京都市立学校・幼稚園
最新更新日:2025/07/11
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学校教育目標「自分も人も大切にし、学びを生かして未来を拓く子」

家庭学習について考える(2)

                             日野小学校長 山本 泉
 
 前回の予告通り,今回から冊子「家庭学習の手引」を参考に,学齢に応じた家庭学習について考えてみたいと思います。
 さて,学齢に応じたといっても個人差があるのは言うまでもありません。一人ひとりが全く違った環境で,それまで何年間か育ってきた訳ですから当然です。いや,生まれた時点ですでに,一人ひとり違っているともいえるでしょう。
 しかし,それでも一般的に見て,大体この学齢はこのような時期だということは言えますし,また,そのことを把握することが子育てにとって大切であると思います。前置きが長くなりましたが,今回は小学校低学年(1・2年生)について考えてみましょう。
 さて,低学年の「育ち」や[学び]の特徴ですが,まず,まだまだ一人で何でもできるわけではありません。学習をするにしても,その内容や方法は学級担任や親が決めなくてはなりません。また,たとえやることが分かっていても,自分一人では最後までやりきることができないことが多いので,横で一緒に見てあげたり,それが無理でも時々のぞいて声かけ(内容をしっかり見て)をしてあげたりすることが大切です。そして,最後までできたら「やったね!」「よくできたね。」などの褒め言葉をかけることで,すばらしい意欲を生み出します。
 また,いろいろなことに興味・関心をもち,何でも知りたがるのもこの時期の特徴です。質問攻めにあいうんざりしてしまいがちですが,いい加減な対応をしないで,一つ一つ真剣に,そして丁寧に答えてあげることが必要です。時には一緒に調べたり,考えたりしながら答えを見つけることも大切です。このことを,忙しいからとか,仕事で疲れているからなどという大人側の都合で怠ると,子どもは相手にされていないと感じ,やがて質問もしなくなり,ついには物事に対して興味・関心を示さなくなったり,人の話も最後まで集中して聞けなくなったりします。
 人間は自分が周りから大切にされていないと心の歯車が狂ってくるもので,場合によっては自己肯定感が持てなくなったり,他人を大切にしなくなったりすることもあるようです。
 そんなことにならないためにも,子どもの質問は正しい育ちのバロメーターと考えて,決しておろそかにしないよう心がけたいものです。(次回に続きます)

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