今日は,3歳児の子どもたちの体重測定の日でした。4月・5月・6月と,早や3回目の体重測定となりました。3回目なのですが,今日も5歳児のお兄さんお姉さんたちが手伝いに来てくれました。
もえぎ幼稚園は,たくさん子どもたちがいるので,3・4・5歳児で兄弟組というのを作っています。遠足に行くときや,今日のように3歳児さんのお手伝いをするときなどにいつも一緒に行動できると名前や顔が互いにわかって安心できるのではと考えています。
ちゅうりっぷ組の兄弟組はゆり組です。登園して,自分の身支度を済ますと早速にちゅうりっぷ組の部屋に出かけて,お手伝いを始めました。ゆり組が到着した頃には,ちゅうりっぷ組の子どもたちも少し服を脱ぎかけている人やもう体重測定が終わった人,今まだこれからかばんや帽子を片づける人などが混在していて,ゆり組も誰を手伝ったらよいのか分かりにくそうにしていました。それでも先生に声をかけてもらいながら,だんだん自分たちで手伝う人を考えて,手伝い始めました。
3歳の子どもたちも最近は暑いので,着ている服も随分身軽となり,自分でも脱ぎ着が大分できるようにもなってきています。でも今日は,お兄さん・お姉さんが手伝ってくれるので,服や靴下など全て脱がしてもらっている人もいました。脱がす5歳児も脱がされる3歳児も一生懸命なのが,横でみていてとてもほほえましく思いました。
脱いだ服は丁寧にたたみ,トレーの中に入れています。そして体重計の所まで手を引いて連れて行ってあげていました。終わった後も優しく丁寧に服を着せてあげていました。
もも組には,兄弟組のすみれ組の子どもたちが手伝いに来てくれていました。すみれ組も一人のもも組さんに二人でかかわり,同じように脱ぐ所から丁寧にかかわっていっていました。
年長になったことで,子どもたちの心の中には「年少さんには優しくしてあげんとあかん」という気持ちがとても大きくあります。でも何をどんな風にしてあげることが,年長らしいことなのか,年少組が喜んでくれることなのかという,具体的なことはやってみないと分からないということもあったと思います。
体重測定は「自分たちも小さい組のときに年長さんに手伝ってもらったことがある」ということを覚えていたので「体重測定になったら手伝いに行く」と張り切って楽しみにしていました。でも当初は何をしたらよいか分からず,ボーっと立って様子をみているだけということもありました。
でもそんな風にして,年長組が年少組のお世話をする・・・といことが,受け継がれてきているということが嬉しいことですし,大事なのだろうなと思います。お手伝いをすることで,「自分もやった」という気持ちをもてたり,喜んでもらったり,褒めてもらったことが喜びとなったり自信となったりするということにつながってきます。
また年少組には「年長さんに手伝ってもらってうれしかった,よかった・・・」という気持ちがもてていると思います。3歳児にとっても5歳児にとっても,心を育てる大きな経験だと思います。遊びや生活の中で,異年齢の交流もこれからどんどん広がっていくと思います。そんな気持ちが積み重ねられるような日々を大切にしていきたいと思っています。