と夜間部合同で,和歌山方面へ宿泊学習に行ってきました。日常の学校の授業では,教科書や資料,または映像を使って様々な学習を行っていますが,実際にその土地に行き,歴史や文化,自然を実際に自分の目で確かめ,肌で感じること,そしてその空気を吸い,風やにおい,景色などを五感で感じ取ることが宿泊学習の一つの目的です。今回は「命やくらしを守ること」や「人と動物と自然とのふれあい」をテーマに学習してきました。

【津波防災教育センター「稲むらの火の館」】
 1855年の安政の大地震津波時,その命の火で多くの村人を救った紀州広村(現在の広川町)の濱ロ梧陵について学習してきました。3D映画や展示を通して,地震や津波の恐ろしさ,その教訓から私たちが普段から備えておかねばならないことなど改めて気づかされました。万が一に備え,これからもより多くの知識を身につけていかねばなりません。

【京都大学「白浜水族館」】
南紀の海は生きものの宝庫。そこで育まれた様々な生きものの姿を間近で観察してきました。たくさんの種類の魚や無脊椎動物が展示され,その数は500種にも上ります。また,ここは日本では珍しい大学附属の水族館です。

【千畳敷】
 それまで降っていた雨もこのときだけピタッとやみました。やはり私たちの日頃の行いですね(^^) 千畳敷というのは畳を千枚敷けるほどの広さであることからこの名前がつきました。砂岩からなるスロープ状の岩盤で,とても柔らいため,打ち寄せる波の浸食を受けてこのような地形をつくりました。皆さんは,岩にたくさんの落書きがされていたのに気がつきましたか? とても柔らかい岩だから硬貨でも簡単に削れてしまいます。残念なことですが,心無い者による落書き被害が後を絶たないそうです。私たち自身,モラルを大切にしていきたいですね。

【アドベンチャーワールド】
 「人と動物と自然とのふれあい」をテーマに,イルカやアシカのライブを楽しめるマリンワールド,野生動物を間近で見られるサファリワールド,小動物とのふれあいや遊園地も楽しめるエンジョイワールドがありました。大きな生きものから小さな生きもの,陸の生きもの,海の生きもの…。地球上のたくさんの種のいのちを感じられたのではないでしょうか。そして,大迫力のイルカショー。イルカの運動能力と知力,それをトレーニングして一緒に演技されていたお姉さんやお兄さん,すごかったですね。

宿泊学習 〜非日常の中で互いをよりわかりあう旅〜

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 もう一つの大切な目的として,いつも一緒にいる仲間の良さを見つけることがあげられます。日常生活では,なかなか見つけにくいことも,いつもと違う場所でこそ発見することがよくあります。今回の旅,バスや旅館の中など,寝食を共にし,語り合ったり,思いやったり,仲間と共に過ごすことの素晴らしさを感じ取ることはできたでしょうか。昼間部と夜間部の交流も楽しくできたでしょうか。人との出会いや仲間の大切さの再発見は,自分の良さも再発見させてくれるものです。

【レクレーション】
 1日目の夕食後,「絵を正確に伝えよう」「京都タワーより高く!!!」「割りばし脱出ゲーム」「ごめんなさい&ばんざいじゃんけん」のゲームを行い,昼間部も夜間部も一緒になって楽しみました。とても盛り上がり,笑顔がいっぱい見られました。終わってから「あ〜楽しかった」という声がたくさん聞こえました。

東九条マダン

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 11月2日(日)東九条マダンが元山王小学校で行われました。“マダン”とは“広場”の意味で,「東九条で,韓国・朝鮮人と日本人がひとつのマダンに集い一つになって,みんなのまつりを実現したい」…このような思いをこめて名付けられました。
本校も文化祭での展示物などを出展しました。

「勉強 〜意味を考えて〜」 京都市中学校弁論大会

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 11月1日(土)に京都市中学校弁論大会「語ろうよ,あなたの心を」が総合教育センター永松記念ホールで行われました。本校からは開校以来初めての参加ですが,観客を心から感動させる見事な発表でした。「勉強〜意味を考えて〜」と題し,彼女が夜間部の皆さんの学ぶ姿から感じた,中学生らしい素直で純粋な気持ちがあふれています。


 みなさんは、自分がなぜ勉強しているのか、本気で考えたことがありますか。「高校に入るため」「いい会社に入るため」…そんなふうに考えている人もいるのではないでしょうか。私は、考えたことがありませんでした。「勉強は、しかたがないからやる」「勉強は義務だ」と漠然と感じていたと思います。小学校の友達はこう言いました。「勉強っていうのは、将来豊かな生活を送るための、いわば踏み台のようなものだと思う。だから、我慢して勉強するの」そうか、そういう考え方もあるのか。でも、彼女は、今我慢することで、その見返りが手に入る、と言っている。もう少し別の考え方もあるのではないか、と、そのとき私は思いました。これが、私が勉強の意味を考えるきっかけとなりました。それ以後も私は、「義務だ」と感じながら、勉強に取り組んできました。だから、体調がすぐれず、学校に行けないときには、「私はやるべきことをやっていない」と、自分を責める気持ちで苦しくなっていました。
 今、私は洛友中学校に通っています。洛友中学校には、私たちが通う昼間部のほかに、夜間部があります。そこでは、様々な事情により学校に通えなかった、三十代から八十代の人たちが学んでいます。その大きな事情というと、やはり戦争や差別が挙げられます。外国籍の方もたくさんいらっしゃいます。中には、日本語を話すのが難しいという方もおられます。私たち昼間部は「交流の時間」に夜間部の生徒さんと一緒に活動したり、授業を受けたりしています。みなさんとても熱心に、楽しそうに学習しておられます。夜間部の生徒さんは、どうしてあんなに楽しそうなのだろう、と私はいつも思っていました。
 そんなとき私は、夜間部の生徒さんの文集の中に、こんな言葉を見つけました。「私は、学びたいから学ぶのです」心の底から学びたい、夜間部の生徒さんにそう思わせた勉強は、ものすごく価値と魅力のあるものに違いない。勉強というものへの考え方が、私の中で大きく変わっていきました。それまでの「勉強は義務だ」という考え方が、ひどく狭いものに思えてきました。私の友達は、「勉強は見返りを求めてするもの」と言いました。しかし、夜間部の生徒さんは、勉強そのものを心の底から楽しんでいる。そこが大きな違いなのだとわかりました。
 校長先生の「洛友中学校には学びの原点がある」という言葉の意味も、そのとき理解できた気がしました。勉強は人生においてずっと続くものです。だから、義務ではなく、心の底から学びたいと思える勉強を私もしてみたい。それが見つかったとき、私のほんとうの勉強がスタートします。みなさんは、勉強の意味をどのように考えておられますか。人はなぜ勉強するのだと思いますか。私は、まだ答えにはたどり着いていません。けれど、勉強の意味を本気で考えたことで、私は確実に成長できたと思います。
 「洛友中学校という場所」「学びたいから学ぶということば」は、私にとって大切な原点です。これからもっと考えて考えて、納得できる答えを必ず見つけたいと思っています。


(中大路指導主事の講評より)
 「中学生は勉強することが当たり前。勉強することは将来のため」と考えている人にとっては,彼女の弁論は非常に衝撃的であったと思います。彼女は洛友中学校に通い,夜間部の生徒さんと出会って交流することで,本当は勉強することは価値があり,魅力があることだったと気づいたのですね。そう,将来のためだけではなく,勉強には知る喜びや学ぶ楽しさというものがあると私は思っています。皆さんはどうでしょうか。


      見事! 3位入賞(会長賞)
 しかし,これはあくまで結果。もちろん,彼女は入賞するためにこの大会に参加したわけではありません。自分の思いを語りたい,聴いてほしいという思いで参加し,緊張しながらも楽しんで取り組み,発表することができました。これこそ,夜間部の皆さんの「学び」に通じるものではないでしょうか。私たちは,この発表を通してかけがえのないとても大切なものを得ることができました。本当におめでとう。そして,感動をありがとう! この大会に出ると言った彼女の勇気ある決断に心から拍手を送ります。
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