先日週明けの8・9日の晩に夜空を見上げると、まん丸に大きく輝く、月が見られました。そうです。これは“中秋の名月”と呼ばれる月です。
そもそも“中秋の名月”とは何かといえば、別名“十五夜”とも呼ばれ、旧暦の8月15日に見える月のことです。昔の暦(旧暦)では春が1月から3月、夏が4月から6月、秋が7月から9月で、冬が10月から12月となっています。7月〜9月(秋)のちょうど真ん中の日が8月15日となるため、その日を「中秋」と呼んでいたのです。
ただ、“十五夜”なので15日が“中秋の名月”だと思っている人も多いかもしれませんが、実際は旧暦と現在の暦の数え方が違うので、毎年9月中旬から10月上旬の間に、旧暦の8月15日が来ることが多いそうです。
今年度はめずらしく9月中旬より早い時期に8月15日(旧暦)がやってきたようで、9月8日が今年の“中秋の名月(十五夜)”の日となりました。
ちなみに、平成27年度は「9月27日」、28年度は「9月15日」、29年度は「10月4日」、30年度は「9月24日」となるそうです。
もう一つ、“十五夜”といえばふつうは満月を思い出しますよね。しかし実際には、“十五夜”(=中秋の名月)の日は満月の日に近い日ではありますが、必ずしもその日が満月になるわけではないのです。新月が満月になるまでの日数が毎回ちょうど15日ではないために、年によって多少ずれるそうです。
今年、その満月になった日は“十五夜”より1日ずれた「9月9日」でした。なので、9月8日の“中秋の名月”のときには、実は満月より少しだけ欠けていたのです。
さらに今年の“中秋の名月(十五夜)”の特徴は、“スーパームーン”だということです。
“スーパームーン”というのは、地球と月がもっとも近づいた頃に見られる月で、普段に比べ月が近いので、大きく見えるということなのです。
つまり、今年の“中秋の名月”は、例年より大きく見える満月(実際にはほぼ満月状)で、タイミング的にはめずらしかったのだそうです。
見逃した方には是非、9月8日の夜に撮った今年のスーパームーン“中秋の名月”の写真をご覧いただき、お月見を楽しんでください。