ここからは“天体観測の夕べ”のようすについてお伝えします。
この日19日は、午前から午後にかけて快晴だったのですが、夕方16時を回ると、上空には雲が覆い始め、「肝心なところで曇り??」と心配になるような天候に変わってきました。
しかしその雲も、“音楽の夕べ”が終わり、実際に星の観望会が始まる頃には随分少なくなり、十分観望できるくらいになっていました。
この取組は確か7年前から始まっており、“星クラブ57”のボランティアの皆さんに天体望遠鏡を持ち込んでいただき、本校のグランドで、毎年この時期に見える月や星座(星々)のガイドをしていただきながら、生徒・保護者や地域の方々に“月や星の観望”を楽しんでいただければと、おやじの会との共催で企画したものです。
昨年度は天候に恵まれず「中止」となったのですが、今年度は見事に実施することができました。結構、地域の皆様にも楽しみにしていただいています。
今日の観望のポイントは、南西の空低くに見える「火星」、頭上にダイヤモンドのように輝く織姫「ベガ」と彦星「アルタイル」、はくちょう座の「デネブ」の3つの星を結ぶ「夏の大三角形」、「ペガススの四角形」、天の川、こと座の「ベガ」の近くに見える四重星などです。
この四重星は、肉眼で見ると1つの星にしか見えないのですが、望遠鏡で見ると2つに分かれています。(二重星) そして、さらに分かれているそれぞれの星を目を凝らして見ると、それぞれがさらに2つに分かれているのがわかります。実は合計4つの星に分かれていることから、ダブル・ダブル・スター(四重星)と呼ばれているのです。星クラブ57のスタッフの方に、実際に望遠鏡をのぞかせていただいて、そのことがよくわかりました。
今年は例年に比べると参加者が少なく、70名弱ぐらいだったようですが、それでも、参加された皆さんには大変喜んでいただき、ほんの束の間ですが、秋の夜空を眺めながら、楽しいひとときを過ごしてもらえたかなと思っています。
この写真は、夕方、天体望遠鏡を組み立て、“天体観測の夕べ”に備え準備をしているところです。見ての通りほぼ完了です。