学校祭が終わり、ここ数日、学校も何だか落ち着いて静けさを感じます。多少の疲れもあるのかもしれませんが、何より、学校祭に向けて取り組んできた踊りの練習や合唱練習などで聞こえていた、みんなの活気に満ちたにぎやかな声がなくなり、また、準備や取組に追われるバタバタとした慌ただしさもなくなったことが、そう感じるさせるのかもしれません。
忙しかったけど、終わってみれば何だか充実感や達成感のあった1ヶ月余りの取組だったのではないかと、先生方の言葉の端々や学級通信の生徒の感想から、そんなことも感じています。
今年の学校祭のテーマは「“競争・共奏・競奏”〜クラスで一致団結し、高みをめざす〜」でした。
1つ目の「競争」は“体育の部”での競争。個人種目や学年種目、大縄跳び、リレーなどで、クラスが一致団結して“優勝”を目指して競い合うということなのでしょうね。
3つ目の「競奏」は“文化の部”での競奏。こちらは合唱コンで、クラスが一致団結して“金賞”を目指して競い合うということなのでしょう。
そして、2つ目の「共奏」。これが今回のテーマで一番大事なことかなと思っています。
“共”という字は、もともとは左右の手を合わせた姿を表した字で、「そろえる」とか「いっしょ」という意味をもつそうです。二人以上の人がいっしょに仕事、いっしょに何かをすることを「共同」ということからもそれはわかりますね。
だから、今年のテーマにある「共奏(共に奏でる)」というのは、合唱コンでいえば、「クラスのみんながいっしょになって、一つの合唱曲を歌い上げる」といった意味になるのでしょう。
また、“体育の部”で行った大縄跳びならば、「クラスのみんながいっしょになって、大きくグルグル回る縄を連続して跳べる」というようなことなのです。
そして、高みをめざしていっしょに一つの合唱曲を歌えるようになるためには、あるいは、いっしょに大縄を跳べるようになるためには、実は、仕上げるまでの共同作業が大切なのでしょうね。
実際に、8月末から始まった学校祭に向けての取組も、最初は合唱にしても大縄跳びにしても、うまく歌えず、うまく跳べず、苦労をしていました。うまくいかないから、みんなの間にもめ事が起こったり、険悪な雰囲気が生まれたりもしてたのですが、それでもみんながいっしょになって練習を重ねるうちに、できなかったことができるようになり、できたことが喜びややる気を生み出し、少しずつ少しずつみんなの心がまとまってきて、合唱や大縄跳びも上達していきました。
校長室で合唱練習の歌声を聞いていても、グランドでの大縄跳びの練習のようすを見ていても、明らかに変化が見られ、日に日に成長しているようすが感じられ、嬉しく思っていました。
今、学校祭(“体育の部”と“文化の部”)が終わり、振り返ってみて思うことは、ありふれた言葉かもしれませんが、みんなが「本当によく頑張ったな」ということです。
“体育の部”の選手宣誓で、体育委員長がいった言葉に、「この場所に来ると思い出します。昨年のあの熱い体育祭を。先輩たちの追いつけているでしょうか。成長した姿を見せることができるでしょうか。その答えが今日出せるはずです。」というフレーズがありました。(ひょっとして、細かいところが違っていたらごめんなさい)
大丈夫です。今年の洛西中生も、十分先輩たちに追いつけるだけの成長した姿がありましたよ。自信を持って、これからもその“頑張り”をちがうところでも発揮してください。お疲れさまでした。
そして、感動する“学校祭”をありがとう!
なお、下の写真は文化委員会や環境委員会の方でつくっていただいたものです。お世話になりました。